オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は7月15日、いわゆる「中元」で「お盆」なのですが
本来は旧暦の7月15日なのですよね
日本では明治6(1873)年にグレゴリオ暦(新暦・太陽暦)を採用し
その際に新暦7月15日に盆を行うことを原則としたのですが
日本の多くの年中行事は旧暦を基にしていたため
年中行事によっては新暦の採用によって
季節が合わなくなるものも生じたようです
(七夕なんかもそうですよね)
特に新暦の7月15日が農繁期にあたる地域では
著しく支障があったため地方によってお盆の時期に違いがみられるようになり
新暦8月15日をお盆(月遅れ盆)としている地域が多いのだそうです。
私、こっち(関東)に来るまでは
お盆は8月15日前後で全国的なものと思っていたのですが
東京は7月15日なのですね。こっちに来て初めて知りました。
東北・北陸地方の一部もそうなのですね
他にも沖縄・奄美などでは旧暦7月15日としており
新暦に直すとお盆の日程は毎年変わり、時には9月にずれ込むのだそうです。
同じところにずっと住んでいると
当たり前と思っていることが日本国内だけでも
こんなにいろいろ変わるものなのですねぇ
私も広島から登用に来た時に
意外なものが常識で通用しなかったりで困惑したことが
たくさんあったような気がします。
まぁ、でもお盆はやっぱり全国的にも
8/13から8/16ですよね。
またお知らせいたしますがそのあたりは当店もお休みの予定です。

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
少しの間、OM-1の修理入ってこないなぁ…と思っていましたが
やはりありますね。
機種別でみると当店では圧倒的に多いのがOM-1の修理・整備です。
1972年7月に「M-1」として発売開始となり
1973年5月に「OM-1」に」改名されます。
オリンパスとしてはこれ以前に「FTL」という
「M42マウント」の一眼レフ機を発売していましたが
実質的な35mm判一眼レフ機としては
このOM-1が最初といってよいと思います。
他メーカーに比べると参入がかなり遅れましたが
実は一眼レフ機というだけの括りであれば
ハーフ判一眼レフの「ペンF」のほうが早い登場で
1963年に発売されています。
この時期だと他メーカーも一眼レフに参入し始めたばかりの頃ですね。
孤高の存在でハーフ判ブームもあり
好調だった「ペンF」も60年代末になると人気に陰りが出始めます。
それでついに35mm判の一眼レフ、「OM-1」の登場となったわけです。
後発メーカーですから
独自性をより高めて…というのもあったと思いますが
「OM-1」はそれまでの一眼レフの「大きい・重い・うるさい」を
徹底的に排除する方向で開発されました。
それが他に類を見ない「軽量コンパクトさ」と
シャッター音の「静かさ」を実現させました。
今聞いてもOM-1のシャッター音は何とも上品で
耳障りの良い音です。
で、個人的には巻上の感触が相当好みです。
抵抗感のない軽さではなく
独特の「シャリッ」とした手応えのある巻上で
何ともはや気持ち良いのですよね…

話が逸れました。
お預かりしているOM-1は
かな~り長い間、どこかに仕舞い込まれていたものと思われます。
保管状態自体は悪くはなく
接眼レンズやプリズムに多少のカビの発生が見られるものの
装着されていたF.ズイコー・オートS50mmF1.8には
フィルター部以外にはほぼカビもありませんでした。
しかしながら長期に放置していると
OM-1は例のモルト加水分解を原因とする
プリズム腐食が起こってしまいます。
今回も例外ではなく見事にファインダー視野下部に
腐食痕が見えています。
そして上カバーを開けてみるとベタベタになった
モルトがプリズムに貼り付いてしまっていました。
もうこうなると交換しかありません。
さすがにこれだけ動かされていないと
シャッター等の動きも悪くなっています。
動作しないわけではないのですが精度は全く出ていません。
スローガバナにも粘りが見られます。
電池室からは当時の水銀電池が入ったままとなっており
電池室の状態が心配されましたが
思ったほどのダメージではなかったのが不幸中の幸いでした。
もちろん露出計も再調整が必要です。

フィルム室に4本スタッド、プリズム留めは4本のバネ
露出計制御回路には「低照度自動警告回路」が組み込まれています。
かなり初期のOM-1でほぼ中身はM-1と同様のものです。
マウントネジはプラスで
巻上レバーはOM-1のものに替えられてたりで
やはりM-1とは異なる部分もありますが
どちらにしても1972年から73年初頭に生産されたものかと思われます。
M-1や初期OM-1は使われている樹脂部品の強度が
経年劣化で脆くなっているものが多く
非常に慎重な作業を求められます。
メーターや基板、接眼レンズ部が一体となった枠部分は
交換が効かない部分なので特に慎重に作業します。
中期以降のOM-1ではそれほど気を遣うこともないのですが…

これから本格的に分解整備を行っていきます。
おそらく何十年ぶりかに撮影に使わられる個体かと思われます。
それまで見てきた時代と全く異なる現代の風景を
レンズを通して調子のよくなったボディで
またフィルムに焼き付けてほしいものです。

