今日は2月4日ということで
「西の日」ですね。
西に行くと幸運に巡り会える日。
また、西から来た人と仲良くなれる日とされています。
実はここ数年、毎年2月4日のこの日に
「そっか!西に行けば何かいいことあるかも!」と
毎夜のウォーキングのコースを変更して
ひたすら西にむかって歩いていくコースにするのですが
何一つ変わったことはなかったですね(笑
いやいや、今年こそ何かあるかもしれません
今夜のウォーキングも
ひたすら西に向かうコースに変更して行ってみます!
まぁそれはともかくとして
今日は「立春」ですね
暦の上では「春」なんて言い方を良くしますが
「春」の気配が「立」ち始める日という意味で「立春」とされているので
まだまだ本格的な春には少し遠いと思います
それでもここからは少しずつ
暖かい日も多くなってくるはずですね!楽しみです!
さてさて
今日は「ニコマートFT3」のカメラ修理を行っています。
1977年発売のニコマートFT系としては最終モデルにあたるカメラです。
発売の2か月後には後継となる「ニコンFM」が発売されており
国内での販売台数はかなり少ないカメラかと思われます。
実際に見かけることも少ないカメラです。
それでも海外輸出(主にアメリカ)ではなかなか好調だったようで
それなるの台数が販売されているようです。
FT2にモデルチェンジされた際に水銀電池から酸化銀電池への変更
フラッシュ接点付きホットシューの装備と
基本的な部分に変更はなくても
より現代的に使いやすく進化していましたが
FT3ではついに露出計連動がAi化され
「AIニッコールレンズ対応」となっています。
逆にカニの爪のみでしか露出計と連動できない
それまでの「非Aiレンズ」では開放測光に対応ができなくなっています。
それでも後のFMと同様にAi連動爪は折りたたみ可能で
非AIレンズ装着自体には問題はありません
(ちなみに後のFM2/FE2は固定式で非Aiレンズの装着自体が不可能です)
ある意味、ニコマートFT系の完成形と言えるカメラではありますが
「Ai連動」が必要かどうかは個人的好みの問題かと思います。
カニ爪連動でもニコマートの機能的には充分で問題はなく
「ガチャガチャ」の一手間が省略されたのが利点といった感じです。
お預かりしている「FT3」は非常にキレイな外観なのですが
肝心のシャッターが切れません。
ミラーアップしたままで
シャッターは動かず固まってしまっているような状態です。
セルフタイマーがチャージされたままになっているので
セルフが固まっているだけかとも思ったのですが
やはりそうではなくシャッター駆動部に問題があるようです。
余談ですがシャッターが切れない個体で
セルフがチャージされた状態になっているものは結構多く
まれにセルフの固着が原因の場合もあります。
ニコマートはセルフでシャッターを切ると
まずミラーアップしてからセルフが動作するので
今回はなおのことセルフかな…一瞬思いましたが
経験上、多くの場合は
「シャッターが切れない」の症状が先にあって
じゃセルフ巻いたら切れるかも…いややっぱり切れない…という
パターンでセルフがチャージされているパターンが多いのですよね。
だから大抵の場合、セルフが巻かれていても
セルフタイマーの固着が原因でない方が圧倒的に多いです。
しかしコパルスクエアでシャッター駆動部にトラブルは
ちょっとめずらしいですね。
原因は何とも予想しづらいですが
通常起こりやすいパターンのトラブルではないかと思われます…
まだ取り掛かったばかりですが
これからシャッターユニットの隅々までチェックできる状態まで
一気に分解を進めていきます。
うーん、現段階では何とも言えませんが
シャッターユニット交換の必要なあるような悪い予感がします。
何にしろ快適に全ての機能が使える状態に
修理・整備を行っていきます。
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