ペンタックスKXのカメラ修理

今日は「ボンカレーの日・レトルトカレーの日」だそうですよ
本格的なカレー屋さんで食べるカレーも良いですが
自宅で手軽に食べられるレトルトカレーも美味しいですよねぇ~
炊きあがってから時間が経って
水分が飛んだ冷めたご飯に合うのですよねぇ~
こう書いているだけで
やたらとレトルトカレーが食べたくなってきますね!
1968(昭和43)年のこの日に
日本初のレトルト食品である「ボンカレー」が発売されたことが
由来となっています。
私の世代だとボンカレーというと
やはり松山容子さんのパッケージのイメージなんですよねぇ
そこら辺中に当時多かったホーロー看板もあったような気がします。
さらにテレビCMでは仁鶴さんの
「3分間待つのだぞ」のセリフと
「じっと我慢の子であった」のナレーションが印象的でしたねぇ
レトルトカレーは普段はハウスのカリー屋カレーを選ぶことが多いのですが
今夜はボンカレーにします!
ちなみに昨年も書いたかもしれませんが
一人暮らしの独身男性でも温めるだけで簡単に食べられることから
「独身男性のカレー」という意味で
「チョンガーカレー」という名前になる案もあったそうです。
もしこっちになっていたら
間違いなく現在まで同じ商品名では続いてなかったですよねぇ
ボンカレーでよかった(笑

さてさて

本日は「ペンタックスKX」のカメラ修理を行っています。
それまで採用していたM42マウントから
ペンタックス独自の「Kマウント」を採用した
最初のシリーズ「Kシリーズ」の中核モデルです。
1975年6月に「K2」「KX」「KM」の3機種が同時発売されました。
トップモデルの「K2」は電子制御機で
ES2の進化版と言えるモデルで
「K2」「KM」はSP系の進化版と言えるカメラです。
今回の「KX」は基本的なシャッターやミラー駆動部の構造等は
SPからの設計を引き継いでいますが
露出計受光体はSPDとなり、
ファインダー内表示も二針式の非常に使いやすいものになりました。
さらにレンズ側の絞り値をファインダー内で直読できるようにもなっており
ファインダー内で露出方法がすべて把握できる形式となってます。

お預かりしている「KX」は精度はともかく
シャッターは一通り作動していますが
露出計は全く動きません。
電池室の腐食がかなり確認できていたので
各接点の清掃と電池室周辺の配線交換で
改善するかと予想していましたが
思っていた以上に腐食の酷い状態でした。
電池室から発生した腐食や緑青は
電池室及びその周辺だけにとどまらず
露出計基板の主要な部分にまて広がっており
とても清掃や磨きでどうにかなるような状態ではありませんでした。
さらに露出計本体も内部で断線しており
こちらも交換で対処するしかなさそうです。
さらにシャッタースピードも妙に不安定で
幕軸や調速カム関連に動作不良があるものと思われます。

画像は一通り整備が完了した状態でのものです。
結局、露出計本体、露出計基板、電池室への配線は
全て交換で対処いたしました。
シャッター関連は徹底的な清掃と最小限の注油
その上での調整で安定して高速まで精度が確保できております。
余談ですが…SP系以降のペンタックス布幕横走り機は
やたらとSSが不安定なモノが多いですね…
そしてそれがなかなか直りにくい…
統計を取っているわけではありませんが
単なる印象だけではないような気が…(苦笑)
今回のKXに関してはもう問題ないと思われます。
もう少し油脂類が馴染むまで様子見をしてから
最終チェックを行っていきます。

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