オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は2月2日、ぞろ目の日ということもあり
たくさんの記念日が制定されています。
その割には…なかなかネタにしやすいものがないというか
ピンとこないというか…(苦笑)
ぞろ目とか語呂合わせに関係なく
今日は「交番設置記念日」なのだそうですね。
1881(明治14)年のこの日に
1つの警察署の管内に7つの「交番」を
設置することが定められたことが由来となっています。
町の中に交番の建物を置き
そこを中心に制服の警察官が活動するという交番の制度は
1874(明治7)年に東京警視庁が設置した「交番所」(交番舎)が
世界初のものだったそうです。
当初は建物はなく街中の交差点などに
警察署から警察官が出向いていたそうですが
1881年より常設の建物を建てて
警官が常駐する現在のような制度になったそうです。
私がほぼ毎晩行っているウォーキングのコースにも
交番が3ヶ所あります。
何も悪いことしていないのに前を通るときは
若干、緊張してしまうのはなんなんでしょうね(笑

さてさて

今日も「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
2日連続ですが昨日のものとは異なる個体です。
昨日は適度に使いこまれてスレも渋いブラックのOM-1でしたが
今日は外観の非常にキレイなシルバーのOM-1です。
やはりOM-1の修理依頼は相変わらず多いですね。

今回のOM-1も一通りは一応動作しているのですが
やはり機械的に動きの悪い部分が多く
高速シャッターの精度は全く出ておらず
影響の大きく出る1/1000の場合で
実際の露光量は1/250以上ある状況です。
かなり後幕の幕速が遅れていて大きく開いてしまうようです。
2段以上異なるとネガだとしてもさすがに
写真に影響が出ると思われます。
その上、それだけ精度ズレている上に動きも不安定です。
反対に低速シャッターだと今度は
ミラ-アップしたまま戻らなくなる症状が多発します。
これは後幕の動きの輪憂いせいもありますが
ミラー駆動部の動きもかなり粘っているものと思われます。
高速シャッター時でも若干ミラーの動きが遅く
レリーズレスポンスが体感的にも遅く感じられます。
全体的に動きの悪い部分が多いため
やはり整備一式が必要な状態です。

今回の「OM-1」はかなり初期のモデルです。
「M-1」から「OM-1」に改名されたばかりのモノだと思われます。
フィルム室にはスタッドが4本立っていて
それに合わせてフィルム圧版も短いタイプのものになっています。
マウントネジこそ「+」ですが
上カバーを開けてみるとプリズム抑えは4本バネです。
どれもM-1及び最初期OM-1の特徴です。
巻上レバーもM-1と同じ形状ものです。
M-1でも指あて部の破損等で以降のOM-1のものに
交換されているものが多いので
ある意味ちょっと貴重かもしれません。
でも組んでしまえば外観は同じで判別できないのですが…
M-1もそうですが最初期のOM-1は
メーターやプリズムを載せている樹脂枠が
劣化で脆くなっている場合も多くネジを外す場合にも
非常に神経を使います。
今回のOM-1はそれほど状態は悪くなく
まだまだかなりしっかりしているようです。
以前にプリズム腐食の対策も行われているようで
ずいぶん昔の話かもしれませんが
ある程度はメンテナンスも行われているようです。
ただ動きがあちこちで悪い状況なのは間違いないので
慎重に丁寧に整備を行っていきます。

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