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ミノルタオートコードのカメラ修理

今日は「ひまわりの日」だそうですよ
…といっても正確には植物の「ひまわり」ではなく
人工衛星の「ひまわり」です。
1977(昭和52)年のこの日に
日本初の静止気象衛星「ひまわり1号」が
アメリカのケネディ宇宙センターから打ち上げられたことに由来しています。
もちろん気象衛星「ひまわり」の由来は
植物の「ひまわり」で
常に太陽を向いているヒマワリのように
地球の方向を向いているという意味からきているそうです。
私が子供の頃、天気予報で
「「ひまわり」からの画像です」って言いながら
日本列島にかかる雲の写真が出てくるのが
毎日のように目にする光景でした。
最初の「ひまわり1号」は
1989年(昭和64年)6月30日に昭和が終わるのを見届けるように
運用を終えたのだそうです。
2号以降は鹿児島県の種子島宇宙センターから
打ち上げられていて
現在、運用されているのは
2014(平成26)年10月7日に打ち上げられた「ひまわり8号」であり
2015(平成27)年7月7日より運用されているそうです。
また、2016(平成28)年11月2日に「ひまわり9号」が
すでに打ち上げられており
2022年から運用を開始する予定であるそうです。
ひまわりの名も代々受け継がれているのですねぇ

さてさて

本日は「ミノルタオートコード」のカメラ修理を行っています。
国産ダイキャストボディの二眼レフを
代表するカメラといってよいと思われます。
ミノルタは二眼レフに非常に力を入れていたメーカーで
1937年には「実質的に」日本初の二眼レフといえる
ミノルタフレックスⅠを発売しています。
ミノルタフレックスはⅢ型まで発展し
ミノルタコードにモデルチェンジされ
さらに1955年にミノルタオートコードにモデルチェンジされます。
写りの評価の高いロッコールレンズ
シチズンシャッター、ハラキリ型とも呼ばれるピントレバー
セルフコッキング+スタートマーク式のセミオートマットで
フィルム装填も巻上も確実簡単
フィルムの平面性を考慮し、上から下へ巻く方式
ざっと思い浮かぶだけでも
非常に数々の利点や優れた部分が思い浮かぶカメラです。
実際に手にしてみても上から露出設定が確認でき
左手はボディを支えたまま
ほぼ右手だけの操作で巻上から撮影まで
スムーズにこなせるよく考えられた操作系となっています。
私も祖父から引き継いだオートコードLを持っていますが
いつ使っても使い勝手の良い二眼レフです。

お預かりしているオートコードは
オートコードの中でも1番人気のⅢ型です。
オートコードとしての最終モデルにもあたり
レンズコーティングも新しいタイプになり
220フィルムにも対応しています。
外観も非常にキレイな個体で
シャッターも精度はともかく普通に切れています。
ファインダーは少々汚れがありますが
それほど大きな問題があるほどではございません。
ただ、ピントレバーが全く動きません。
完全に固着してしまっています。
二眼レフのピント調整の固着は
オートコードに限らずよくあるトラブルで
発売されてから60年以上経過することもあり
かなり長い時間をかけて「がっちり」固着してしまっているものも多いです。
これを無理に動かそうとしても
ほぼピントノブやピントレバーを破損して
取り返しのつかないことになり頭を抱えるのがオチです。
特にオートコードは経年劣化もあり
ピントレバーそのものの強度が落ちていることもあり
無理すると簡単に折れてしまいます。
動かない、あるいは動きにくいものを
無理して動かすのは古い機械に対しては厳禁です。
でも「力」で何とか動かそうと思う方が多いのも事実で
オークションサイトとかを見ていると
レバーの折れたオートコードを割とよく見かけます。
それも絶対に気づいているはずなのに
それには一切触れず「状態は画像で確認してください」となっています(苦笑)
酷いものになると折れた部分が見えにくいような
(それでもクレームになるからギリギリで見えるような絶妙な角度)
アングルで商品写真を撮っているものもあり
本当に信用ならないなぁ…と苦笑いするしかないようなものも
よく見かけます。
すみません、話が逸れました
…というわけで無理してレバーが折れてはならないので
慎重にばらしてヘリコイド部の固着を解消することから始めます。

ヘリコイド部までたどり着くのは結構大変で
完全にレンズボードは外してしまわないといけません
で、ヘリコイド部そのもの(一番内側の金リング部)は
全く固着していなくて
その線条ヘリコイドを動かす銀リング側が
(ピントレバーが噛みこむリング)が
完全に固着してしまっています。
直接、力で動かそうとしてもビクともしません
無理に動かすのは厳禁なので
溶剤を入れて固まった古いグリスを溶かしながら
焦らずに気長に少しずつ動かします。
数時間そうこうしているうちに
やっとボロンと銀リングが外れました
外れさえすれば表面を清掃して磨き上げ
グリスを薄く塗りスムーズに動くように再組立てします。
こういう作業はなかなか時間がかかる上に
時間が読めません。
でも焦るとロクなことにならなりません
短気を起こして強引に作業…なんてもってのほかで
イライラしてもいけません
時間さえかけてゆっくりやれば
必ずどこにもダメージを与えずに外れると
信じて作業を行います。
なかなか根気のいる作業です(苦笑)

