ヤシカエレクトロ35GSNのカメラ修理

今日は「ウィンクの日」だそうですよ。
ウィンクといってもさっちんと翔子さんではなくて
片目をつぶる「ウィンク」のことですね。
「10」と「11」を横に倒して見ると
ウィンクをしているように見えることからだそうです。
私、子供の頃からウィンクは左目(左目を閉じる)しか
できないのですよねぇ…反対もいろいろ試したのですが…
まぁカメラのファインダーは右目で見るようになってますし
効き目が左なので全く不便はないのですが…
(そもそもウィンクできなくても何の不便もないでしょうが…)
昔はどちらの目でウィンクするかとかその回数とかで
いろいろ意味があったようです。
ちなみに…一部を紹介すると…
右目のウインク=好きです・愛してる
左目のウインク=あなたなんか嫌い
…だそうです。
あれ?右目のウィンクのほうが重要じゃん(笑
まぁそんな機会ないのでいいですけど…

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロGSN」のカメラ修理を行っています。
1973年発売のカメラです。
ちなみに「GSN」はシルバーで同時に発売された「GTN」は
全く中身は同一で「ブラック」です。
エレクトロ35のシリーズ前期はボディ色によってモデル名が異なります。
いわゆる初代のデザインを引き継いできたモデルとしては
この「GSN/GTN」が最終モデルとなります。
この後に出る「GL」では一気に小型化されデザインも一新します。
主観ですが「MC」くらい小さいとまた別の良さもあるのですが
そうではないのであれば初代からの流れを汲む
「GSN」までのデザインが好きだったりします。
基本的なスペックは初代から変わりませんが前モデル「GS」で
レンズが新コーティングとなり
「GSN」ではアクセサリーシューが接点付きのホットシューに変更されています。
反対に言うとそれ以外に大きな違いはありません。

お預かりしている「GSN」はしばらく使われなかったと見受けられますが
状態はそれほど悪くはありません。
電池もきちんと抜いて保管されていたようで
電池通や配線に腐食等はありません。
機能的にも一通りは動作するのですが
電源やオート制御が妙に不安定です。
後から確定しましたが
レンズ鏡胴内の抵抗群のハンダ付けに劣化が進んでいたようで
それが原因で導通が不安定になっていたようです。
加えてレンズ・ファインダーにはさすがにカビや汚れが発生しています。
気持ちよく安定して使うためには
やはり全体的な整備が必要な状況です。

巻き上げる際にエレクトロ特有の
「カチン」というレリーズ軸が戻る音がしていたので
(音がするのが正常)
弱点でもあるレリーズ部のゴムブッシュは
対策品かな…と思っていたのですが
実際に開けてみると対策品ではなく
かなり腐食が進んでいて厚みが半分ほどになっていました。
よく長年この状態で持ちこたえていたものです。
オートの不安定さはこれが原因の一つかとも思われます。
もちろん対策品に交換で対処いたします。
エレクトロは当店では比較的依頼の多いカメラでもあり
チェックポイントもわかっているので
そのあたりを重点的に全体の整備を行っていきます。

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