日別アーカイブ: 2025年6月30日

ユニオマットⅡのカメラ修理

今日は「ハーフタイム・デー」だそうですよ。
「一年間の折り返し地点となる日。一年も残す所あと半分となる日」
ということらしいのですが
正確に言うと平年365日の181日目に当たり
残り184日で「一年の真ん中の日」ではないですね。
一年のちょうど真ん中の日は7月2日であり
この日は「一年の折り返し日・真ん中の日」となっています。
でも一年12ヵ月のうち
この日で半分の6ヵ月の月日が経過したことになりますので
やはりキリの良い半分の日と言えますね。
「前半年の反省と後半年への希望を見極める日」
「これまでの半年間を振り返って
この一年の目標を再確認する日」などとされています。
この間、「新年だ!2025年だ!21世紀も1/4経過するで!」と
思っていたのですが…(笑
いや、それを言い始めると
24年前に「つ、ついに21世紀だ!」って言っていたのも
割と最近のことのように思えるのですが…(笑
過ぎ去ってみると時の経つのは早いですね…
残りわずかな人生…しっかり味わって生きなければいけませんねぇ

さてさて

本日は「ミノルタ・ユニオマットⅡ」のカメラ修理を行っています。
追針手動合致式露出計とマニュアルプログラムシャッターを
搭載した距離計連動機です。
搭載されているシャッターユニットはシチズンオプチパーユニで
レンズシャッターとしてはめずらしく最高速は1/1000です。
とはいえプログラムシャッターで
当時のフィルム感度の主力はASA100だったことを考えると
1/1000の出番はかなり少なかったと思われます。
それもあってこの時代のレンズシャッターでの1/1000搭載機は
かなり少ないと思います。
ユニオマット自体の登場は1960年ですが
良く1961年に中身はそのままに外観デザインのみを変更した
「ユニオマットⅡ」が発売されます。
今回のユニオマットはこの「Ⅱ」となります。

やはり心配されるのはセレンの劣化ですが
今回お預かりしている「ユニオマットⅡ」は
その点に関しては心配不要なようで
明るさに対して元気に指針が反応します。
精度もほぼほぼ問題ないレベルです。
しかしながらかなり長い間、それもあまり環境のよろしくないところで
保管されていたらしく全体の汚れがなかなか大変なことになっています。
ボディの汚れは徹底的な清掃である程度はなんとかなりそうですが
問題はレンズとファインダーです。
ファインダーは二重像が全く見えないほど曇ってしまっています。
特に接眼レンズの汚れ・カビが酷いようです。
最初は「ん?ミラーか何か脱落してて全く二重像が見えないのか???」と
思ったのですが二重像自体はハーフミラー上に映っているのですが
汚れがひどいせいで見えないことが判明しました。
レンズもなかなか深刻な状態で
3郡4枚のレンズすべてに盛大にカビが発生していて
バルブで覗いても向こう側がロクに見えない状態です。
多少のカビ跡が残るかもせいれませんが
とにかく入念に清掃するしかない状況です。

これから本格的に分解清掃整備を行っていきます。
シャッターユニットの取り付けにガタがあることと
ピントリングがグリス劣化でかなり重くなっているので
それも含めて細かく入念に整備を行っていきます。

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