ヤシカエレクトロ35GXのカメラ修理

今日は3・14ということで
「円周率の日」だそうです。
そういえば20年位前に
これから学校でも円周率は「3」で教えられる。。。と
噂が立ちましたが実際は誤報だったのですね。
3.14だとしても概数に過ぎないのですが。。。
それにしても円周率って不思議な数字ですよね。
だって延々続くのですよ
難しい言い方をすると無理数であり且つ超越数でもあるのですね。
円周率=πにちなんで
今日は「パイの日」でもあるそうです。
私の生まれ育った呉にエーデルワイスという
洋菓子店があるのですが
そこの「クリームパイ」がめちゃくちゃ美味しいのですよ。
二十歳くらいの頃に
半日かけて1ホール食べきったこともあったなぁ。。。(笑)
次回の墓参りの際には絶対買って食べよう!(笑)

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GX」のカメラ修理を行っています。「
「ろうそく1本の光でも写る」カメラを目指して
発売された初代エレクトロが1966年発売で
今回の「GX」が1975年発売で
エレクトロ35シリーズの最終モデルにあたります。
10年の間に随分小型化されましたが
基本的な構造や操作性は初代とほとんど変わりありません。
操作で特徴的なのは巻上げたときに途中で
レリーズ戻る「カツン」という音がするのですが
これも初代からGXまで共通です。
この音がしない場合はレリーズ部にある
ゴムブッシュが劣化していて
オート精度が全く出なくなります。

お預かりしているGXは
巻上時に例の「カツン」するのですが
かなりブッシュがへたっていて
本来の役目を果たしていない状態です。
そのためシャッター半押しの際に毎回
一瞬、赤ランプが点灯します。
オートも非常に不安定で
明るさが十分にある場合でも
たまにシャッターが開きっぱなしになってしまいます。
加えて距離計は縦横共に大きくズレていて
レンズ前玉群には気泡が見られます。
レンズに関してはご依頼者様から
部品取用の個体をご提供いただいているので
そちらから移植を行います。

エレクトロ35シリーズはその名の通り
全モデル、電子制御シャッター機です。
(一部のモデルを覗いて大部分がコパル製)
しかしながら同時期の他の電子制御コンパクトに比べても
電子部品トラブルはかなり少ないほうかと思います。
比較的前期(サイズが大きい頃)のモデルには
たまにどうにもならないものが存在したり
電池室からの腐食で基板まで修復不可のものも
たまに見かけますが。。。
今回もブッシュを交換し、レリーズやシャッターユニット周りの
接点を清掃することでオート制御は非常に安定しました。

以前にも書きましたが
ボディ前板部分に貼っているプレート
「AE・AF」のAFは「オートフラッシュ」の略です。
(フラッシュが一体装着されているわけではなく
外付けのフラッシュを制御できるということ)
AEはオート露出でわかるのだけど
MF(マニュアルフォーカス)なのに
何故、「AF」なのだろう???と長い間思っていました(苦笑)

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