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ニコンF2フォトミックのカメラ修理

今日は「人間ドックの日」だそうですよ
私も今年から毎年ちゃんと受けようと思って
2月に行ってきました。
これは勝手な個人的な持論ですが
人間の身体の「自然界での」本来の耐用年数は
50年くらいかと思っているのですね。
それが医学の進歩なんかで「人生100年時代」とか
言っているわけです。
でも本来の耐用年数である50年を過ぎると
何が起こっててもおかしくないので
自覚症状の有無にかかわらず定期的に
しっかり検査できるところはしようと思った次第なのです
で、早速2月の人間ドックで
重篤なものではないものの新たな問題等が見つかり
現在もその治療の後処理が少し続いている感じです。
しかしながら、これもお金のかかることで
どこまでやるかは微妙なものがありますし
保険適用外だから結構な値段になるのですよねぇ
でも他の何でもない自分の身体のことだから
ここにコスト掛けないわけにはいかないですものねぇ
もう単純な健康診断くらいじゃ
不安を隠せない年齢になってしまった…ということですね。
古いカメラやクルマやバイクと一緒ですね。
ちゃんと動かすためには手間もコストもかかると…(苦笑)

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミック」のカメラ修理を行っています。
1971年発売開始のカメラで通常のF2ボディに
露出計内蔵のフォトミックファインダーを装着したモデルです。
発売初期だったとしても私より二つ年下です。
しかしながら改めて思いますが
カメラはこうやって50年前くらいのものが
家にひっそり眠っていたりするのですよねぇ
冷静に考えたら50年前のものがまだ家にあるなんて
凄いことかと思うのですが…
例えば私の身の回りでカメラ以外で50年前から
未だに家にあるものなんてレコードと
子供の頃のアルバムくらいしかありませんよ
それだけカメラは当時の高級品で
大切に扱われてきたということでしょうね
ただ、比較的場所を取らないから
物置や押し入れの奥深くに
眠ったままになりやすいというのもあると思いますが…
例えばクルマとかだったら
普通は真っ先に処分されるでしょうし…
(維持費もかかりますし…)

お預かりしているF2フォトミックは
これもかなり長い間、押し入れか何かの奥で
眠っていたものだと思われます。
ファインダーやレンズはかなりのカビが見受けられ
電池室には古い電池が入ったままになっていて
真っ黒な状態でコロンと出てきました…
それでもさすがはF一桁機、シャッターだけは比較的元気に
動作しています。さすがに精度は要調整ですが…
真っ黒に変質した電池が入ったままの状態だったので
当然のごとく露出計は電池を入れ替えても動きません。
電池室の接点自体はそれほどダメージはないのですが
接点を留めている樹脂部分が劣化で破損してしまっています
F2では定番のトラブルです。
ここを樹脂で支える構造にしてしまったのは
この時代のニコンらしくない部分ですね。
かなりの高確率で劣化により破損します。
他の部分、特にシャッター周りはF同様に
非常にオーバークオリティーな部品の集まりで
かつ部品精度も非常に高いので
少々何があっても大きなトラブルは起きないだろうなと
毎回のように思います。
この電池室樹脂部破損は毎度のことなので
対処する方法もわかっていて大きな問題ではなく
手早く処置を行ったのですが
場所がせまっ苦しいところなので
取り付けミス等で短絡していないか必ず途中でチェックします。
電池室周りでの短絡はなかったのですが…
巻上レバーSWオンで電圧がかかるのは問題ないのですが
巻上レバー格納でSWオフとなっても
ほんのわずかに電圧がかかっています。
これもF2でたまにある症状で
巻上レバーに連動する底部SWの絶縁不良です。
開けてみるとやはり結構な緑青が発生していて
これが原因で絶縁不良になってると思われます。
SWプレートを全部ばらして磨き上げて
再組立てしたところ症状は収まりました。

シャッター周りは動作しているとはいえ
古い油や汚れで動き自体は悪くなっているので
もちろん一通りの整備・調整を行いました。
次はファインダー部です。
接眼レンズもプリズムもカビだらけです。
まぁ、一番ひどいのは
スクリーンのコンデンサレンズでしたが…(苦笑)
ガラス・レンズ類はとにかくできる限りの清掃です。
いろいろと問題の原因となる
摺動抵抗はやり過ぎない程度に優しく清掃しておきます。
(やりすぎると抵抗体自体が剥がれてしまいます)
これからファインダーも組み込んで
露出計の微調整も行います。
あとは付属のレンズを清掃して完成となります。

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ペンタックスMXのカメラ修理

今日は7月11日…
まさに「セブン・イレブンの日」ですね。
昔からそりゃよく利用していますが
今でもお店から一番近いコンビニが
セブンなので毎朝、立ち寄っています。
お弁当もおむすびもパンもスイーツも美味しいですよね
最近出た「お店で揚げたカレーパン」も
ふかふかもちもちでめっちゃ美味しいですよ
そういえば私が生まれ育った町に
最初にセブンができたのが確か中学生くらいの頃で
深夜に家を抜け出しては
友達と落ち合って徘徊するのが楽しかったころですね(笑
で、そのセブンが家から歩いて20分くらいのところにあったので
最終的にそこに行ってカップヌードルを買ってお湯を入れて
そのセブンの裏にある小学校のグラウンドで食べるというのが
パターンだったなぁ…
深夜に普通に小学校に入れるなんて
やっぱりいろいろゆるい時代だったのですねぇ
「あいててよかった」とか
「セブンイレブン、いい気分」なんてキャッチフレーズも
すっかり過去のものになってしましました。
もともと営業時間が7時ー11時だったから
「セブンイレブン」だってことももう知らない人も多いですよね
コンビニひとつでも時間の流れを感じますねぇ

