今日は「ビートルズの日」だそうですよ。
1966(昭和41)年のこの日に
当時人気絶頂のビートルズが初来日したことに由来しています。
来日翌日から東京・日本武道館で3日間5回の公演を行ったそうです。
学校をさぼってかけつけた高校生ら6520人が警察に補導されたが
ケガ人は1人も出さなかったそうです。
さすがに私の生まれる前のことなので
当時の熱狂ぶりはわかりませんが社会現象的に盛り上がったのでしょうね
洋楽は中学生頃から聴いていますが
ビートルズはさすがに世代的にリアタイではないので
それほど詳しくありません…有名な曲はもちろん知っていますが…
当時は高校生を中心に熱狂的だったのだと思いますが
10代の頃に出会ったものって音楽でも他の趣味のモノでも
年取っても記憶に刻まれますよねぇ…
そういえば私も先日、4月末に
10代の頃に強烈にハマったシンディローパーのライヴを観に
武道館に行ってきました…やっぱりよかったですよ
さてさて
本日は「ペンタックスSV」のカメラ修理を行っています。
1962年発売のカメラです。
ペンタックス初のカメラでもある「アサヒペンタックス」からの
流れを引き継いてでいるカメラで
この世代のモデルの集大成ともいえるカメラです。
次に出てくるのは完全新設計の「SP」となりますね。
「AP」「K」「S2」「S3」と続いてきたペンタックス機ですが
この「SV」は「S3」をベースにセルフタイマーが搭載され
フィルムカウンターも自動復元式となりました。
TTL露出計内蔵は次期「SP」で、となりますが
それ以外はマニュアル機として一通りの機能を搭載し
これ以降の時代と比べても決して不足ないカメラともいえます。
内部機構も「K」や「S2」と比べると
基本は同じですが細かいことろは随分洗練されていて
整備性も間違いなくよくなっています。
M42マウント搭載のシンプルなカメラということもあり
現在でも根強い人気のあるカメラです。
お預かりしている「SV」はミラーアップしたまま固着した状態で
当店にやってきました。
55mm標準レンズが装着されていたのですが
ミラーアップしたままということもあり
絞り込み機構が噛みこんでしまって
レンズも外せない状態で詳細な状態が
受付時には全く掴めませんでした。
ミラーアップはこの手のカメラでよくある
後幕走行不良でミラーダウンできない…というパターンではなく
そもそもチャージ状態からシャッター幕は先幕も走り出していないようです。
幸い「SV」は前面のネジ4本だけで簡単に前板がマウントごと外れるので
前板を外してとりあえずレンズは外すことに成功
現状を細かく見ていくと
まずレリーズされて最初のアクションである
ミラーアップが駆動部動作不良によってきちんと完了しないようで
そのまま固まってしまっていた状態のようです。
とりあえずミラーを強制的にキチンと上げ切ると
とりあえずシャッターは走りましたが
今度は後幕が完全に走り切らずやはりミラーアップしたまま…
でもこれはいつもの症状ですね。
とにもかくにも油切れや蓄積した汚れで
あちこちの動きがスムーズに行えない状態なので
とにかく分解して駆動部を徹底的に洗浄整備していきます。
画像はまだ取り掛かり始めですが
これから分解を進めていきます。
心配されるのは劣化の可能性の高いシャッター幕ですが
ずいぶん昔のことだとは思いますが
過去に幕交換が行われているようです。
シャッター幕は明らかに当時のモノではなく
普通にしなやかな状態を保っています。
「SV」は幕交換が前提となる場合がほとんどなのですが
今回は魔無孔管の必要はなさそうです。
それであれば集中して各駆動部の動きをスムーズに行えるよう
整備を行って最終的に微調整で仕上げたいと思います。
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