キヤノンF-1のカメラ修理

今日は「百円玉記念日」だそうですよ。
1957年(昭和32年)のこの日に百円硬貨が発光されたそうです。
それまでは百円札ですね。
最初と2代目の百円玉は60%も銀が配合された銀貨であり
現在ではかなり価値の高いものだそうです。
現在の百円玉は1967年(昭和42年)に発光された3代目だそうです。
材質は白銅貨で貨幣の質としては落ちてしまったのですね。
ちなみに百円玉にデザインされている桜は
ソメイヨシノではなく旧来から日本にある「山桜」だそうです。

さてさて

本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
キヤノン初のプロ向けの高級一眼レフですね。
プロ向けの高級機と言えばそれまではニコンFの独壇場で
さらに独走すべく後継機のF2が開発されたわけですが
そこへ待ったをかけたのがF-1ということです。
ここから本格的な2大メーカーの激しいシェア争いが
始まったと言ってもいいと思います。
社運をかけて開発したフラッグシップ機ということで
非常にしっかり造りこまれたカメラです。
ニコンの無骨なカッコ良さとは
正反対のスマートなカッコ良さはキヤノンらしくて良いですよね。
個人的にはどっちも持っていたくなり困るのですが。。。。(苦笑)

お預かりしているF-1はシャッターが切れません。
もう少し詳しく書くとレリーズしても
ミラーがアップしないためシャッターも動かない。。。といった感じです。
分解していろいろ動きをチェックしてみると
ミラーチャージロック機構の動作不良が原因のようです。
他、高速シャッターではやはりバランスが崩れていたり
ミラー駆動部も動きが少々重かったりと
やはり各部の清掃・注油が必要な状況でした。

F-1は基本的には丈夫なカメラですが
何箇所かトラブルの起こりやすい箇所が存在します。
定期的にメンテナンスしてあれば
大きな問題に発展することはないとは思うのですが
やはり何十年も稼動していない個体だと
まず一通りのメンテナンスを行っておきたいところです。

いつ見ても低く構えたペンタ部が何ともカッコ良いですよね。
この時代にあえてシルバーの設定をせず
思い切ってブラック一色にしたのもプロ機だというアピールでしょうか。。。
ある意味、非常にキャノンらしい設定だなと思います。

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