オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「貯蓄の日」だそうですよ。
貯蓄。。。。うーん、しがない個人事業主だと
なかなか難しいですよねぇ。。。。(笑)
節約して貯蓄?うーん限度があるし
精神的にも良くないし
社会的にもあまり良くないような気がするし。。。
支出はある程度しつつ
収入を増やせばいいのですよね。
そういえば昔いた会社でも
「金がないなら節約するのではなく
きっちり仕事で結果を出し収入を増やせ!」
って言われ続けてたなぁ(苦笑)
まぁコツコツがんばります!

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
OM-1も修理依頼の多いカメラですね。
機械制御シャッターで軽くてコンパクト
加えて使い心地も良い。。。となれば
やはりOM-1が非常に人気なのは当たり前のような気がします。
基本的には丈夫なカメラではありますが
OM-1ならではの軽量コンパクトさを実現するために
多少デリケートな部分があるのも事実で
他メーカーにもっと大きく重い当時の最高級一眼レフと比べると
少々短いスパンでの点検調整が必要なカメラだと思います。
しかしながらきちんとメンテナンスされた状態では
非常に安定した動作をするのは当たり前ですし
このカメラならではの使い心地の気持ちよさも
存分に味わえると思います。

お預かりしているOM-1は
操作してみると巻上やシャッター音は
OM-1らしい上品なタッチで
程度は悪くないと思われます。
しかしながら実際に撮影に使ってみると
写真の片側が黒くなってしまうそうです。
早速、測定機でシャッター秒時の計測をしてみると
1/1000 → 2/3が開かず
1/500 → 1/3が開かず
1/250 → 開くことは開くが
写真左端(走り始め)の露光量は1/200
写真右端(走り終わり)の露光量は1/1250
先幕の動きが悪いがために
後幕に追いつかれてしまうような状況ですね。
決してここで簡単に先幕のテンションを無理やり上げるのではなく
汚れているであろう幕軸をきちんと清掃していきます。
おそらくそれだけで後は微調整で済むレベルになると思われます。

長年の汚れ等による動作不良は見られますが
状態は悪くないものと思われます。
おそらく使われていない時期がかなりあったとは思うのですが
電池はきちんと外されていたようで
電気回路や配線に妙な腐食は見当たりません。
ファインダーに少々カビが発生していますが
それほど閉めきった場所に長らく放置されていた様子がありません。
それでもプリズム腐食はどうしても起きてしまいますね。
中古良品のプリズムと交換することで対応します。

上写真はまだプリズムを降ろしただけの段階ですが
これから本格的に各部点検整備一式を行っていきます。

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