さてさて

今日は「ペンタックスMX」のカメラ修理を行っています。
軽量コンパクトな機械制御シャッターの一眼レフです。
1976年発売でペンタックスMシリーズの最初のモデルでもあります。
Mシリーズ全体として
「小型軽量化」、「電子化」、「システムの充実」を目指し
同様のコンセプトで先行するオリンパスOMシリーズを
かなり意識したものでした。
「Mシリーズ」はこの「MX」以外は
電子制御化が推し進められ、さらに外装パーツのプラスチック化も
進められていったのでこの後に出てくるモデルでは
さらに軽く小さく仕上げられて行きます。
しかしながら機械制御横走りシャッター機としては
このMXやオリンパスOM-1のサイズが最小クラスだと思われます。
このサイズを実現するために両者とも
非常に多くの部分に工夫と苦労の跡が見受けられます。
当然、犠牲になっている部分もあり
現行モデルの頃であればそれほど問題にならなかったと思いますが
やはり十分な大きさや重量に余裕のあるカメラと比べると
華奢な部分は多く、整備性に悪い部分も多いです。
それでも実際にフィールドに連れ出すと
この軽さと小ささはやはり魅力的だな…とも思います。
そのあたりのバランスをどこでとるかなのでしょうね

お預かりのMXは精悍なブラック塗装で
外観はなかなかキレイな部類だと思います。
一応動作はしている状態なのですが
やはりあちこちで動きの悪い部分があるようです。
まずはSP時代からペンタックス横走り機に多い
シャッター幕走行不良を原因とするミラーアップです。
後幕がスムーズに走らないため
きちんと走行が完了できずミラーダウンに
リンクできないために出る症状です。
これが出るということは
当然、高速域のシャッタースピードは全く精度が出ていない状態です。
さらに露出計はかなり不安定です。
さらにその不安定とは別の原因で
レリーズボタンを押した際にホールドされるはずの
露出計電源SWがホールドされず
指を離した瞬間にオフになってしまいます。
巻上レバー基部の部品に一部破損もあるようです。

装着しているレンズは当店のテスト用レンズです。
一通りの整備が完了し少し様子見をしている段階です。
巻上レバー下プレート部は中古良品の部品と交換で対応しています。
他はシャッタ幕軸の清掃、ミラー駆動部の清掃
ファインダー清掃、SS調整、露出計調整等々
一通りの整備を行っています。
当初のトラブルは全て解消できています。
SSの精度も非常に安定して確保されています。
この後、最終チェックを行い必要であれば微調整を行って完成となります。

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ニコンFMのカメラ修理

今日は「潤滑油の日・オイルの日」だそうですよ。
「OIL」(オイル)を反転させると
「710」に見えることからだそうです。
なるほど…よく考えますね…
ここのブログ本文でも良く書きますが
注油は大切ですよね。
滑りをよくして動きが良くなるのも当然ですが
動くってことはほんのわずかに隙間があるってことで
その隙間を上手く埋めて動きをよくしてくれるわけですね。
当然、それも古くなれば性能が落ち
動きをよくするどころか
かえって動かなくなる原因となることも多々あります。
何だか人間関係みたいですねぇ(笑)
その場合、潤滑油にあたるものは
話題とかなのか共通の趣味・仕事なのか
あるいはお金なのか、それとも人そのものが潤滑油なのか
考え方は人それぞれですが
新しい潤滑油が適量常にあることは大事ですよね。
機械にも潤滑油の差し過ぎは厳禁ですが
人間関係も同じですね
何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ってことですね
昔からよくわかっていることなのですよねぇ

さてさて

本日は「ニコンFM」のカメラ修理を行っております。
昨日・一昨日と前身モデルにあたるニコマートFT系の
修理を行いましたが
今日はその後継機にあたる「FM」です。
信頼性の高い「機械制御シャッター機」ということで
現在でも非常に人気の高いカメラです。
マートELにあたる兄弟機は電子制御機の「FE」ですね。
ニコマートシリーズに比べると
非常にコンパクトになりました。
…とはいえOM-1あたりと比べると
やはりある程度大きくて重いのですが
ニコン的には「このくらいの大きさ・重さは必要」
ということなのだと思います。
ニコマートシリーズと同じく
F一桁機ほどではありませんが
ニコンらしい堅牢で信頼性の高いカメラです。

お預かりしている「FM」は光線漏れが起こるということを
受付時に伺っておりますが
それは単純にフィルム室のモルト劣化かと思われます。
それよりも少々心配なのは
高速シャッターが精度不良な上不安定なことと
露出計が不安定でたまにちらちら点滅していることです。
シャッターはおそらく羽根の汚れ等が原因かと思われますが
露出計のほうは何らかの接触不良かと思われます。
今回はそこまでの問題はなかったのですが
FMの露出計はLED式です
このLED式っていうのがちっと曲者で
制御部分にトラブルが起きると修理不能になることが多いのです。
特にFMのLED制御部は他メーカーに比べても
少し脆い部分があるので要注意です。
この季節はあまり心配ないのですが
整備時にも注意しないと静電気で帯電した指なんかで
制御部にうっかり触れてしまうと一発で壊れてしまいます。
そしてそうなった露出計はもう修理不可能です。
随分以前の修業時代に何度か痛い目にあいました(汗)

