ペンタックスSPのカメラ修理

今日は6月5日ということで(6・5)
「ロゴマークの日」だったり「老後の日」だったりします。
「老後の日」。。。うーん、ちょっと前まではこの言葉聞いても
何にも感じなかったですが
いいかげん、この歳(47歳)になってくると
ひとごとではなくなってきますね
できるだけ老け込まないように何とかがんばります!(笑)

さてさて

今日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
発売当時はコストパフォーマンスの高さで
大ベストセラーとなったカメラです。
聞いた話でしかないのですが
当時のフォトコン入選作品使用カメラが
SPばかりだった。。。という伝説もあるくらい人気だったようです。

今回の個体は家から出てきたカメラということなのですが
外観は少々くたびれていますが
保存状態は決して悪くなく
定番のプリズム腐食はまったくなく
腐食の原因となるプリズムにぐるりと巻いてある
SP特有の黄色っぽいモルトもほぼ劣化ナシ
めずらしいですね。

しかしながら。。。電池が長期で入れたままだったらしく
電池室は液漏れに伴うサビのため固着
電池室裏側の端子はこれもサビのため導通せず
よって露出計は不動です。
湿気の少ない状況で保管されていたのか
プリズム、コンデンサレンズの状況はすごく良いのですが
全体的に油切れのようです。
巻上げがかなり重くなってしまっています。

油切れの進んだカメラは無理に動かすのは厳禁です。
軟骨の擦り減った関節を無理に動かすようなもので
大きなトラブルを引き起こすことになってしまいます。

IMG_8039

分解前チェックも最小限にとどめておいて
早速、分解整備にかかります。
ここからさらに分解を進めて巻上げ軸、シャッター幕軸
スローガバナー等々の洗浄、注油を行います。

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ミノルタSRT101のカメラ修理

今日は6月4日(6・4)ということで
虫歯予防デーだそうです。
私は比較的、虫歯になりにくい体質らしく
子供の頃からたいしたケアもしていないのに
歯医者に行った回数は少なくて済んでいます。
でも、甘いもの好きだから気をつけないと。。。(笑)

さてさて

今日は「ミノルタSRT101」のカメラ修理を行っています。
ここのところ、なぜか集中してSRT101の修理依頼が続いています。
以前から思っているのですが
面白いもので同じ機種がやたらと続くことがよくあります。
SRTの場合はもともとコンスタントに修理依頼のあるカメラですが
中には偶然とは思えない変わったカメラの
修理依頼が数台続くこともよくあるのですよ
不思議ですよねぇ。。。

今回、ご依頼の個体は
非常にキレイなブラックのSRTです。
この時代のカメラだと
凹みやアタリがないだけで充分キレイな部類なのですが
今回のSRTはキズ・スレもほとんどありません。
シャッターもそれなりに切れていて
状態としては良いのですが露出計に少々難があり
2段ほどオーバー目になっているようです。

IMG_8038

この時期のミノルタ機はハンダ付けの劣化が多いので
(見かけは付いていても導通の悪いもの)
まずはそのあたりをチェックしつつ
シャッター部、ミラー部の点検整備を行っていきます。

SRT系は101から505までどれも感触が良くていいカメラですね。
油切れなどなく本来の動きだとかなり使い心地の良いカメラです。

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ニコンFE2のカメラ修理

今日は2004年までは6・3ということで
「ムーミンの日」だったのですが(日本独自)
2005年に世界共通で作者の誕生日である8月9日が「ムーミンの日」に制定されたので
日本独自の6月3日「ムーミンの日」は廃止されたのだそうです。
子供の頃、「ムーミン」を見て「この生き物は何なんだ?カバ?」って思ったことを
思い出しました(笑)バーバパパを見たときも同じようなこと思ったな。。。

さてさて

今日は「ニコンFE2」のカメラ修理を行っています。
初代FEに1/4000秒のシャッタースピードに1/250秒でのシンクロと
当時としてはずば抜けたシャッターユニットを搭載して登場したモデルです。
これ、中学生の頃、すっごく憧れてカタログばかり眺めていました。
いい歳になった今見てもカッコ良いし魅力的なカメラです。

今回の個体は、最近お客様が入手されたもので
本格的に使う前に一通りの点検整備を。。とのことでお預かりしました。
簡単にまずはチェックしてみると
シャッタースピードはほぼ問題なしですが
露出計、オートはアンダーに振ってしまっています。
モルトはミラー受け部分は比較的最近、交換されているようですが
フィルム室は結構、劣化してしまっています。

IMG_8035

これから分解をさらに進めて
ミラー駆動部、シャッターユニットの点検整備を行います。

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キヤノンEXオートのカメラ修理

今日は「横浜港・長崎港開港記念日」ですね。
横浜では横浜開港祭が行われていて
確かちょっと早めの花火も打ちあがるのだったかな。。。
夏祭り。。。いいですねぇ~
ビールが美味そうだ(笑)

