リコーハイカラー35Sのカメラ修理

今日は「国立公園指定記念日」なのだそうですよ。
1934(昭和9)年のこの日に
内務省が、瀬戸内海・雲仙・霧島の3ヵ所を国立公園に指定し
日本初の「国立公園」(national park)が誕生したことに由来しています。
…私がまだ小学校低学年の頃に…
家の壁に貼られた中国地方の地図に
「瀬戸内海国立公園」の表示があったのですね。
それを見て「こんな小さな島しかないところに
でっかい公園があるんだなぁ…」と
巨大な公園にいろんな遊具が置いてある光景を
想像してちょっとワクワクしたものです(笑
国立公園は日本の風景を代表する自然の景勝地であり
自然公園法に基づき、その保護と利用促進を図る目的で
環境大臣が指定した自然公園です。
2020(令和2)年3月時点で34ヵ所の国立公園が存在します。

さてさて

本日は「リコーハイカラー35S」のカメラ修理を行っています。
1970年発売のカメラです。
大ヒットしたハーフカメラ、「リコーオートハーフ」の構造を
再構築し35mm判にしたカメラです。
前モデルの「オートショット」ではオートハーフと同じく
セレン光電池を使用する露出計を搭載していましたが
「ハイカラー35」にモデルチェンジした際に
CDS使用の露出計へと変更されました。
今回の「35S」はさらにセルフタイマーが追加されたカメラです。
露出制御はオートハーフとは異なり
シャッター速度優先オートとなります。
露出計は非連動ですがマニュアルも可能です。
シャッタスピードはB・1/30・1/60・1/125・1/300が設定可能です。
基本的にオート時には1/125を設定します。
ピントも固定焦点のオートハーフとは異なり
目測ゾーンフォーカスとなります。
そしてオートハーフと同じくゼンマイ仕掛けの自動巻上です。
ただゼンマイ機構自体がほぼオートハーフと同じ仕様のため
ゼンマイをしっかり巻いた状態で
オートハーフだとハーフ判で20~30枚は自動巻上できたのですが
ハイカラー系だと35mm判のため10枚ちょっとしか
自動巻上できません。
ちょっと頻繁にゼンマイを巻き上げる必要があります。

お預かりしている「ハイカラー35S」は
シャッターが切れない状態です。
レリーズ機構が固着してしまっているようです。
かなり長い間、しまい込まれてしまっていたようで
電池室の腐食もそれなりにあり
配線も腐食してしまっています。
このままでは撮影どころか何もできない状態です。
まずは各部が一通り動作するように
全体的に修理整備が必要な状態です。

オートハーフ同様、モナカ構造で
フィルム室蓋はかぶせ式のため
遮光を大量のモルトに頼ります。
いつものことですが当然ながらモルトは全滅で
加水分解の影響も周辺に出てしまっています。
内部構造はオートハーフに近いもので
35mm化されて少し大きくなったので
整備性はオートハーフよりは良いかと思いきや…
実はオートハーフ以上に細々と手間がかかります。
電池室がある関係もあり
意外と整備性に難のあるカメラです(苦笑)
ひさしぶりなのでいろいろ資料を引っ張り出しながら
これから一通りの分解整備を進めていきます。

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キヤノネットのカメラ修理

今日は「靴の日・靴の記念日」なのだそうですよ。
1870(明治3)年のこの日に
東京・築地入船町に
日本初の西洋靴の工場「伊勢勝造靴場」が開設されたことに
由来しているそうです。
そうか…それまでは草履か足袋ですものね。
ヨーロッパの洋靴「西洋草履」が日本に入って来たのは
幕末だったそうですが
それは日本人の足には合いにくいものだったそうです。
そうなんですよね…靴って単純にサイズがあっていれば
良いものではなくて足の形にしっかり合うものじゃないと
しっかり歩けないんですよね。
少し前まで山を頻繁に歩いていた頃は
登山靴にかなりこだわりました。
靴が原因で足が痛くなると特に下りで歩けなくなるのですよね…
頭やらかして以来、もう本格的な山歩きをすることはないでしょうが
当時使っていた登山靴はたまに履いて歩いています。
街中だとなんだかオーバースペック気味で持て余すのですが…(笑
いずれにしても靴はちょっと良いものでしっかり合うものを
長く使いたいですよね。

