ニコンEMのカメラ修理

今日は「アパート記念日」だそうですよ。
私も30年近く色々なアパートを移り住みながら現在に至りますが
一番最初に一人暮らしを始めた部屋はすごかったなぁ。。。
共同トイレ、お風呂ナシ、4畳半一間。。。(笑)
まぁ、今となってはいい思い出ですが
それでも初めての一人暮らしは新鮮だったし
色々楽しかったですね!

さてさて

本日は「ニコンEM」のカメラ修理を行っています。
EMのデビューはF3と同じく1980年です。
それまでのニコンのカメラは信頼性は高いけれど
とにかく大きく重い!っていうのが定説だったのですが
このEMはある意味、ニコンらしくなく軽快でオシャレなカメラです。
確かにコストを削られている部分はいくつか散見されますが
それを差し引いても充分に魅力的なカメラに仕上がっています。

余談ですが。。。この後、AFカメラ時代になるとF80やUが出るまでは
またエントリー機も「大きく重いニコン」に戻ってしまうのですね。

今回、お預かりしている個体は
ご依頼者様が昔からずっと使い続けているEMです。
主力がデジタルに移ってからは随分出番は減ったそうですが
いくつもの思い出と一緒に過ごされてきたカメラとのことです。

一通りは動作しているのですが
お客様のご指摘でメーター及びオートが少々オーバー気味とのこと。
逆光補正ボタンを押したときに動作が不安定になるとのことです。

img_8933

EMには何箇所かいわゆる摺動抵抗が使われている部分があるのですが
分解を進めながらそこの清掃を行います。
シャッターユニット、ミラーボックス周り等々の点検整備後、
最後は調整で正常な状態に詰めていきます。

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ミノルタXDのカメラ修理

今日は広島カープの優勝パレードが
広島市内平和大通りで行われています。
その後さらにマツダスタジアムで優勝報告会。。。いいなぁ。。。
見に行きたかった(笑)
広島エリアでは民放+NHK、地上波全局、優勝パレードの完全生中継だそうです。
いいなぁ。。。

さてさて

本日は「ミノルタXD」のカメラ修理を行っています。
とっても良いカメラですよね、XD。。。
使い心地も素晴らしく、なんと言ってもカッコ良いです。
電気系にトラブルの多いのが玉にキズですが
それを差し引いても手元に置いておきたいカメラです。

今回のお預かりしている個体は
人気のネオブラック。ツヤ消しのブラックが
さらにスタイリングの良さを引き立たせます。
滑らかな巻上げと上品なシャッター音に全く問題はなさそうですが
あれ?露出計の表示が明らかにおかしい感じです。
感度設定はASA(ISO)100なのですが
感覚的にはASA800くらいの感じです。
さらに感度ダイヤルを動かしても露出値が全く変化しません。
他はシャッタースピードが高速側で極端に速いようです。

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フィルム感度は感度ダイヤル下の摺動抵抗によって
制御されています。おそらくこの抵抗そのものに問題があるか
その周辺に問題があると思われます。
まずはそこの原因を確定させてから
各部点検整備に取り掛かります。

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ペンタックスMXのカメラ修理

昨日は「文化の日」で祝日でしたね。
当店も祝日はお休みをいただいています。
天気が良くて暖かかったこともあり
当店から歩いて10分程の「哲学堂公園」で
カメラをぶら下げて三脚担いでウロウロしていました(笑)
普段はとても静かな公園なのですが
昨日は子供向けのイベントが行われていたらしく
とても賑やかでした。
子供の声が響き渡る公園は活気があって良いですね。

さてさて

本日はペンタックスMXのカメラ修理を行っています。
ペンタックスMシリーズ唯一のメカニカルカメラということで
人気の高いモデルですね。
当店への修理依頼も比較的多いモデルです。
機械制御シャッターということで
少々何があっても修理可能だと思われがちなMXですが
比較的シャッター幕軸内バネ等が劣化していることの多いカメラです。
その場合は修理不可の可能性が高いです。

