コニカⅢAのカメラ修理

今日は言わずと知れた「母の日」ですね!
私の場合、「孝行のしたい時分に親はなし」なんて諺を痛感する現在ですが
親御様がご健在の皆さん、
是非、「母の日」には日ごろの感謝をお伝えくださいませ。

さてさて

今日は「コニカⅢA」の修理を行っています。
これまでに通常の「コニカⅢ」はこのブログにも何度か登場していますが
その「Ⅲ」に近接撮影補正機能付の等倍ファインダーを与え
他各部小変更を行ったものがものが「ⅢA」です。

搭載レンズは「Ⅲ」と同じく48mmF2のものと
50mmF1.8搭載のもの、2種類が存在します。

で、今回の個体は50mmF1.8搭載モデル
ご依頼者の方は最近入手されたとのことですが
外装も非常にキレイ、「生きているファインダー」と称された
等倍ファインダーも汚れは少なく、一見、良い個体なのですが。。。

巻上げレバーが途中で固まったまま動きません。

シャッター羽根が開いたままなので
直接の原因はシャッター羽根固着だと思われますが
ちょっと嫌な予感。。。

IMG_7852

まずはシャッターユニットを外してみましたが
予想通りシャッターユニットを外すとレバー側は問題なく動きます。

実は、悪い予感は当たるもので
この写真を撮った後、もう少し原因を調べて見ようと
チャージカムを外してチェックしてみたところ
見事にシャッターユニットととの噛み合せ部分が大きく変形していました。

おそらく、シャッター羽根が固着して巻上げがかなり重くなったところへ
何度か巻上げを繰り返し無理な力がかかったと思われます。

この状況、たまに見かけます。

変形したチャージカムは力で戻そうとしても結局折れるのがオチなので
中古品で部品を探してから修理再開とします。

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