今日からもう2月ですね。
「一月往ぬる二月逃げる三月去る」とはよく言ったもので
この季節は本当にあっという間に過ぎ去るのですよねぇ
まぁ、過ぎ去ってしまえば
「早かったなぁ」と思うことばかりなのですが…
今日は「テレビ放送記念日」なのだそうです。
1953(昭和28)年のこの日に
NHK東京放送局が日本初のテレビ本放送を行ったことが由来となっています。
1953(昭和28)年2月1日午後2時、
東京・内幸町の東京放送会館のスタジオから
「JOAK-TV、こちらはNHK東京テレビジョンであります」の
第一声が放送されました。
また、都内7ヵ所で一般公開され
開局祝賀会の模様や舞台中継、ニュース、映画などが放送されたそうです。
70年前なのですね。
まだ100年経っていないとは…
意外と最近に感じるのですが…
私の生まれる16年前なのですよねぇ
ちなみにカラーテレビの本放送が始まったのは
この7年後の1960年です。
そういえば私のごく幼い頃は(さすがにほとんど記憶が残っていない頃ですが)
まだ実家のテレビは白黒テレビでした…
気がつけば「昔はテレビとアンテナさえ設置すれば
誰でも見られる地上波放送なんてのがあってねぇ」なんてことになるのですかね?
さすがに私の生きているうちにそれはないかー
さてさて
本日は「コニカオートS1.6」のカメラ修理を行っています。
ここのところ「コニカオートSシリーズ」の修理が多いですよね。
偶然だとは思いますが…
1967年発売のカメラでそれまでの「オートS2」のレンズを
45mmF1.8から45mmF1.6に変更したモデルです。
レンズの変更以外は基本的には「オートS2」とほぼ変わりません。
「オートS2」でCdS受光体は使いやすい
レンズ枠内に移動していますし
バッテリーチェックやシャッタースピード優先オートも含めて
このタイプの機械制御カメラとしては
かなり完成の域に達してしまっているので
「S1.6」になってもそのあたりの機能性や使いやすさは変わりません。
強いて言うならばこのもう少し後にやってくる
小型化の波の前のカメラなのでそれなりの大きさや重さはありますが
そこはやたらと小さいと逆に使いにくかったり
整備性他の余裕もなくなるので
個人的にはこの大きさで大口径レンズはバランスが良いと思います。
お預かりしている「オートS1.6」は
若干のシャッター羽根や絞り羽根の粘りはあるものの
一通り動作は行えている状態です。
露出計も生きています。
ただ電池室からのハンダや配線は随分劣化しており
このままだと近いうちに断線して露出計不動となりそうです。
それよりも少々問題あのが
ご依頼者様から「ピントがズレているような気がする」という
ご指摘をいただいており
単純に距離計のズレかと予想していて
実際に距離海側もズレているのですが
実際にフィルム面でもチェックしてみたところ
フィルム面でもピント位置がズレているのが判明しました。
レンズ側あるいはヘリコイド側でピントズレが起こることは
そうそうないのですが…
レンズ枠には微妙に歪みがあり過去に落としたことがあることがわかります。
その時のショックでズレているのかもしれませんし
レンズが比較的キレイなことから
過去に清掃を行っているものと思われますが
もしかしたらレンズの組立て時に何か問題があったのかもしれません
(そうなるとなかなか大変なのですが…)
ピントずれの原因が少々心配ですが
何はともあれ分解しながら各部の測定を行い
原因を探していきます。
並行してシャッターユニットの整備、露出計配線の交換等も含めて
各部整備一式を行っていきます。
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