ミノルタSR-7のカメラ修理

今日は2月14日、
2月14日といえば「ふんどしの日」と「煮干の日」ですね!
バレんなんとかデーなんて
とっくの昔に縁がなくなってしまったので忘れてしまいました(笑)
今日のお仕事もふんどしをしめてかかりますよ!

さてさて

本日はミノルタSR-7のカメラ修理を行っています。
当店ではミノルタのカメラの修理も多いのですが
そろそろ今のお若い世代だと
ミノルタというメーカーがあったことも知らない方も多いのですね。
知っていても合併後のコニカミノルタだったりとか。。。
ミノルタは国内ではコニカに次いで
古くからあるメーカーです。
始まりは1928年の「日独写真機商店」
現在の西宮市に30人ほどの従業員を集めて工場がスタートしたそうです。
当時の近畿地方には精密工業のノウハウが全くなかったため
ネジ1本からメッキにいたるまで全て自社でまかなったのだそうです。
最初のカメラは1929年のニフカレッテ
いわゆるミノルタブランドが使用されたのは
1933年のセミミノルタからです。
会社もその後、モルタ合資会社、千代田光学精工と変遷し
1962年にミノルタカメラ株式会社となりました。

SR-7は1962年の発売で
世界初のCdS使用の外光式露出計を
カメラに内蔵したカメラです。
露出計はシャッタースピードダイヤルと連動し
露出計指針が指す絞り値をレンズに設定するというものです。
宇宙船フレンドシップ7号にハイマチックが乗ったことに関連して
これ以降のミノルタカメラ機では「7」という数字を使ったモデル名が
節目節目で発売されます。
このカメラの少々変わっている部分は
横走りシャッター機構がミラーボックスと共に
ユニット化されている点です。
一部のSR-1系でも同様の作りかたが見られます。
ただ、この後のNewSR-7以降では
再び一般的なダイキャストと一体としミラーボックスは分離した形になるのですが
その後、XG系で再びミラーボックスと一体化したユニットとなります。
生産効率はきっと良いのだと思われますが
修理する立場としては普通にミラーボックスが分離してくれたほうが楽ですね(笑)

お預かりしているSR-7は
ご依頼者様のお父さまが使っていたものだそうです。
おそらく落下させてしまったのだと思いますが
装着されているオートロッコールPF58mmF1.4の
マウント部が破損してしまっています。
その影響からかボディ側もレンズ取付のロックが効かない状態です。
シャッター幕、ファインダー内、レンズ、あらゆるところにカビが多く見られ
油キレでシャッター精度も出ていません。
落下の影響からか底部巻戻し戻しボタンを押しても
スプロケットがフリーにならず
巻戻しもできません。
結構、トラブルはいろいろ抱えていますが
どれも何とか修理できる範囲のようです。

この状態からプリズムを降ろし、
次の段階でミラーボックス及びシャッターユニット部を一緒に外します。
露出計のリンクもあるので少々神経を使うところです。
これから気合を入れて一気に進めていこうと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。