ヤシカエレクトロ35MCのカメラ修理

今日は「ディスコの日」だそうですよ。
ディスコブームのきっかけとなった
ジョン・トラボルタ主演の映画『サタデー・ナイト・フィーバー』が
日本で初公開された1978(昭和53)7月22日にちなんだものだそうです。
ディスコかぁ。。。懐かしいですねぇ
私が夜遊びし始めた頃に
当時の広島・新天地に宝塚会館って映画館の入ったビルがあって
そこに「コートダジュール」ってディスコがあってよく行きました…
まだ広島に「マハラジャ」や「キンクイ」が出店する前の話ですね
もうおぼろげにしか思い出せないのだけど
まぁ毎日何も考えずに楽しく過ごしてましたねぇ。。。(笑

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35MC」のカメラ修理を行っています。
この「NC」ハーフカメラ並みにコンパクトなかわいいカメラですが
従来のエレクトロ35シリーズの中では少々異端児的モデルです。
エレクトロ35といえば
「ろうそく1本の光でも写る」カメラを目指したシリーズなので
大口径レンズ装備がセールスポイントの一つで
通常のエレクトロ35はF1.7クラスの大口径レンズを装備し
距離計も搭載されています。
しかしながら今回の「MC」の搭載レンズは
ヤシノンDX40mmF2.8レンズでピント合わせも目測です。
コニカC35登場以降、持ち歩きに便利な
コンパクトカメラがヒットしていたこともあり
エレクトロ35にもよりコンパクトなモデルが必要だったのでしょうね
その後、エレクトロ35シリーズの本流も
「GL」~「GX」と小型化されては行きますが
「MC」のコンパクトさは群を抜いています。
それでもしっかりコパル電子制御シャッターで
絞り優先AE機なのです。そのあたりはエレクトロらしいですね

お預かりしている「MC」は
外装もキレイでレンズのコンディションもまずまずです。
しかしながら自慢のコパルEJシャッターが
上手く制御できないようで
明るさ絞り設定に関わらず
シャッターがほぼ開きっぱなしになったかと思えば
一定の速度でしか切れなくなったりしています。
開いたままにになる症状は
シャッター羽根駆動部の動作不良かと思われますが
制御が一定速でしかできないのは電子制御側に
問題があるのではないかと思われます。
今回はご依頼者様から部品取り用の個体も
ご提供いただいているので
いいとこどりしながら
正常に動作する1台に仕上げていこうかと思います。

こうしてみると小さなボディに
上手く何もかも組み込まれているものですねぇ
さすがに整備性はあまりよろしくはないですが…
しかしながら35mm判でこの小ささは素晴らしいです。
実はこの小ささとルックスの良さに惚れて
個人的にも一時期使っていたことがあるカメラです。
目測ピントはどうしても慣れを必要としますが
ネガフィルムを入れて気軽に撮るには
非常に良いカメラでした。
精悍なブラックボディも良いですが
ヤシカらしいギンギンギラギラのシルバーが
個人的には好みです。

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