コニカC35のカメラ修理

今日は語呂合わせで
わかりやすく「黒の日」ですね。
単に「黒」だけでなく
「黒」に関連した様々なものの
記念日が制定されています。
「黒豆の日」「黒牛・黒豚の日」「黒酢の日」
「黒い真珠・三次ピオーネの日」
「黒あめの日」「カラスの日」
「松崎しげるの日」(笑)等々…
カメラでも黒は定番色で人気色ですが
他にもクルマ・バイク・服・靴・鞄・インテリア
何でも「黒」って定番色ですよね。
黒に限らず無彩色(モノトーン)は
いろいろ合わせやすくて使い勝手が良いですが
その中でも「黒」は凝縮感や高級感があって
ひときわ際立つ存在だと思います。
私も何か色が選べる場合、黒を選ぶことが多いですが
あまりにもそればかりだと面白くないので
わざと彩りのある色を選ぶことも多いのですが
ワンポイントならまだしも
やはり何にでも合って使いまわしの良いのは
やはり黒を含むモノトーンですねぇ…
まぁ冒険して派手な色を選んでは失敗することも多いです(苦笑)

さてさて

本日は「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
いわゆる「じゃーに~コニカ」ですね。
旅行にでもどこにでも気軽に持っていけて
誰にでも簡単に撮影できることから
つけられた愛称です。
レンズ一体型のコンパクトカメラはこの前からありましたが
やはりどれもまだ大きく重いモノが多く
加えてマニュアル操作で
ある程度のスキルが必要なものが多かった時代です。
C35はその軽量コンパクトさもさることながら
露出をプログラムオート専用として
カメラ操作に慣れていない方でも簡単に撮影でき
大ヒット商品となりました。
「C35」登場以降のレンズ一体型のカメラは
この影響を大きく受けて一気に小型化に進みました。
操作もオート露出を搭載したものが数多く登場します。

C35は基本的に最初のモデルをベースとして
何度かマイナーチェンジや
派生モデル追加が繰り返されているのですが
今回の「C35」は「C35フラッシュマチック」で
フラッシュマチック機構を搭載したモデルです。
とはいえこの時代はフラッシュはないではありませんし
フラッシュをシューに取り付けて使わなければ
通常のC35と大きな違いはありません。
お預かりしてる「C35」は
定番の羽根粘りもなくシャッターは
スムーズに動作しているのですが
露出計が作動していません。
露出計連動のプログラムオート露出専用機なので
露出計が生きていないと
常に開放・1/30でシャッターは切れてしまいます。
(オート設定時)
それではまともにいくらネガ使用だったとしても
写るシチュエーションはかなり限られてしまいます

露出計不動のトラブルは電池室の問題が多いのですが
今回の「C35」は電池室は非常にキレイです。
モルトやシャッターの状態、配線等を見ても
どのタイミングかはわかりませんが
それほど遠くない過去に手を入れらている形跡があるようです。
そのときはおそらくよかったのだと思われますが
どうやら配線が一部ショートしてしまっているようです。
C35はやはりコンパクトでスペースは限られているので
ちょっとしたことで配線・接点が
ショートしやすい部分が何か所かあるのですね。
それなりの対策をしたうえで各部の整備も行いながら
修理調整を行っていきます。

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