シャッター動作不良はやはり羽根の汚れが原因で
これはシャッターユニット整備+羽根洗浄で
全く問題ない状態になりました。
露出計の動作不良のほうは実際に作業に取り掛かろうとすると
症状が出なくなり「困ったな…」と思っていたのですが
先に行ったシャッター整備時のミラボックス脱着の際に
電池室をチェックして気づいたのですが
電池室の一部が破損していました。
それも電池室側からは見えない部分です
これが原因で電源供給が不安定だったことが原因だったようです。
電池室は部品取りから中古良品と交換して対処いたしました。
その後、かなりしつこくテストを繰り返しましたが
症状も確認できないので大丈夫かと思われます。

余談ですが上の画像に装着されているレンズは
ニッコールオート(もともとは非Ai)ですが
純正Ai改造がされていて
露出計連動もファインダー内絞り表示(直読式)も可能です。
FM/FEは連動爪が倒れるので非Aiレンズも装着可能ですが
使い勝手を考えるとAiレンズのほうが圧倒的に良いです。
古いニッコールオートでも純正Ai改造されていると
圧倒的に便利ですよね
とても良いレンズだと思います。

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ニコマートFTnのカメラ修理

今日は7月9日で「な(7)く(9)」(泣く)
「泣く日」だそうです。
40代後半からやたら涙腺が脆くなったのか
映画でも漫画でも
なんならカープの試合でも
やたらと泣けていたのですが
言われてみればここ1年ちょっとは
そういうこともほとんどないような気が…
まさか!頭やられてからそういうとこも鈍くなったのか???(汗)
まずはカープが泣けるような試合を
たくさんしてくれないとわかんないな(笑)
まぁ、昨夜はかなり劇的な展開でしたが。。。
それはさておき
泣くことはストレスを解消したり
免疫力を高めるなどの効果があるといわれています。
大のおっさんがおんおん泣いているのは
かなりみっともないですが(笑
まぁ誰にも見せることなく
一人の時ならそういうのもいいと思いますし
確かに感動して泣いた後って
妙にスッキリしますし
感動して涙が出るくらいだから
そのときはストレスも吹っ飛んでますものねぇ
少し前に「涙活」なんて言葉が話題になりましたが
ちょっと何か「泣けるネタ」を
仕入れておかないといけませんねぇ…

さてさて

今日は「ニコマートFTn」のカメラ修理を行っております。
昨日が「FT2」だったのでその前のモデルです。
FT系は基本的な機械部分はどのFT系モデルでもほぼ同じようなものです。
追加機能というか露出計周りの機能や
ちょっとした小変更でモデルの違いがあるという感じです。
「FTn」は前モデルの「FT」に
開放F値補正操作を採用し
絞りリングを往復させるだけで開放F値の設定が完了するようになりました
FTだとレンズを装着するたびに
そのレンズの開放F値をダイヤル等で設定する必要があったのですが
「FTn」だと装着時に絞りリング往復させるだけで
ボディ側にそのレンズの開放F値が伝達できるようになりました。
ニコンユーザーの中では有名な
いわゆる「ガチャガチャ」という動作です。
これはニコマートだけではなく
ニコンFフォトミックも「FTn」であれば同様ですし
F2フォトミックであればAi対応のモデル以外は全て同様です。
ニコマートEL系もAi対応のEL2以外は同様です。
他は細かい部分ですが露出計の測光方式が平均測光から
中央部重点測光に変更されています。

お預かりしている「FTn」は昨日の「FT2」同様
ボディマウント部にある「マイラー抵抗」に問題があるようです。
お預かり時には「露出計不動」ということで
お預かりしたのですが
全くの不動ではなく動いたり動かなかったりしているようで
さらに動いているときにはそれなりの値を示したかと思えば
完全い振り切ったりしてしまいます。
昨日も書きましたが露出計が動かなくなるのは
電池室まわりの配線不良の可能性も高いのですが
露出計が動いているときに振り切ってしまうのは
「マイラー抵抗」の劣化、あるいは接触不良が原因です。
要はブラシで接触する摺動抵抗なので
その「アタリ」が悪かったり抵抗の表面が汚れていると
指針を振り切ってしまうわけです。
今回もシャッター周りにはほとんど問題はないようです。
やはりコパルスクエアは丈夫ですね。

まだ現状を確認しただけで
これから本格的に整備に取り掛かっていきます。
詳しい方はお気づきかもしれませんが
FTnでも比較的後期のものかと思われます。
巻上レバーに指あてがついていて
セルフタイマーレバーもFT2のタイプのものです。
ついでに申しますと
スクリーンが途中で追加された
スプリットイメージ(A型)のものになっています。
「A型」スクリーン仕様のものが追加されたのは
1971年8月以降なのでこれもそれ以降のでモルと思われます。
本来なら「A型」スクリーン搭載機には
巻上レバーの飾り蓋に「A」のシールが貼られているのですが
剥がれたから剥がされたものと思われます。