さてさて

本日は「キヤノネット」のカメラ修理を行っています。
「キヤノネット」なのですがお預かりしているのは
正確に言うと「Bell&Howell/Canon」銘の「Canonet19」です。
1961年から1976年にかけて提携していた
米Bell&Howell社向けの輸出用モデルです。
機能やスペックは国内初代キヤノネットと全く同じですが
モデル名刻印だけでなく細かい部分のデザインが少しだけ
異なっていてちょっと新鮮な感じです。
初代キヤノネットはその高機能と低価格で
社会現象となるほどの大ヒット作となったカメラです。
キヤノンは時代の節目節目でこういうブレイクスルー的な
大ヒット商品を生み出すメーカーですね。
当時の家庭用カメラとしてほぼ最高の性能を持っていますが
キヤノンの社員たちが自分たちの月給で買えるカメラを望んだことから
18,800円という性能に比して非常に安価なカメラに仕上がっています。
カメラ業界からはダンピングだと批判を受けるほどでした。
でもこの低価格化は生産効率や部品効率を上げて
実現したもので安易な安っぽいコストダウンではありません
実際に中身を見ても非常によくできているカメラで
部品ひとつひとつにはしっかりしたものが使われていて
精度も耐久性もしっかりできているカメラです。

お預かりしている「キヤノネット(Canonet19)」は
シャッター羽根が汚れ等により固着してしまっていて
巻き上げてレリーズしてもシャッターは動きません。
でもレリーズすると再び巻上可能なので
単に羽根が張り付いてしまっているものと思われます。
古いレンズシャッター機では定番のトラブルです。
シャッター羽根がこの状態ということは
絞り羽根もやはり固着してしまっています。
シャッタースピード優先オート機構があって
絞りを制御する機構上、
絞り羽根はシャッター羽根以上に小さな力で駆動します。
ということはシャッター以上に絞りの方が固着しやすい構造です。

でもシャッターや絞り羽根の動作不良は
整備でしっかり直るので問題ないのですが
やはり気になるのはセレン光電池の状態です。
まずは上カバーを開けて
一定の光の強さで正しく露出計が
振れているかどうかを確認します。
結果は今回はセレンは劣化も少なくしっかり起電できているようです。
これだけ振れていれば調整で
しっかりオートの精度も確保できそうです。
何はともあれ安心しました。
現状をある程度、確認できたので
これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。

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ヤシカエレクトロ35CCのカメラ修理

今日は「サンドイッチデー」だそうですよ。
1が3で挟まれている
(サンド1=サンドイッチ)となることからだそうです。
そういえばサンドイッチってしばらく口にしていない気がします…
サンドイッチを自分で作るようなことは
残念ながら元々ないですが
ちょっと小腹がすいたときとかコンビニや
スーパーで少し前まではよく買っていたのですが
最近はすっかり手が伸びなくなりました。
正直言うと市販のものはマヨネーズ系の味が濃すぎて
ちょっとしんどいのですよねぇ(苦笑)
同じような理由でハンバーガー系も敬遠気味です。
若い時はどちらも大好きで頻繁に食べていたのですが…
加齢によって確実に味覚…というか
味の好みは変わっていきますね。
できるだけ美味しいと思えるものだけ
口にしていきたいと思います(笑

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35CC」のカメラ修理を行っています。
1970年発売のカメラです。
エレクトロ35シリーズも10年ほどの歴史の中で
様々なモデルが発売されていますが
「CC」はシリーズ中唯一の35mm広角レンズを搭載しています。
そしてエレクトロシリーズですから
F1.8の大口径レンズです。
当時の35mmF1.8ですからかなりの高級レンズです。
ただこの大口径はボケ味を楽しむためのモノではなく
あくまでもエレクトロシリーズのテーマでもある
「ろうそく1本の光でも写る」を実現するための大口径レンズです。
実際、絞り羽根も2枚羽で開放ならまだしも
絞ってしまうと変わった絞り形状のボケが出てしまうので
そういうカメラではないことがよくわかります。
時代の流れを反映してボディも本流のエレクトロシリーズに先駆けて
小型化され取り回しの良いサイズも魅力の一つです。
ワイドカメラとはいえしっかり距離計も搭載されています。