今回はご依頼者様から2台のMXを預かっております。
1台はレリーズ不良でシャッターが切れないことが多く
もう1台はシャッターを切るとミラーアップしてしまいます。
お客様からは
「どちらかを部品取りにして1台をきちんとしたものに。。。」とのことです。
ミラーアップはMXでよく見かけるトラブルですが
レリーズ不良(あるいは巻上部に問題があるかも)はめずらしいですね。

img_8923

とりあえずレリーズ不良のほうのMXの上下カバーをあけて
現状を把握しているところです。
うーん、どっちをベースにどう組み合わせるのがベストなのか。。。
少し考えてから本格的に作業にかかります。

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ニコンFMのカメラ修理

もう11月になっちゃいましたね。
明日、11月3日「文化の日」は当店は祝日のためお休みですが
子供の頃、近所の神社で11月3日は秋祭りでした。
毎年楽しみにしてましたねぇ~射的や型抜き、金魚すくい。。。
何よりも帰りに小さな模型屋さんでプラモを買ってもらえるのが嬉しかったかな(笑)

さてさて

今日は「ニコンFM」のカメラ修理を行っています。
兄弟機である「FE」はよく修理に入るのですが
当店の場合、何故か「FM」は少ないですね。。
前身モデルのニコマートFT系に比べると随分コンパクトになり
操作系もかなり時代が進んだような気がします。
1977年発売開始です。
FEと同様に絞込み測光にはなってしまいますが
連動ツメを倒せば非Aiレンズも使えるところも魅力です。

今回、お預かりの個体はご依頼者様が
数十年前の学生時代に購入されずっと使われているものです。
最近は出番が減ったとはいえ、
それでも年に数回は使っていらっしゃるとのこと。
先日、使おうとしたらシャッターが切れなくなってしまっていたとのことで
当店に持ち込まれました。

現状で確認した感じでは巻上ロックがうまく解除されないようです。
ロック部分の油切れが原因かと思われます。
強制的に巻上ロックを解除してみるとシャッターは切れたのですが
シャッター羽根に随分汚れが付着しています。
これもトラブルに関連してる可能性が高そうです。

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FEに比べるとシャッターに関する電子制御部分がないため
随分すっきりしたプリズム周りです。
しかしながらFEの指針式露出計は比較的修理が容易ですが
FMのLED式は状況によっては露出計は修理不能のこともあります。
今回の個体は露出計は調整のみで大丈夫そうです。
これから本格的にシャッターユニット部から
各部点検整備一式を行います。

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ローライコードのカメラ修理

今日は言わずと知れた「ハロウィン」ですね。
昨日は当店の近所でも着飾った子供達がはしゃいでいるのを
見かけることができました。
それにしても。。。
いつからハロウィンってこんなに国民的行事になったのかなぁ。。。
私が子供の頃はハロウィンのハの字もなかったのですが。。。(苦笑)

さてさて

本日は「ローライコード」のカメラ修理を行っています。
今回お預かりしているローライコードはⅢ型かと思われます。
コンパーラピッドシャッターを搭載し
最高速は1/500まであります。
レンズはクセナーの75mmF3.5です。
貼り革の状態も非常によくキレイな個体です。
さすがにレンズに若干のクモリが見受けられますが
出来る限りの清掃でキレイにしていきます。
ご依頼者様からご指摘をいただいているのは
チャージレバーでチャージした際にレバーが自動で戻らない。と
いうことでした。確かに指で押せば戻って
もちろんレリーズできますのですが。。。感触もスカスカです。

img_8883

まずはシャッターユニットを降ろすことから始めます。
で、問題のチャージカムに本来、バネがかかっているはずなのですが
どこにも見当たりません。
分解歴がある個体のようなのでバネを紛失したものと思われます。
何かしら代替できるバネで対処いたします。
他、シャッター羽根・絞り羽根洗浄、シャッターユニット点検整備
ファインダー部のミラーは腐食が激しいようなので
交換で対処いたします。