まずはこれからミラボックス脱着まで一気に行い
電池室周りのチェックとシャッターユニットの整備から
行いたいと思います。

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ニコマートFT2のカメラ修理

今日は「質屋の日」だそうですよ。
7月8日、「しち(7)や(8)」(質屋)と読む
語呂合わせからです。わかりやすいですね。
今の質屋の質草ってブランド品のバッグとかが
やはり主になっているのですかね?
昔はよく質流れのカメラなんかが
中古市場に「金融流れ品」として出てきたりしましたが
今はそんなお金を借りる担保になるほどの
カメラなんてほんの一部の舶来高級品だけですものねぇ
正常動作品かどうかの目利きも困難でしょうし
家電製品や光学製品は今や質草としては難しいでしょうね
でも質屋のスタッフは得手不得手はあるでしょうが
もちこまれた色んなジャンルのものを
目利きするのですものね。それってすごいですよねぇ
私は修理屋だから値付けすることはありませんが
中古カメラ、それもフィルムカメラに絞ったって
なかなかそうういう判断は難しいのに。。。
それもまずは本物かどうかから判断しなくてはならない
ブランドバッグや宝石類なんて
本当に難しい分野だと思います。
基本的に質流れせずに普通に質請けとなれば
まだ良いのでしょうが。。。
私は利用したことがないので感覚がまったくわからないのですが
質流れせずに質請けされるほうが実際は多いのでしょうかね?
イメージ的には基本的に質流れするほうが
多いような気がしますが。。。
それなら最初から普通に専門店等に売った方がよいのかな…
この世界もなかなかディープな感じがします。

さてさて

今日は「ニコマートFT2」のカメラ修理を行っています。
ニコマートシリーズは1960年代~70年代にかけて
ニコンの中級機クラスを担ったカメラです。
まずは大きく機械制御シャッターのFT系と
電子制御シャッターのEL系に分けられ
今回のFT2は機械制御のFT系の比較的後期のモデルになります。
1975年発売のモデルで前モデルは
FT系で最も売れたと言われる「FTn」です。
「FT2」は、その「FTn」のマイナーチェンジ版ともいえます
基本的な部分は「FTn」…というかFT系は
すべてあまり変わりないのですが
FTnと比べるとアクセサリーシューがホットシューとなり
使用電池がMR9の水軍電池からSR44(LR44)に変更されました
これは現在使う上でも結構嬉しい変更ですね。
個人的にはそれ以上にあの回しにくい感度設定リングが
レバー部にロック機能が付いて
レバーを引いてロック解除して回せば
非常に簡単に回ることが嬉しい装備だと思います。
小変更ばかりなのですが
どの変更も納得の改良で現在使うには「FTn」より
使い勝手はかなり良いと思います。
さらに後継のFT3となるとついにAi化されるのですが
ここまでくると次期モデル「FM」でいいんじゃないかな…とも思います。

お預かりしているFT2はおそらくかなり長い間
仕舞い込まれたままずーっと眠っていた個体かと思われます。
ファインダー、付属のレンズにはカビがかなり発生し
お預かりしたときには電池は抜かれていましたが
電池室にはおびただしい緑青が発生しています。
外観もかなり汚れていましたが
さすがニコマートFT系、シャッターはかなり元気に作動します。
さすがタフさでは定評のある「コパルスクエア」ですね
巻上やミラー駆動部にはさすがに油切れの兆候が見受けられ
気持ちよく使うには分解整備が必要な状態です。
加えて電池室の状態が悪い割には露出計も動作しているのですが
指針の挙動がかなりう不安定です。
これが不安定にダウンしてしまうのであれば
電池室やその周辺の配線の断線を疑いますが
逆に頻繁に振り切ってしまうような動きをしています。
…ということは配線や接点の問題ではなく
マイラー抵抗と呼ばれる摺動抵抗の汚れか劣化が原因と思われます。
劣化しているのであれば中古良品と交換するしかないですが
おそらく抵抗表面かブラシ部の汚れではないかと思われます。
ここの清掃がまた微妙であまり気合を入れて清掃すると
抵抗体自体を剥がしてしまうことになるので
微妙な清掃具合が求められます。
このあたりはこれまでの経験をもとに慎重に行う…としか言いようがないですね。
それから大きな問題ではないし対処もできるのですが
なぜかファインダー内SS表示がズレてしまっています。
例えば「B」にマウント部のリングで設定すると
実際にシャッターユニットもバルブなりバルブ動作するのですが
ファインダー内表示は「1秒」を指している感じです。
不用意な分解でもしない限り
あまりズレるような場所ではないのですが…
とはいえ分解品とは思えないのですが…ちょっと不思議です。
ニコンのカメラはこういうところもよくできていて
今回のようにファインダー内表示のみがズレている場合
あるいは実際に作動するシャッター設定と
リング側表示+ファインダー内がズレている場合も
(リング・ファインダー内ともに「B」なのに実際は1秒で作動する等々)
きちんとそれを調整するギアの嚙み合わせが
比較的簡単に変更できるように作られています。
このあたりは後から手作業で修理・整備することを
しっかり考えられていてさすがだな…と感心させられます。

まずはシャッター+巻上周りの整備から行います。
さらに配線類、接点清掃、ファインダー清掃を行いながら
組み立てていきその際に各部の調整も行っていきます。
最終的に露出計の調整を行って組み上げていきます。
画像には写っていませんが装着されていたレンズは
Ai35mmF2.8sでボディに比べると随分新しいレンズです。
先述したようにカビだらけでしたが
全く問題ないほどにクリアになりました。
本体側と併せて快適に使っていただける状態に仕上がりそうです。