お預かりしている「CC」は
まず電池を入れても電源が全く入りません。
バッテリーチェックも点灯しませんし
シャッターも制御されず機械的に一定速で切れてしまいます。
こういう場合にまずチェックするのは電池室ですが
電池室は腐食や緑青もなくキレイです。
エレクトロシリーズは全モデル、
シャッターはコパルエレク搭載の電子制御機なので
電源が入らないと他の動き等の確認もできません。
まずは電源が仮にでも入るように原因を確認していきます。

電池室が上カバー部に配置されているので
電池室の確認は比較的容易です。
電池室の見た目がキレイでも
配線が腐食している場合も多いので
今回もそうかと思っていたのですが
電池室裏のハンダも配線も何の問題もなさそうです。
これはちょっとイヤな予感がします。
基盤内不良とかでなければよいのですが…
まだ取り掛かったばかりなので
これから分解を進めてまずは原因を探っていきます。

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キヤノンAE-1のカメラ修理

今日は「サイフの日」らしいですよ。
「サ(3)イ(1)フ(2)」と読む語呂合わせからですね。
毎日持ち歩いて手に触れるものなので
財布って結構こだわりたくなりますよねぇ…
以前使っていたものはそれなりのお品で
かなり気に入って使っていたのですが
20年近く使い続けてさすがにボロボロすぎて
通常の使用にも少し問題が出てきたので
2年前に買い換えました。
もうお高いハイブランド品とかはいいかな…と考えて
いろいろ物色していたら
中学校の頃に欲しかった財布の後継品が
今でも売っていることを知って
それを手に入れて大事に使っています。
お安いものなので品質はそれなりですが
意外と使い勝手もよく
当時、憧れたイメージと同じく見た目が気に入ってるので
おそらくまた長く使うと思います。
若い頃は財布に限らずなんでもかんでも目移りして
頻繁に買い替えることが多かったですが
さすがに少しは落ち着いたのか
吟味して気に入ったものを
長く使うことが多くなりましたね…

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
1976年発売のカメラです。
世界初のマイクロコンピュータ搭載カメラとしても
当時話題になりました。
機能としては横走り布幕フォーカルプレーンシャッターで
露出モードはマニュアルとシャッタースピード優先オートと
さほど目新しいものではなかったのですが
内部制御系の電子化と部品の効率化が徹底的に行われ
従来機種より300点以上の部品削減と生産の効率化に成功し
同じようなスペックの他メーカー機に比べて
2万円ほどお安く発売されました。
当然ながら大ヒットモデルとなり
キヤノンの一眼レフでのシェアを一気に押し上げたカメラです。
Aシリーズの最初のモデルでもあり
後に出るAシリーズのカメラ、特に機械的な駆動部は
全てこのAE-1がベースとなっています。
使い勝手もよくアクセサリーも豊富で
評価の高いFDレンズ群を使えるということで
欠点の少ない良いカメラです。

お預かりしているAE-1は外観は非常にキレイな状態です。
機能的にも一通りの動作は行えるようです。
ただやはり長く使われていなかったようで
動きがスムーズではない部分がそれなりに出てきています。
まだひどい状態ではないですが
シャッターを切っているとたまに定番のシャッター鳴きも出ます。
加えて露出計に少々問題があり
LV15で3段以上オーバーな値を示してしまいます。
オートもそれに連動して大きくオーバーで露出制御してしまいます。
さすがに3段以上オーバーだと現代のネガでも
白っぽい写りになってしまいます。
この症状、比較的Aシリーズ全般に見られるパターンで
原因はある程度分かっていて
おそらくは適正な精度に改善可能かと思われます。

本格的な電子制御機といっても70年代のカメラなので
後のAE-1Pとかと比べるとまだまだアナログな部分も
それなりに残っています。
シャッターダイヤルからの情報伝達はまだ糸連動です。
分解時には注意の必要なポイントです。
それでもフレキ採用でかなり時代が進んでいることを感じます。
意外と電子回路自体は丈夫で妙な分解品とかでなければ
電池入れっぱなしで基盤にまで腐食が進んでいたりしなければ
比較的制御系にトラブルの少ないカメラだと思います。
トラブルの多くはやはり機械駆動系で
その整備を行いつつ、電子制御機の肝となる
各接点やマグネットの清掃整備も行っていきます。

