キヤノンAE-1のカメラ修理

今日は「十六団子の日」ですね。
山の神様が「田んぼの神様」として
村に下りてくる日です。
お迎えするために小さな16個の団子をお供えする日です。
ちなみに10月16日には
神様が山に帰るため3月16日と同様に
16個のお団子をお供えするそうです。
主に東北地方で行われている行事ですが
こういう日本古来の行事ごとは大切にしたいものですね。

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
ここのところAE-1の修理が妙に多いですね。
電子制御シャッター機ということで
修理を受ける業者が少ないということもあるでしょうか。。。
一世を風靡した「連写一眼」のキャッチコピーのついた
キヤノンの大ヒット作です。
このカメラの登場によってこの後の一眼レフカメラの
作られ方が変わったのではないかとも思います。
発売開始は1976年です。
このカメラからシリーズとしてもヒット作となる
「キヤノンAシリーズ」が始まりました。
「AE」は「Automateic Exposure Control」の略ですが
「AE-1」の「AE]は
「Total Automatic System By Electronic SLR Camera」の意味を持ち
「1」は電子式カメラにおける頂点を表すものだそうです。

お預かりしているカメラは店頭受付時に
一度だけシャッターが切れたのですが
それからはレリーズボタンを押しても
シャッターが切れなくなっていました。
(露出計は動作しているので電源は入っている)
そして今回、整備前に再チェックしたところ
今度はシャッターは切れるのですが
シャッターが開きっぱなしで固まってしまいました。
電池を抜くと当然、シャッターは閉じるのですが
何度試しても状況は変わりません。。。
うーん、これはちょっと苦労しそうな予感が。。。

電子基板内部はおそらく問題がなく
その周辺の接点に接触不良があるものと思われます。
ただ場所を特定するのはなかなか大変です。
まずは考えられる箇所を徹底的に清掃していきます。
もちろん並行して機械的部分の清掃整備注油も行っていきます。

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