日別アーカイブ: 2025年6月15日

コニカFTAのカメラ修理

今日は「オウムとインコの日」だそうですよ。
「オウム(06)インコ(15)」と読む語呂合わせからだそうです。
子供の頃にセキセイインコを雛から育てましたねぇ…
よく懐くし頭いいんですよ…かわいかったですね
子供の頃の実家では犬や猫は飼ってもらえなかったものの
小鳥には結構寛容でインコの前にも
カナリヤや文鳥を飼っていました。
カナリヤの鳴き声はやはりたとえようもなく和みますし
文鳥は見た目も仕草も何もかもかわいかったですねぇ
まぁ、今となってはとても自分以外の世話をすることは不可能ですし(苦笑
オウムなんて50年くらいは生きていますから
もはや今からだと私より確実に長生きしますねぇ…
でもでっかいオウムって妙に魅かれるものがありますね。
とりあえず動物園に行きたくなってきました(笑

さてさて

本日は「コニカFTA」のカメラ修理を行っています。
オートレックスの登場で始まった
コニカマウントⅡのカメラで
オートレックスの後継機種となります。
オートレックスのようなハーフ・フルサイズの切り替えはなく
通常の35mm判のカメラとなっています。
発売は1968年です。
コニカマウントⅡレンズのなかでも「AR」の名のついた
ARレンズとの組み合わせでシャッタースピード優先オートが可能です。
いわゆる電気的な制御ではなく
コンパクトカメラでよくあるような露出計指針挟み込み機構で
レンズ側の絞りを制御しています。
ちょっと変わっているのがTTL露出計は装着するレンズにより
測光エリアが自動で変更されます
(広角レンズでは中央部領域のみの部分測光、標準レンズでは中央重点測光、
望遠レンズでは平均測光)
シャッターユニットはコパルスクエアSです。
「FTA」は1970年にマイナーちゃんじが行われ
大きな変更点としては露出計SWが背面の独立SWから
レリーズボタンのロックボタンと連動するようになりました。
今回はマイオナーチェンジ後のモデルです。

お預かりしている「FTA」はまずシャッターに不具合を抱えています。
巻き上げてシャッターを切ると動作音はするのですが
実際にはシャッターは開きません。
SSを「B」に設定して動きをよく観察してみると
「B」で切ると通常はレリーズボタンを押し込むと
先幕が走りシャッターが開いたままになり
レリーズボタンを離すと後幕が走行し閉じるのですが
現状ではレリーズボタンを押し込んでもミラー上がるだけで
シャッターは動かず、レリーズを離した瞬間に
後幕に押されるように一気に閉じたまま先幕と後幕が走るようです。
先幕が汚れ等で固着していることが原因かと思われます。
フィルム室から見ている分には金属羽根はキレイなのですが
根元部分や重なっている部分に油脂汚れがあるようです。
縦走り金属羽根は折りたたむ関係上、重なっている部分も多く
未整備のまま年月が経つと横走り機より
シャッター幕の固着が多くなってしまう傾向があります。

加えて露出計は電池を入れても不動です。
FTAも電池室に腐食が起きていることが多い機種で
電池室裏の端子の基部が腐食で破損してることも多いのですが
今回のFTAは電池室の腐食はなくマイナス端子もしっかりしています。
配線にもダメージはなく通電もしているようです。
おそらく露出計本体に問題があると思われます。
まだ取り掛かったばかりの状態ですが
分解を進めてシャッター羽根の洗浄清掃、各部の整備
露出計周りの修理整備を行っていきます。

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