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ミノルタSR-1のカメラ修理

今日は「パンダ発見の日」だそうですよ。
1869(明治2)年のこの日に
中国・四川省の民家で
伝道中のフランス人神父アルマン・ダヴィドが
白と黒の奇妙な熊の毛皮を見せられました。
これが、西洋でパンダが知られるきっかけとなったそうです。
中国の高山地帯にのみ生息する生物です。
見た目も独特ですが
食生活はさらに非常に特殊で主食は竹です。
竹は栄養価が低いため、パンダは毎日大量の竹(約12〜38キロ)を食べて
栄養を確保する必要があります。
竹以外にも、果物、野菜、時には魚や小動物を食べることもあるそうですが
これらは彼らの食事のごく一部を占めるに過ぎないのだそうです。
いろいろあって日本国内では実物は見られなくなりましたが
遠目に見ている分やイラスト化やキャラクター化されたパンダは
かわいいですよねぇ…
でも白黒模様で竹を食べる「熊」ですからね…
クマ科動物として気性の荒い一面も併せ持っていることは
忘れてはいけないような気がします。

さてさて

本日は「ミノルタSR-1」のカメラ修理を行っています。
いつも書きますが「SR-1」というモデル名から
トップモデルかと思われがちですが
いわゆる普及型のカメラです。
ミノルタの一眼レフトップモデルは
「SR-2」に始まり
その後、「SR-3」「SR-7」「ニューSR-7」へとモデルチェンジされ
それをベースとした「SR-1」も同様にモデルチェンジを繰り返しますが
「SR-1」もモデル名はずっと「SR-1」のままでした。
そのため年式によって同じSR-1でも中身も外観も全く異なる
「SR-1」が何種類も存在しちょっとややこしいことになっています。

今回お預かりしている「SR-1」は精悍なブラック塗装です。
外観の特徴から「ニューSR-7」がベースとなっていることがわかります。
となると正確にはモデル名は「ニューSR-1」です。
(ボディの刻印はニューSR-7同様「SR-1」のみです)
1965年発売のカメラです。
「ニューSR-7」をベースに1/1000が省略され
差別化が図られたカメラです。

お預かりしている「ニューSR-1」は巻上に油切れの兆候が見られ
少々重いうえにスムーズさが欠ける状態です。
高速シャッターは開いてはいますが精度もいまひとつです。
ご依頼者様のご指摘によるとコマ間がやたらと不揃いで
コマ被りも起きてしまうとのことです。
やはり全体的に本来の動きに戻すための
一通りの整備が必要な状態です。

「ニューSR-7」がベースということは
ダイキャストや基本構造は次期主力モデルの
「SR-T101」と共通です。
巻上レバー下にスローガバナーが配置されているのが
わかりやすい特徴ですね。
その後、ヒットモデル+ロングセラーモデルとなる
「SR-T101」ベースと考えれば機械的機構は
当然ながらかなり安定していてよくできています。
そのうえ、露出計や開放測光機構もないので
かなりシンプルな構造になっています。
もちろん整備性は良好です。
ただしさすがにSR-T101の中期以降に比べれば
熟成の進んでいない部分も多少あり
動きにくくなりやすい部分もありますので
そのあたりを中心に入念に整備に取り掛かっていきます。

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ワルツワイドのカメラ修理

今日は「レコード針の日」だそうですよ。
この記念日、記念日協会で制定されている記念日でもなくて
認定団体や日付の由来は定かではないのですが
ヒップホップやジャズをはじめとする音楽業界では
日本の記念日のひとつとして広く知られているそうです。
私もレコードプレーヤーはいまだに持っていますし
割と頻繁に使っていますが
レコードにクリーナーかけて埃を取ってからセットして
針にもクリーナーつけて
電源入れてレコード回して針をそっと落とす…って
一連の動作が何とも言えず楽しいのですよねぇ…
フィルムカメラと似たような部分がありますよねぇ
多少のノイズも味として許容しますが
CDとは異なりそれなりに良い音で聴こうとすると
やはりある程度の知識と手間が必要になってきます。
ただ音質云々は好みもあるし
本人が満足できれば十分かと思います。
そういえばここしばらく忙しさにかまけて
じっくりレコード聴く時間が取れてないですね
明日は休みなので少しはレコード聴く時間を作りたいと思います。