さてさて

今日は「キヤノンEXオート」のカメラ修理を行っています。
以前にもご紹介しましたが
前玉だけが交換できるタイプの一風変わった一眼レフです。
ファインダーも少々変わっていて
空中像式ファインダーというほぼ素通しで非常明るいのですが
ファインダー中央のマイクロプリズム部でしか
ピントを合わせることができません
露出はキヤノンお得意のシャッタースピード優先AEで行います。
マニュアルモードも搭載していますが
露出計は連動いたしません。
少々変わった部分の多いカメラですがなかなか使いやすく
「シャコーン」といった軽快なシャッター音も良い感じの
このEXシリーズが発売された頃は
各社いろいろ創意工夫や試行錯誤を行っていて
おもしろいカメラが多い時代でもありますね。

今回修理の個体は
高速シャッターでシャッターが開ききっていない状況です。
シャッター音も若干鳴きが入っている感じなので
幕軸の汚れ・油切れが疑われます。

IMG_8034

これからミラーボックスを外して
幕軸、ミラー周りを清掃して注油・調整を行います。

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オリンパストリップ35のカメラ修理

ちょっと前まで
「寒い寒い、早く春がこないかな。。。」
なんて言ってたのに
もう6月ですね。
本日、6月1日は「写真の日」なのですね。
この日にもちなんで毎年この時期には
いろいろなところで写真展が開かれることが多いそうです。

さてさて

今日は「オリンパストリップ35」のカメラ修理を行っています。
電池いらずのオート専用機ですね。
個人的な話ですが、このカメラ、
以前に「フィルムカメラを触ったこともない」という方に
お勧めして使っていただいたことがあります。
それほど使いやすくて写りも良い、とっつきやすいカメラだと思います。

今回の個体ですが
オートが効いていないようで常に開放でシャッターが切れてしまいます。
赤ベロも出ないので
制御部の固着だと思われましたが
分解して見ると。。。セレンもダメでした。。。
針が振らないことで常に開放状態、
本来なら赤ベロが出てシャッターは切れないはずですが
制御部の固着のためシャッターは切れてしまう。。。という状態です。

IMG_8028

ここからさらに分解を進めていきます。
色々な箇所で固着が見受けられるので
徹底的に清掃・注油を行った上で調整を行います。
セレンは中古部品から移植します。

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ミノルタXEのカメラ修理

今日は「5・3・0」ということで
「ごみゼロの日」ということです。
なんとなく今朝は念入りにお店の掃除をしてみました。(笑)
お店は当然、きちんと掃除していますし
整理整頓もしているのですが。。。自宅が。。。。(汗)
明日の定休日は自宅の掃除をします。。。(苦笑)

さてさて

今日は「ミノルタXE」のカメラ修理を行っています。
一部のファンの間では非常に根強い人気のあるXEですが
やはり「使い心地の良さ」が人気の要因かな。。。と思います。
今でこそ操作感覚も非常に重要な要素のひとつとして
当たり前のように重視されますが
この時代に「使い心地の良さ」をしっかり追求しているというのは
あまり国産他モデルでは見受けられないと思います。

今回、お預かりしている個体は
びっくりするほど、キレイな外観です。
オーナー様は比較的、最近手に入れられたとのことですが
40年前のカメラがこの状態で保管されていたというのも
すごいことですよね。

外観だけでなく保管環境も良かったらしく
定番のプリズム腐食はなく
ファインダー内もカビ等見当たりません。
。。。とはいえ、さすがに経年劣化は避けられず
摺動抵抗の劣化と思われる
露出計の不安定な動きが見られ
露出計、オートともに精度が出ていないようです。
他、多少油切れと見受けられる箇所もあるようです。

IMG_7994

実は数日前から少しずつ作業をしていて
これから、露出計、オートの精度出しを行います。
基板上に7つも可変抵抗が見えますが
この中のいくつかを使って調整をしていきます。
機械制御カメラでも露出計の可変抵抗はあることが多いですが
複数の可変抵抗でバランスを取りながら調整するのは
電子制御カメラならではの作業です。

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キヤノンA-1のカメラ修理

今日は「エベレスト登頂記念日」です。
1953年5月29日、ニュージーランドのエドモンド・ヒラリーと
シェルパ族のテンジン・ノルゲイが世界初登頂を成し遂げました。
私も多少、山には登りますが
さすがに標高8000mの世界なんて具体的にイメージがわきません。。。
でも日本アルプスの主な山は全部登ってみたいですね~
まだ数えるほどしか登っていませんが。。。(苦笑)

さてさて

今日は「キヤノンA-1」のカメラ修理を行っています。
いわゆるキヤノンAシリーズの最高峰で
「5モードAE」を搭載し「カメラロボット」と呼ばれるほど
一気に電子化を進めた、
カメラ史上でターニングポイントとなったカメラだと思います。