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リコーフレックスⅦのカメラ修理

今日は7月7日で
二十四節気でいうところの「小暑」でもあり
「梅雨明け」が近付き
夏らしい暑さが始まる頃なので
「小暑」とされます…
こんなことを書いていると
店の前は朝からの雨はあがり
強烈な日差しが照り付けて
小暑どころじゃなく蒸し暑くなりそうな感じです。
でも今日は何といっても「七夕」ですよね!
私も子供の頃にはよく短冊に願い事を書きました。
どんなこと書いていたのか全く覚えてないのですが。。。(苦笑)
でももともと旧暦の7月7日だったのが
そのまま新暦に置き換わったものだから
こんな梅雨の真っただ中になってしまい
七夕の夜にキレイに天の川が見られるなんてことは
沖縄や北海道でもない限りなかなか難しい日になってしまいました。
ちなみに今年の旧暦7月7日は8月14日だそうです。
その頃なら晴れた夜空の可能性は高くなりますよねぇ…
まぁ旧暦7月7日に七夕行事を行おうとすると
新暦上8月4日あたりから22日ころまでの間で
毎年日付が変わるのでそれはそれで大変なのでしょうが
今日は七夕に関連して他にもいろんな記念日が設定されています。
「ゆかたの日」、「川の日」、「ポニーテールの日」
「香りの日」、「乾麺の日」、「恋の日」。。。等々等々
さっきも言ったように今、都内では
一時期的に陽射しが降り注いでいますが
やはり雲は多く1日中曇りとの予報です。
雲の隙間から織姫や彦星が見えるかどうか
今夜探してみるのも良いかもしれません。

さてさて

今日は七夕にちなんで
カメラ修理も「リコーフレックスⅦ(7)」です。
…いや、ごめんなさい、単に偶然です。
先日、ⅦSのブログを書いたばかりですが
今度は「s」ではない「Ⅶ」です。
プレスボディのピントギア式のリコーフレックスは
「Ⅲ」、「Ⅳ」、「Ⅵ」、「Ⅶ」、
「ホリデイ」、「ミリオン」が存在し
それぞれに仕様の異なるバリエーションモデルが存在し
なかなか複雑です。

お預かりしている「Ⅶ」は
ベーシックなリケンシャッター搭載のもので
シャッタスピードは B、1/25、1/50、1/100 のシンプルなタイプです。
前モデルとなる「Ⅵ」との違いは
ファインダーフードにアイレベルのコンツールファインダーが
組み込まれたことです。
加えてオプションですが135フィルムアダプター「リコーキン」も
使用可能となりました。
基本的な部分はⅥと大きくは変わっていません
先程のシャッターも然りですが
レンズも3群3枚のリコーアナスチグマット80mmF3.5です。
リコーフレックスはやはりこのシンプルさが良いのですよね。

お預かりしているリコーフレックスⅦは
定番のピントギア固着でお預かりしたのですが
ご依頼者様がご自分で何とかしようとトライしたのですが
途中であきらめて当店にやってきました。
そのためその作業中にどこからか出てきた
留めネジが別途添えられて送られてきました。
ピントギアは分解そのものは
それほど難しいものではありませんが
がっちり固着している場合にはその後の処理が
なかなか大変です。
さらに外すと必ずファインダー上のピントと
フィルム面上のピントを
きっちり調整しなおさないといけません
これはある程度慣れていないと
かなり大変な作業になると思われます。
クルマとかバイクの整備とは違って
カメラの修理結果で命にかかわることはないと思うので
自己責任でトライしてみる分には良いのですが
不安に思ったり自信がない場合は
最初からプロの手に任せた方がよろしいかとは思います。
今回はそんなことはございませんが
中途半端に分解されると修理不可になることも多々ございますので
ご注意いただければと思います。

ピントギアのトラブルはばっちり直っており
非常に軽くスムーズに回るようになりました。
ここで書くと一言なのですが
滑らかに回るようにするには
毎度なかなかの手間がかかっています。
なぜかシンクロソケット部の部品が欠落していたため
シンクロソケットを含む
シャッターユニット下の皿部分は
中古良品の部品を使って交換いたしました。
レンズ・ファインダーはできる限りの清掃ですが
申し分ないレベルでかなりクリアになっていると思います。
二眼レフ定番のファインダーミラーはやはりクモリが酷いので
交換で対処いたしました。
随分お待たせしてしまいましたが
これでご依頼者様には
存分に撮影を楽しんでいただけることと思います。

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キヤノンAE-1のカメラ修理

今日は「穴子の日」だそうですよ。
いろいろ美味しくいただくレシピはありますが
やはり元広島県民としては
「あなごめし」でしょう!
宮島口駅前の老舗「うえの」さんの「
あなごめし」が絶品ですよ~
もう何十年も食べていませんが。。。(苦笑)
あ、今ちょっと調べてたら
広島三越の中に支店があるのですね!
今度広島帰ったときにお弁当でもいいから買おう!決定!
「あなごめし」はうえのさん以外にも
宮島にはもちろん、
広島市内にもいろいろなお店があるのですよね
もともと瀬戸内地方の郷土料理です。
うなぎとおなじように蒲焼きにして
ご飯に盛りつけていただきます。
うなぎよりもかなりあっさりしてるのがまたいいのです。
単に焼いただけではなく
甘辛いたれで煮る煮穴子を使う店も結構多いようです。
あぁいいなぁ。。。
お盆は親父の初盆だから今のところ墓参りに行く予定だけど
行ったらあなごめし買って食べよう!