さてさて

本日は「ワルツワイド」のカメラ修理を行っています。
ワルツといえば1950年代当時
国内最大のカメラアクセサリーメーカーで
特にレンズフィルターのシェアが高かったメーカーです。
現在でも「Walz」の刻印の入ったフィルターは
見かけることが多いと思います。
カメラ本体もいくつか作られていますが
手元に資料がなく詳細はよくわかりません。
今回の「ワルツワイド」は1958年発売のカメラのようです。
広角レンズを搭載した「ワイドカメラ」ブームの頃のカメラです。
WALZER35mmF2.8レンズを搭載し
レンズシャッターはコパル製、B・1~1/300をカバーします。
広角レンズということもあり距離計は非搭載で
ピント合わせは目測で行います。
シンプルなレンズシャッター機です。

お預かりしている「ワルツワイド」は
巻上関連にいくつか問題を抱えているようです。
チャージ不良で巻き上げてもチャージされないことがあったり
コマ被りを起こしたりといった感じです。
フィルムカウンターも動作不良で
カウンタが進まないことがあるようです。
基本的にはシンプルなカメラなのですが
部品の摩耗等があまり進んでいると
交換部品が中古を含めても
全く手には手に入らないカメラなので
修理不能になる場合もあります。

まだ取り掛かり始めで現状を確認している段階です。
受付時にはわからなかったのですが
確実に過去に分解整備歴のある個体で
それ自体は良いのですが
シャッターユニットの配置が
少々おかしなことになっているようです。
巻上関連のとトラブルの一部は確実にこれが原因かと思われます。
ちょっと嫌な予感しかしないのですが
これから慎重に調べながら分解整備に取り掛かっていきます。

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リコーXR500のカメラ修理

今日は「世界一周記念日」だそうですよ。
1967(昭和42)年のこの日に
日本航空の世界一周西回り路線が営業を開始しました。
記念すべき第1便は12時30分に小雨の羽田空港を出発したそうです。
60年近く前なのですね。
1972(昭和47)年に廃止されるまでの5年間、
東京→香港→バンコク→ニューデリー→テヘラン→カイロ
→ローマ→フランクフルトまたはパリ→ロンドン→ニューヨーク
→サンフランシスコ→ホノルル→東京という路線で運行していたそうです。
現在は日本に世界一周路線は存在しませんが
乗り継ぎ路線での世界一周は可能なのだそうです。
若い頃なら行ってみたいと思ったかもしれませんが
もう世界1周どころか海外に行くこともないでしょうねぇ(笑
それどころか飛行機に乗ってまでどこかに行きたいとは
すっかり思わなくなりました。
気軽に行ける場所だけでも十分広いですし
おもしろいものもたくさんありますし…
これも年とったからこう思うのかもしれませんが…(苦笑)

さてさて

本日は「リコーXR500」のカメラ修理を行っています。
1978年発売のカメラです。
前年に先行発売された「XR-1」の機能を一部簡略化して
当時の一眼レフカメラとしては
驚異の価格となる50mmF2レンズ付きで
39,800円で発売されたモデルです。
縦走り金属幕シャッターを機械制御で駆動し
シャッタスピードはB・1/8~1/500をカバーします。
露出設定はマニュアルのみで
露出計さえ使わなければ電池も不要です。
さすがに質感は価格なりな部分がありますが
通常の撮影を行うのであればこれで十分なのですよね
反対に遠慮なくガンガン使ってこそのカメラだと思います。
シンプルな構造なので基本的には丈夫です。

お預かりしている「XR500」は
おそらくしばらくの間眠っていた個体だと思われます。
巻上できずシャッター切れず
電池を入れても露出計も動作せず…という状態です。
このままではどうにもなりません。
露出計の不動は配線またはハンダの腐食かと思われます。
巻上できない原因は巻上ロック機構が固着して
シャッターを切っても解除されない状態なのかと予想されます。
シャッタ―ユニット自体は丈夫なので
ショック品でもない限り致命的なトラブルはないかと思われます。
ただいくら構造がシンプルで丈夫でも
機械は動かさない上にメンテナンスしないと
動きが悪くなるのは必然なので
本来の動きを取り戻すための整備が一通り必要な状態です。

