今日は「石油の日」だそうですよ。
「106」を「1=イ、0=オ、6=ル」と見立てて
並べ替えるとオイル(石油)となることと
1973(昭和48)年10月6日に発生した
「第一次オイルショック」の教訓などからだそうです。
なかなかの強引さですね(笑
オイルショックはさすがに私もまだ4歳だったので
そんなことがあったのは知っていますが
さすがに実感したような記憶は残ってないですね
トイレットペーパーの買い占めが起こって
大変だったのですよね…
少し話がそれますがその頃、私の実家では
確かロールのトイレットペーパーではなくて
トイレには「ちり紙」がおいてありました。
もちろんトイレは水洗ではありません…
四角い「ちり紙置き」…懐かしいですねぇ
話を戻しますが石油製品と聞いてイメージするのは
やはりガソリン、灯油、そしてプラスチックですかね…
脱石油が叫ばれて随分久しいですが
どれもまだまだ生活必需品ですね
でも街中のガソリンスタンドは本当に随分減りました…
個人的にはまだまだ実質的にはガソリン車だと思いますが…
さてさて
本日は「ミノルタオートコード」の
カメラ修理を行っています。
国産最高峰の二眼レフですね。
その使い勝手の良さやロッコールレンズの
秀逸な写りで現在でも国産二眼レフの中では
トップクラスの人気を誇るカメラです。
操作性の点でいうといわゆる「ハラキリ型」とも呼ばれる
独特のピントレバーは素早く合わせることも
じっくり合わせることにも簡単に対応でき
ファインダーの見えもよく
快適なピント操作を行うことができます。
巻上に目を移すと軽快に巻き上げられるクランク式で
もちろんセルフコッキングも装備
フィルム装填はセミオートマットで
巻上にもチャージにも余計な気を使う必要はありません。
フィルム巻上はミノルタ独自の平面性重視の
「上から下」に巻く方式です。
シャッターユニットはモデルによって搭載されるものが
異なりますがシチズンにしろセイコーシャにしろ
当時の最高級シャッターです。
そしてSSや絞りの設定はビューレンズ上の窓に
集中表示されます。構えた体制のままで確認可能で
非常に撮影時に助かります。
ひとつひとつの機能を見ると「オートコードで初」とか
「オートコードのみの」というものはなく
これまでのミノルタフレックスやミノルタコードで
採用されたものの中でのいいとこどりなのですね。
そういう意味でも「ミノルタ二眼レフの集大成」と言えるカメラだと思います。
お預かりしている「オートコード」は最終型の「Ⅲ」です。
レンズは新ガラス採用のニューロッコールと呼ばれるモノです。
現行フィルムでは残念ながら壊滅状態ですが
220フィルムにも対応できるようになりました。
シャッターユニットはシチズンMVLです。
一通りは動作している状態です。
レンズも大きなカビ等はなく比較的キレイな状態です。
ファインダースクリーンやミラーにはそれなりに
カビや汚れが見られ少々見えづらい状態です。
動作は一通りしているものの操作系には妙な重苦しさがあり
積年の汚れや古い油脂が動きを妨げているような状態です。
シャッターも一通りは動きますが絞り羽根やシャッター羽根には
やはり少々粘りがあります。
使えない状態ではないですがキチンと本来の姿で使うには
一通りの整備でリフレッシュさせたやる必要がある状態です。
まだ現状の動きや機能を確認している状態です。
これからの整備の方向性や段取りがついたので
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
余談ですがオートコードは生産時期によると思いますが
後期モデルになるとフィルム室の遮光に
モルトが使用されています。
今回のオートコードも同様でもちろんモルトは全滅です。
もちろん交換で対応します。
前期モデルでは時代を反映して毛糸です。
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