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オリンパス35-Sのカメラ修理

今日は「たまごけごはんの日」らしいですよ!
熱々のごはんに生卵。。。美味しいですよねぇ~
しばらく食べてないなぁ。。。
もともとお米好きだから
たまごかけごはんだけで何杯も食べられそう。。。
いや、この歳で本当はそんなにお米ばかり食べちゃダメなのだけど。。。(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパス35-S」のカメラ修理を行っています。
オリンパス35シリーズの高級機と位置づけられたモデルです。
発売は1955年。
レバー式のフィルム巻上げ、セルフコッキング等々
随分、現在のカメラに近い形に進化したカメラです。

今回、お預かりの個体は
やはり長く使われていなかったようです。
巻上部の油切れ、レンズのクモリ等
この年代のカメラに多い症状も見受けられますが
一番、大きなトラブルは
ファインダー二重像が全く見えません。。。

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まずはファインダーの様子を確認するため
上カバーを外しました。
写真にも見えていますがハーフミラーは存在するのですが
鏡部分の蒸着が見事なほどキレイに取れてしまっています。
よく見ると端のほうに少しだけ蒸着が残っていましたが
ほぼ素通しのガラス状態になっています。
これでは二重像を映し出すことはできません。

ファインダーハーフミラーは交換で対処します。
他、レンズのクモリは出来る限りの清掃で
シャッター粘り・巻上部は整備調整で
普通に写真の写せる状態に整備していきます。

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オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「ホームビデオの日」だそうですよ。
私の生まれた1969年に
ソニー・松下電器・日本ビクターが
世界初の家庭用VTRの規格「U規格」を発表したそうです。
その後、家庭用は「VHS」、「β」で一気に普及し
両陣営の熾烈な争いが繰り広げられるわけですね。
私も録画したり当時購入したVHSテープが結構あるのですよねぇ
そのうちDVDに焼きなおしたいと思っているのですが。。。

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
唯一無二のハーフ判一眼レフですね。
コンパクトなのはもちろんですが
独特のメカニズムで今も人気の高いカメラです。

お預かりしたペンFは最近購入されたばかりとのことですが
突然ミラーアップしたまま固まってしまったようです。
ペンFでは比較的多く見受けられるトラブルです。

ペンFはシャッターそのものも「ロータリーシャッター」と呼ばれる
独特のメカニズムですがミラー機構も他のカメラでは
見られない機構で動作しています。
油切れ等で動きが悪くなるとトラブルの多い箇所でもあります。

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ミラーアップしたままの状態なので
お預かり時にファインダーの確認ができず
プリズムの状態が非常に心配だったのですが
今回の個体はプリズムに腐食もなくキレイな状態でした。

まずはシャッター周り、ミラー駆動部周りから整備を始めます。
その他、各部点検整備一式を行います。

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キヤノンデミのカメラ修理

今日は「透明美肌の日」らしいですよ。
透明美肌には縁がございませんが
最近、鏡を見ていると
「年取ったなぁ。。。というか、劣化してきているなぁ。。。」、と
よく思います(苦笑)
目の下のシワとか首のたるみとかシミとか。。。まぁ、しかたないですな(笑)

さてさて

本日は「キヤノンデミ」のカメラ修理を行っています。
少し前のブログで「デミ」が「半分」の意味で
まさにハーフ判カメラということです。。。みたいなことを書きましたが
「デミ」は英語読みでフランス語読みだと「ドゥミ」
いわゆるデミ(ドゥミ)グラスソースは「半分煮詰める」という意味らしいです。
バレエ用語でもつま先立ちの状態を「ドゥミ・ポイント」
軽く膝を曲げる動きを「ドゥミ・プリエ」と呼ぶようです。

話が横道に逸れましたので本題に戻して。。。
キヤノン・デミには初期の真鍮ボディのものと
それ以降のアルミボディのものがございますが
今回、お預かりしている個体は初期の真鍮ボディのものです。
アルミボディのものと持ち比べるとやはり重さを感じます。
ご依頼者様の祖父母様のカメラということで
大切に扱われてきたようで外装にサビは出てきているものの
大きなアタリやキズはございません。
一番の心配点であるセレン光電池も精度はともかく
それなりに生きています。
ただし、巻上げロックの状態になっており
シャッターはレリーズできず巻上・チャージもできない。。。という状況です。

