日別アーカイブ: 2026年5月28日

ニコマートFTnのカメラ修理

今日は「花火の日」らしいですよ。
日付は1733(亨保18)年のこの日に
隅田川の両国橋付近で水神祭りの川開きが行われ
慰霊を兼ねた花火が打ち上げられたことに由来しています。
これが「両国川開きの花火」の始まりだったそうです。
昔は花火大会があると撮影機材担いで
午前中から場所取りして
なんとかイメージ通りの1枚を…なんてやっていましたが
もうそんな気持ちは残念ながら起きませんね(苦笑
暑い中、半日以上場所取りしてたら
今の私だとたぶん命にかかわります(笑
それ以前に余程のことがない限り
人の密集しているところには近づきたくないので
もし見るにしても遠くから小さな花火を眺めます。
それでも十分キレイですものね。
あ、打ち上げ花火ばかり想像してしまいますが
手軽でキレイなのはやはりスーパーやコンビニで
簡単に手に入る手持ち花火ですね。
…さすがにひとりでやるのはおかしいので(笑
こちらももう縁がないですねぇ…(苦笑)

さてさて

本日は「ニコマートFTn」のカメラ修理を行っています。
1967年発売のカメラです。
ニコマートFTシリーズは
コパル製縦走りユニットシャッターを組み込み
コストダウンしながらも高い品質を保ったことで
ヒット商品となったカメラです。
「FTn」は先代の「FT」に
開放F値補正操作を取り入れ
それまでASA感度ダイヤルでレンズ交換のたびに
セットしてなくてはならなかった開放F値を
絞り環を往復させるだけで開放F値の設定が完了するようになりました。
加えて平均測光から中央重点測光に変更され
ファインダー内に設定SSが表示されるようにもなりました。
歴代ニコマートの中でこの「FTn」が
最も生産台数が多いのではないかと思われます。
現存台数も多く修理依頼も多いカメラです。
少し大柄で重いですが
その分非常に頑丈で信頼性の高いカメラです。

お預かりしている「ニコマートFTn」は
シャッターは精度はともかくとしても
快調に動作しています。
ただ露出計に問題ありで
電池を入れると動作はするのですが
基本的に指針が振り切り気味で
LV15時に4段近くアンダーな指示となってしまいます。
これだけであればマイラー抵抗の汚れ・劣化が
真っ先に疑われるのですが
加えてLV15でもLV12でも指示値にあまり変化がありません。
明るさが変わっても指針があまり変化しないパターンも
原因がいくつか考えられるのですが
最も可能性の高いのは受光体CDSの劣化です。

画像はまだ取り掛かり始めのモノですが
この後、接眼レンズ脇のCDSを外して
テスターであたってみると…やはり明らかに数値がおかしいです。
まったく劣化のないCDSは手に入りませんが
在庫の中古良品の中から値の合いそうなものを
選んで交換を行っていきます。
もちろんできる限りの露出計調整を行います。
機械的駆動部は油切れや汚れ等で
スムーズさは欠けていて精度的にも多少問題がありますが
とにかく頑丈なことで定評のある
コパルスクエアとニコン製駆動部の組み合わせなので
通常の清掃整備で精度も含めて良好な状態になりそうです。
露出計の件も含めて
全体的に一通りの整備調整を行っていきます。

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