今日は「フラフープ記念日」だそうです。
1958年(昭和33年)のこの日に
フラフープが日本で発売され
1ヶ月で80万本も売れる大ブームとなりました。
その後、「腸捻転になる」との噂(デマ?)がたち
ブームは急激にしぼんでしまいました。
そんな噂というかデマ、昔は多かったような気がするなぁ。。。
私が子供の頃には「コーラを飲みすぎると骨が溶ける」なんて言われていたなぁ。。。
さすがにフラフープブームは私が生まれる10年前の話ですが
何度か子供の頃に挑戦しました。。。全くできませんでした(苦笑)
ちなみに当時のフラフープの値段は270円
今で言うと5800円くらいの感覚かな。。。
さてさて
本日は「ペンタックスME」のカメラ修理を行っています。
軽量コンパクトで非常に使いやすい
「絞り優先AE」専用機です。
発売開始は1976年です。
「Mシリーズ」最初のモデルであるMXの1ヵ月後に発売されましたが
電子制御シャッターを搭載し、MXよりもさらに軽量に仕上げ
当時としては斬新な「絞り優先AE」に特化したMEは
Mシリーズの本命的なモデルだったのだと思われます。
この数年後(1980年)には各社から
MEと同様のコンセプトの
絞り優先AE専用機で40,000円(当時の物品税非課税上限)のカメラが
出揃いどれもヒットすることになります。
ちなみにペンタ部にいわゆる「AOCOマーク」が刻印されるのは
MEが最後のモデルとなっています。
お預かりしているMEは
定番トラブルでもある「ミラーアップしたまま固着」という症状はなく
なかなか快調にシャッターは動作しています。
ただし、露出計が少々不安定なことと
露出計、オートともに大幅にアンダーです。
ペンタックス機のオート露出は基本的にアンダー気味ではあるのですが
それにしてもちょっとアンダー過ぎな状態です。
加えてプリズムには
ほんのわずかなのですが視野内の目立つところに腐食が確認できます。
MEも派手な腐食は少ないですが点腐食の全くない
プリズムを見つけることはなかなか難しくなってきましたね。
シャッターユニット、ミラー駆動部を中心に整備を行っていきます。
持病ともいえるミラーアップが起こらないように
予防的な整備も行っておきます。
この時期のペンタックス機なので内部モルトが非常に多いです。
劣化してボロボロになった古いモルトはトラブルの元です。
とにかく除去して貼りなおしていきます。
電子制御シャッター機ではありますが
意外と電子制御関連のトラブルは少ないカメラです。
(たまに分解品で酷いものがありますが。。。)
機械的な部分の整備を入念に行い
電気的な部分は最終的に調整で
快適に使っていただける状態に仕上げていきます。
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