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どうやらシャッターユニット単体では普通にチャージできて
レリーズもできるようです。
巻上部のロック機構に問題がありそうです。
シャッター羽根に少々粘りも見受けられるので
これからシャッターユニットを降ろして
各部点検整備一式に取り掛かります。

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ミノルタSRT101のカメラ修理

今日から2週間、「読書週間」らしいですよ。
ちゃんとした本なんて長らく読んでいないような気が。。。
雑誌とかマンガしか読んでないですね。。。
読書もそうなのですが
最近、少しずつ頭が悪くなっているような気がするので
いろいろ脳に刺激を与えてやらないといけないのでしょうね~
体の運動もそうですが頭ももっと運動させなくては!

さてさて

本日は「ミノルタSRT101」のカメラ修理を行っています。
当店では修理依頼件数ナンバー1のカメラです。
。。。ということでこのブログでもたびたび紹介されているので
今更、説明は不要かと思われますが
1966年に発売開始され7年間製造されたロングセラーモデルです。
ミノルタらしく操作感の良いカメラで
後のSRTスーパー、SR505、SR101、も
基本的な部分はこのSRT101がベースとなっています。

今回、お預かりしてる個体は精悍なブラックモデル
ボディにはアタリもなく、キズもごく僅かで非常にキレイなボディです。
ご依頼者様は最近、手に入れられたとのことですが
露出計が全く不安定で使えないとのこと。
確認してみると、一定の光でも指針がフラフラ安定しません。
バッテリーチェック時はもっと激しく針が踊るような状態です。
BC時の激しい指針の動きはSW部の接触不良、
露出計時のふらつきはSW部もあるとは思いますが
CDS周りのハンダ付けの劣化等々が疑われます。

さらに測定機で見てみると全体的にシャッタースピードが早く
1/1000時には1/2000に近い露光時間となってしまいます。

img_8876

まだまだ分解途中ですが
これからまずはシャッター周りの点検整備から行います。
糸連動の多いカメラですので
段取り良く正しい手順で分解を進めないと
とんでもなく厄介なことになるカメラでもあります。

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マミヤ6のカメラ修理

今日は「柿の日」だそうですよ。
まだ今シーズンは柿を口にしていないですね。。。。
秋はいろいろ旬のものが多くて
何から食べたらいいか迷ってしまいます。
普通に食べる柿もいいけど、干し柿のほのかな甘さもいいですよねぇ
白ワインが合いそうだな。。。(笑)

さてさて

今日は「マミヤ6」のカメラ修理を行っています。
1950年代にかけて2眼レフとともに
多くの種類が生産された、いわゆる「スプリングカメラ」です。
マミヤ6が他のスプリングカメラとちょっと異なるのは
他の多くのメーカーがレンズを前後に動かして
ピントを調整するのですが
マミヤ6はフィルム面を動かしてピントを調節する
「バックフォーカス方式」を採用しています。

今回お預かりした個体は
ご依頼者様のお父様の形見だそうです。
ただ、随分長い間、使っていなかったと見受けられ
いろいろ問題が発生しています。
マミヤ6もこの時代のカメラらしく
同じマミヤ6でも色々種類があり、判別しにくいカメラですが
今回のカメラは「マミヤ6ⅣB」(おそらく後期)だと思われます。
(搭載シャッターがSEIKOSHA-MX、スタートマークを合わせ
1枚目以降は巻き止めがあるセミオートマット)
発売開始は1950年です。
このモデルはシャッターチャージとフィルム巻上げを
別途に行わなければならないカメラですが
シャッターをレリーズすると
巻上げを促す意味でファインダー内に大きな「赤ベロ」が出てきます。
そして「赤ベロ」を引っ込めるレバーを引くと
巻止めも解除され巻上げができるようになります。
なかなか面白い機能です。

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写真はまずシャッターユニットが見える状態にして
動きを確認している段階なのですが。。。
現時点でわかっているトラブルは
・「赤ベロ」動作不良
・レンズにかなり激しいクモリ
・ファインダーにも激しいクモリ
・スローガバナ固着
細かく見ていくと他にもありそうですが
どちらにせよ全体をくまなくチェックして
各部点検整備一式を行います。

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