今回、お預かりしてる個体は
いわゆる「家から出てきたカメラ」ということで
かなり長期間放置されていたものと思われます。
A-1はファインダー内表示が故障してしまうと
修理不能の可能性がかなり高いカメラですが
今回は何とか大丈夫そうです。
しかしながら、その露出を示すファインダー表示は
各オートで3段ほどオーバーしてしまっています。
他、Aシリーズ定番のシャッター鳴き、巻き上げ鳴き
電源も少々不安定なようです。

IMG_7986

このあたりのカメラになると
基盤だらけになってきますね。
機械制御オンリーのカメラとは整備方法もかなり変わってきます。
まずはプリズムを覆うフレキをある程度外すところから始めます。
そこからプリズムを降ろしミラーボックスを外して
各部点検整備を行っていきます。

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キヤノネットのカメラ修理

今日は「ゴルフ記念日」だそうですよ。
昔、会社員時代には周りから
ゴルフを勧められたことが何度かありましたが
未だに縁がないですね(笑)
それはともかく、なかなか山にも行けないし
何か近場で気軽にできるスポーツしないといけませんね。
お店にこもりっぱなしで、すっかり運動不足です。

さてさて

今日は「キヤノネット」のカメラ修理を行っています。
キヤノネットにもいろいろ種類がありますが
今回は初代のキヤノネットです。
この初代キヤノネット、カメラの歴史の中では
結構、大きなターニングポイントとなったモデルで
それまで普通のサラリーマンが手の届かなかったカメラを
一気に一般的な収入の方でも買える価格に一気に引き下げたカメラです。
当時は他メーカー等からダンピングではないか、と言われたり
数週間分の在庫が数時間で売り切れたりと
いろいろな伝説が残っています。
今と比べても非常に数多くあったカメラメーカーが
一気に少なくなったのもこのカメラがきっかけで
価格競争についていかなくなったから。。とも言われています。

前置きが長くなりました。
今回の個体はシャッター固着により羽根が開かない、というトラブルで
ご依頼をいただいております。
心配なセレン光電池は何とか露出計を動かしてはいますが
起電力が弱いようで今のままでは精度が出ない状態です。
調整範囲で収まらなければ
セレンも状態の比較的良いものと交換が必要かもしれません。

IMG_7984

この初代キヤノネット、当時の価格破壊的な部分が
多く取り上げられますが
中身に安っぽい部分が全くありません。
単純に素材や造りを省略したコストダウンではなく
おそらく製造工程や部品の効率化を勧めた結果の
コストダウンなのかと思います。
私も修行時代に針押さえ式のAEの基本を
このカメラで学びました。
隅々までとても良くできたカメラです。

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ミノルタハイマチックFのカメラ修理

今日は「百人一首の日」ということですよ。
短歌や俳句って一時期興味があって
ほんの少しだけ勉強したことがあったのだけど
すぐ他の事に興味がいっちゃってやめちゃったなぁ。。。(苦笑)
でも自分で歌が詠めるっていいですよね!
また勉強してみるか。。。

さてさて

今日は「ミノルタハイマチックF」のカメラ修理を行っています。
意外と修理依頼の多いハイマチFですが
やはりコンパクトで使いやすく
装着されているロッコールレンズの評価が高いからだと思います。

今回修理依頼の個体は
まず、オートがどの感度、明るさでも-2~-2.5アンダー
いくらネガフィルムでの撮影だったとしても
これでは暗い写真になってしまいますね。

加えて、スローシャッター時にはランプが点灯するのに
バッテリーチェック時にはランプが点かない。。。
ファインダー内にフラッシュマークが常に出たまま。。。
等々の不具合を抱えています。

IMG_7983

いろんなカメラに搭載されている
セイコーESLシャッターですが
このタイプの電子制御シャッターは
接点やマグネットの清掃が不可欠です。
まずはシャッターユニットの点検整備から始めます。

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ミノルタSRT101のカメラ修理

今日は「ラッキーゾーンの日」らしいですよ。
1947年のこの日に甲子園球場に「ラッキーゾーン」が設置されました。
。。。とはいえ1992年には撤去されているので
ラッキーゾーンって知らない人も既に多いのでは???
ちなみに甲子園だけのお話ではないのですね、ラッキーゾーン。。。
ところで、ラッキーゾーンは関係ありませんが
私としては最近カープが強いのが密かに嬉しい。。。

さてさて

今日は「ミノルタSRT101」のカメラ修理を行っています。
ミノルタメカニカルシャッター機として最大のヒットとなったカメラですね。

今回、同じご依頼主様より3台のSRTをお預かりしていまして
まずはその1台目です。
現在、把握しているトラブルとしては。。。

シャッタースピードが高速域で1段オーバー
露出計は1.5段オーバー
ファインダー内SS表示のズレ
BC指針のズレ

うーん、露出計の指示通り写真を撮ったら
かなりのオーバー目に写りそうな状態です。

IMG_7980

とりあえずシャッタースピード不良は幕軸の油切れが疑われます。
これからミラーボックスを外してシャッター関連の点検整備から行います。

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