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フジカST801のカメラ修理

今日は「おやつの日」だそうですよ。
「お・や(8)つ(2)」と読む語呂合わせからだそうです。
「おやつ」とは、もともと江戸時代に
1日2食が一般的だった頃「八つ時(やつどき)(午後2時から3時頃)」に
とっていた小腹を満たす間食のことだそうです。
現在でも「3時のおやつ」などと呼ぶこともありますね。
私はここ1年くらい江戸時代と同じように
1日2食で朝飯多めでお昼抜きなので
たまにお昼過ぎにおやつをいただきます。
量はほんの少しですがやはり甘いものが多いですね
仕事の合間にいただく甘いものは
いい気分転換にもなりますし
メンタル的にもリフレッシュできますね!
ただし、調子に乗って食べ過ぎは厳禁です…
1日2食にしている意味がなくなってしまいます(笑
私はいつもひとりで仕事しているのであまり関係ないですが
現在では、おやつは会話を弾ませるコミュニケーションツールとしても
注目されているのだそうです。
ところで…おやつではないですが先日食べた
サイゼリアのプリンとティラミスクラシコの盛り合わせが
超絶美味しかったのですがまた食べに行きたいですねぇ
サイゼくらい一人でも平気だから
近いうちに必ず行ってきます!

さてさて

本日は「フジカST801」のカメラ修理を行っています。
1972年発売のカメラです。
STシリーズの最初のカメラはこのST801の前身モデルである
「ST701」でこのカメラは普通のM42マウントで
絞り込み測光機でした。
それがこの「ST801」では開放測光に対応するため
レンズ側をM42マウントに位置決め用のピンと
絞り情報伝達用の爪を追加した「STマウント」とし
それにボディ側も対応を行ったカメラとなりました。
「ST801」に従来からのM42マウントを装着して
絞り込み測光で対応することは可能です。
逆に「STマウント」レンズを他のM42マウントカメラに
装着するのは連動爪等の干渉の可能性があるので
避けたほうがよろしいかと思います。
ペンタックスの「SMCタクマー」と「SPF」の組み合わせもそうですが
開放測光に対応するためにM42採用メーカーは
いろいろ工夫を行っています。
今となっては絞り込み測光でよいので
いろんなレンズが使える従来のシンプルなM42マウントに
より魅力を感じる方も多いのかな…と思います。
従来のM42マウントが絞り込み測光でしか使えないと
しっかり理解できていればST801は
STレンズでもM42でもなかなか使いやすい良いカメラです。
この時代ではまだ珍しいLED式のファインダー表示を行う露出計を内蔵します。
そしてこれまた珍しい布幕横走りシャッター機で
1/2000を装備したカメラです。
横走りで1/2000自体は当時からニコンやキヤノンの
フラッグシップ機に存在しますが
いずれも幕は金属幕です。
適度にコンパクトで端正なデザインも魅力的な
なかなか根強い人気のあるカメラです。

で、自慢の1/2000ですが
さすがに製造から50年以上経過することもあって
高速シャッターの精度は出ていないものが多いです。
今回のST801も高速シャッターは明らかに精度が出ていません。
1/2000も実際は1/1000に届いていないような状態です。
元々「ST801」のシャッターは
シンクロ速度(シャッターが全開になるSS)が
1/60であることからもわかるように
幕速自体は標準的な横走りシャッター機です。
それをスリットを極限まで狭くすることによって
1/2000を実現しているので
経年劣化もあってなかなか現在では
本来の1/2000が出せない個体が多いかとは思います。
しかしながら結果的に今回の「ST801」は
幕軸や調速カムの清掃を入念に行い
微調整を繰り返した結果
問題なく1/2000の精度も確保できる状態に仕上がりました。
どこの個体でも状態によって上手くいくとは限りませんし
あまり無理に追い込むとスリットが閉じてしまう可能性もありますが
しっかり整備すればある程度は精度は出せるかと思います。

画像は分解し始めの上カバーを開けただけの状態のものです。
シャッター精度云々はともかく
このカメラも内部に結構な量のモルトが使われています。
上カバーの内側にも干渉を防ぐためのモルトがしっかり貼られていて
これが当然ながら劣化してボロボロになっています。
こういう劣化したモルトがトラブルを呼び込む場合も多いので
できればこうなる前に整備を行っておきたいところです。
ST系のカメラは決して整備性の良いカメラではなく
なかなか分解整備に手間のかかるカメラです。
加えて内部にプラスチック部品も多く
この時代のプラスチックなので劣化が進んでいる場合も多く
なかなか油断のできないカメラです。

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