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
1976年登場で「Aシリーズ」の最初のカメラでもあります。
世界初のマイクロコンピュータ搭載機で
高効率を実現したカメラで
ほぼ同じ機能を持つ「キヤノンEF」に対して
300点以上の部品を削減することに成功したそうです。
そのことにより2万円以上価格を押し下げることにも成功したそうです。
通常良く使う「オート露出」の「AE」は
「Automatic Exposure Control」の略ですが
「AE-1」の「AE」は実はそれとは異なり
「Total Automatic System By Electronic SLR Camera」を意味し
「1」は電子式カメラにおける頂点を指すそうです。
それだけカメラ開発だけでなく全社の各部門の開発チームの
知恵を集めて作ったカメラということでしょうね
実際に電卓やコピー機で培った技術がかなり応用されているそうです。
そんなAE-1ですが分解してみるとまだまだ機械的に
制御部分している箇所も意外と残されています。
何せ厄介な連動糸がまだ残っていますもの。。。(苦笑)
A-1、AE-1Pになるともうなくなるのですが。。。

お預かりしているAE-1はシャッターも露出計も
何も動かない。。。
要は電源が入らないということでお預かりしました。
電池室に結構な緑青があり
端子裏も含めて接触不良だろうなということで
そこを直したらとりあえずは動くようになって
あとは通常の機械的整備と調整で完成かな。。。と思いきや
今回はそうはいかないようです。
まずAE-1は通常、レリーズボタンを半押ししたところで
電源が入るのですが
今回のこのAE-1、電源が復活してからは
レリーズボタンに触らなくても電源が入ったままです、
それも完全に入っている訳ではなくて
中途半端に電圧がかかっているようで
指針も動きかけの位置でプルプル震えています。
で、レリーズボタンを半押しすると
目が覚めたようにしゃんと規定の位置まで動くのです。
さらにレンズがオート位置になっていても
「M」ランプがずっと点いたままです
うーん、これは苦労しそうですねぇ

AE-1は散々いろんな個体を見てきたカメラなので
なんとなく原因はいくつか思い浮かぶのですが
何にしろかなり手のかかる部分を
触らなくてはならないようです。
こういうことがあるから
単に電源の入らない電子カメラって怖いのですよねぇ
電源が入るようになれば
全てOKというわけではないですからね
まぁ、ブツブツ言っても始まらないので
できるところから少しずつでも検証して
直していきたいと思います。

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リコーフレックスⅦSのカメラ修理

今日は7月4日ということで
「な(7)し(4)」「梨の日」ですよ。
季節してはちょっと、いや随分早いですが
梨は本当に美味しいですよね
晩夏から初秋にかけて
毎日のようについついスーパーで買ってしまいます。
広島にいた頃は秋になると「梨狩り」に
出かけるのが恒例行事でした。
やはり中国地方だと二十世紀梨であることが多いのですが
少し酸味がきつめの二十世紀より
豊水や幸水が好みです。新高とかも美味ですよねぇ
和梨のさっぱりした食感がやはり好みですが
洋ナシのねっとり芳醇な甘さもいいですよねぇ
やはりメジャーなのはラ・フランスですよね
山形のが美味しいんですよねぇ。。。
そういえば昨年、いただきもので新潟の
「ル・レクチエ」を食べたのですが
これも本当に濃厚な甘さでクセになる味でした
また送ってきてくれないかなぁ(笑
まぁでも梨の前にこれからは桃ですよね
山梨産の白桃や岡山産の黄桃。。。
またスーパーで買うかお取り寄せしなくては。。。

さてさて

本日は「リコーフレックスⅦS」のカメラ修理を行っています。
軽量なプレスボディに必要最小限な機能で
ブローニーフィルムを使用する二眼レフとしては
非常に軽量コンパクトに仕上げられたカメラです。
それに加え発売当時は驚きのお求めやすい価格設定で
大ヒットしたカメラでもあります。
この頃は二眼レフブームで各メーカー
(今では考えられないほど小さなメーカーがたくさんあった)
フル稼働で二眼レフの生産を行っていましたが
その中でも全二眼レフの生産の2/3を
リコーフレックスが占めると言われていました。
今では考えられないような盛況ぶりです。
「ⅦS」はリケンシャッター付きの「Ⅶ」に
(Ⅶにはシチズンやセイコーシャシャッターのものもある)
セルフタイマーが追加されたものです。
リコーフレックスも搭載シャッターやレンズのバリエーションが
いろいろあり非常にややこしいのですが
今回の「リコ―フレックスⅦS」はセルフ付きのリケンシャッターで
シャッタースピードはB+5速で1/10・1/25・1/50・1/100・1/200です
ⅦのリケンシャッターがB+3速だったことを考えると
露出コントロールの幅はかなり広がったと思われます。
レンズはリコーアナスチグマット80mmF3.5です。

お預かりしている「ⅦS」は
まずシャッターが固着してしまっていて切れない状態です。
さらにお約束のピントギア固着です。
他にも各所にサビが酷かったり
フィルム装填中枠のローラーがなかったりと
細かく見ていくといろいろ問題を抱えてしまっています。
長期間使いっぱなしで仕舞い込まれたままの個体に
ありがちなトラブルが一通り詰まっている感じです。

画像は一通り整備が完了した状態でのものです。
すっかりキレイに仕上がっていますが
お預かり時には外観もかなりくたびれていました。
とにかく動くところは徹底的に洗浄・清掃・調整を行い
レンズ・ファインダーを清掃し
ミラーはクモリが酷いので交換し
外観はできる限り磨き上げました。
動きはピントギアもシャッターも非常に快調で
特にピントギアの滑らかな軽さには
ご依頼者様にも喜んでいただけるのではないかと思います。

これから最終的なチェックを行って
問題なければ完成となります。

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