ニコンFMのカメラ修理

今日は「日本最低気温の日」だそうです。
1902年1月25日に旭川市で-41℃を記録したそうです。
低すぎてどんな気温なのか想像がつかないですね(苦笑)
それでも昔は寒いのには強いほうだったと自覚しているのですが
6年前にちょっと大きな病気をしてから体質が変わったのか
今はすっかり寒がりになってしまいました。
日本最低気温の日にちなんで
寒い日は温かいものを食べましょうということで
「ホットケーキの日」と「中華まんの日」が
この日に設定されています。
シロップ・バターたっぷりのホットケーキと
熱々のあんまん食べたいですねぇ。。。(笑)

さてさて

本日は「ニコンFM」のカメラ修理を行っています。
昨日、紹介したニコマートFTNの後継機ですね。
デビューは1977年。
コパル製金属羽根縦走りシャッターであることに変わりはありませんが
ニコマートに比べると格段にコンパクトになりました。
露出計は+〇-表示のLED式に変更になり
ファインダー内で絞り値も確認できるようになりました。

お預かりしているFMは光線漏れがあるとのことで
撮影したネガと一緒にお預かりしました。
光線漏れのあるコマは視野外のパーフォレーションまで
感光しており、このことからまず間違いなくフィルム室での
光線漏れであることがわかります。
話が少し逸れますが
ご来店時に写真がおかしいということで
スマホにアップしたスキャン画像を拝見することも多いのですが
光線漏れもそうですが、何か撮影結果がおかしい場合
なるべくフィルム上で拝見できればと思います。
話を戻しますが。。。
お預かりしているネガ上に未感光のコマもありました。
これだけだとたまたまキャップをしたまま
シャッターを切ってしまったかもしれない。。。とも思えますが
測定機でシャッタースピードをチェックしてみると
1/1000、1/500でたまにシャッターが開かないことがあるようです。
1/1000は十中八九開かず
1/500は開いても走り始めが1/700、真ん中付近で1/1000
走り終わり付近になると1/3000。。。
スリットがだんだん狭くなっていることがよくわかります。
幕速を見ても先幕の速度が妙に遅いので
先幕の汚れ等でこの症状が出ていると思われます。

まずはこれから分解を進め
シャッターユニットの整備から取り掛かります。
写真はプリズムを降ろした時点でのものですが
電子基板は露出計関連のものしかないので
プリズム上には何もなく
FEに比べるとプリズムを降ろすまでは楽です。
ただし、ここからはSS表示の連動糸等があるため
ミラーボックス取り外しはちょっと厄介です。
さらにFMのLED式露出計は意外と繊細で
特にこの季節、静電気で帯電した手でうっかり
制御部分に触れると簡単に露出計が飛んでしまいます。
こうなるともう修理不可能なので
細心の注意を払いながら分解していきます。

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