ペンタックスMEスーパーのカメラ修理

今日は「浅草仲見世記念日」だそうですよ。
雷門から浅草寺へと続く参道の両脇に位置する商店街で
日本で最も古い商店街の一つだそうです。
この日に煉瓦(れんが)造りの
新店舗が開店したことに由来する記念日です。
現在は商店が立ち並ぶ通りは「仲見世通り」と呼ばれ
長さが約250mで、東側に54店、西側に35店、合計89店の店舗があります。
。。。2回くらいしか行ったことなくて
おまけにたいした買いものをした記憶もない。。。(苦笑)
やたらとハトが多くて餌を持っていた人が
ハトに襲われているように
囲まれている様子が強烈に印象的だったような。。。
レトロな商店街は好きですが
浅草仲見世はちょっと違うんですよねぇ。。。
いや良い悪いではなくて好みの問題で。。。
しかし。。。私、本当に東京の東半分には縁遠いなぁ。。。
あ、でもアメ横にはこのご時世でなければ
もっと頻繁に行ってみたいのですよねぇ。。。
さすがに今は人の多いところは敬遠したくなりますよね。。。

さてさて

本日は「ペンタックスMEスーパー」のカメラ修理を行っています。
先日、「ME」の修理をここでもご紹介しましたが
その「ME」をベースにマニュアル露出モードと
1/2000のシャッタースピードを追加したモデルが
「MEスーパー」です。
それまでの「Mシリーズ」ではマニュアル露出の可能なカメラが
機械制御シャッターの「MX」だけだったのですが
「MEスーパー」の登場で電子制御機でも
積極的に露出をコントロールできるようになったわけですね。
登場はMシリーズが始まった(ME・MX登場)から
3年後の1979年です。
マニュアル時のシャッタースピードの設定・操作は
従来のダイヤル式ではなくプッシュボタンで行います。
これは正直言って好みが分かれる部分かとは思いますが
ペンタックスはこのプッシュボタン式のSS操作を
次期Aシリーズや中判645シリーズでも採用します。
さらに忘れてはいけないのが
ファインダースクリーンが非常に明るい
「クリアーブライトマットスクリーン」に変更されました。
明るいだけではなく非常にピントの山がわかりやすいスクリーンで
ピント操作が楽しくなるほどです。

MEスーパーはMEを進化・改良し
エントリー機から高級機並みの
機能を備えるカメラになったわけですが
機械的な基本的構造はMEとほぼ同様です。
。。。ということで、ME系ではお馴染みの
ミラー駆動部のゴムブッシュ劣化を原因とする
トラブルが多発します・
今回、お預かりしているMEスーパーも
同じ原因によるトラブルで
巻上はできるものの巻上レバーと連動するように
ミラーアップしてしまい
巻上完了した瞬間にシャッターがそのまま切れてしまいます。
ミラーがダウン状態でロックできないため
シャッターもチャージロックされずにそのまま切れてしまうわけです。
同じ原因でミラーアップしたまま巻上ができなくなたっり
いろいろな症状が出ますが
ME系のカメラで巻上・ミラーの動き関連のトラブルの
大半はこのミラー駆動部ゴムブッシュ劣化が原因のほとんどです。
反対に言えばそれ以外のトラブルは
比較的少ないと言えるかもしれません。

装着されているレンズは当店のテスト用レンズです。
まだこれから分解修理に取り掛かる段階ですが
まともにシャッターが切れないため
ミラー駆動部の問題以外に
何かトラブルがあるのかどうかもよくわかりません。
まぁ、ME系のカメラは(ME-Fは除きますが)
少々何があっても比較的何とかなると思われるので
よっぽど変わったことになっていない限り
一通りの整備で快調な状態に復活できると思います。
(おかしな分解品や水没品でもない限り)
プッシュボタンの好みはあるにしても
非常に使い勝手の良い上に使用感の優れたカメラです。
少々残念のは定番のミラー駆動部トラブルのために
もうダメだと思われてそのまま眠っていたり
ジャンク箱で不遇な扱いになっている個体が多いことでしょうか。。。

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