機械制御のマニュアルのみで構造はシンプルなのですが
シャッターダイヤルや絞りとの露出計連動部が
なかなか独創的な造りをしています。
さらにファインダー清掃をするためにその連動部を
いちいち取り外す必要があるので
意外と分解整備には手数のかかるカメラです。
…とはいっても構造がわかっていて
過去に経験があればなんてこともないのですが…
外観は非常にキレイな状態ですが
やなり内部にはそれなりに汚れや古い油脂類で
動きが妨げられている部分があるようです。
これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。

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ヤシカエレクトロ35GSのカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの
「啓蟄」ですね。
大地が温まり、冬眠をしていた地中の虫が
春の陽気に誘われて穴から出てくる頃で「啓蟄」とされています。
「啓蟄」の「啓」には「ひらく、開放する」の意味があり
「蟄」には「虫が土の中に隠れる、閉じこもる」の意味があるそうです。
「立春」なんて真冬ですし「雨水」でもまだまだ寒い感じですが
「啓蟄」までくると春になった感じがしますよね。
まだ朝晩は肌寒いものの日中陽射しがあれば
いよいよ暖かくなってきたことを実感します。
過ごしやすい季節が少しでも長く続いてくれるといいですねぇ
でも今度はあっという間に暑くなるんでしょうね…(苦笑)

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GS」のカメラ修理を行っています。
1970年発売のカメラです。
初代から一貫して「ろうそく1本の光でも写るカメラ」を目指して
作られているカメラです。
そのためレンズには大口径の45mmF1.7レンズを搭載し
低速シャッターに強い電子制御シャッターを装備し
絞り優先オート露出で撮影する距離計カメラです。
「GS」は基本的には初代の構造・機能をそのままに
細かい部分を改良した上で
レンズに新コーティングを採用し
カラーヤシノンDXレンズとしたモデルです。
基本的なスペックは初代や「G」から変更はありません。
時代を反映して少し大柄なカメラですが
レンズが大口径なこともありデザイン的にも
バランスは非常に良いと思います。
実際に使ってみると大きさが気にならない使いやすいさと
質感の高さが魅力的なカメラです。

お預かりしている「エレクトロ35GS」は
いくつかトラブルを抱えた状態です。
まずセルフタイマーがセットされた状態で
がっちりと固着してしまっているため
シャッターは全く切れない状態です。
電池を入れるとバッテリーチェックは点灯し
暗いところに向けるとスロー警告(黄色)は点灯するのですが
絞りを開けて光源に近づけて露出過多警告(赤)は
全く点灯する様子がありません。
どこかの接点不良かハンダ不良かと思われます。
シャッター制御ができているかどうかは
まずはセルフタイマーの固着を何とかしないと
判断がつかない状態です。

この時代の電子制御機なので
何が起こってもおかしくないですが
エレクトロの電子回路は比較的丈夫で安定している方だと思います。
電子部品の問題で修理不可能なこともあるにはありますが
そういう個体はまだ少ない方だと思います。
たいていが配線や接点、マグネットの吸着不良が原因だったりします。
セルフの固着を最初に改善しましたが
今回も結局、シャッター制御は全くできていない状態でした。
(常に一定速で切れてしまう)
まだ取り掛かり始めなので何とも言えませんが
おそらく何とかはなると思います。
意外とエレクトロはシリーズを通じて
修理依頼の多いカメラです。
それだけコンスタントに売れていたということですね。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「円の日」だそうですよ。
1869(明治2)年のこの日(旧暦)に
明治政府が貨幣を円形として
金銀銅の貨幣を鋳造する円貨の制度を定めたことが由来となっています。
記念日の3月4日は旧暦の日付で、新暦だと4月15日となるそうです。
これより前は江戸時代に長く使われた「両」だったのですね。
気になって調べてみたのですが
1両小判の価値は現在でいうところの10万円~30万円くらいだそうです。
幅が大きいのは時代によって価値が異なることと
何を基準に換算するかでかなり価値が変わってしまうからです。
ちなみに1両は4分、1分は4朱、1朱は250文だったそうです。
1分や1朱は金貨銀貨がそれぞれあり
金貨は主に江戸で使用され銀貨は大阪で使われたそうです。
「早起きは3文の得」の3文は1両=10万円で計算すると
75円ということになりますね。

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
やはりコンスタントに依頼が多いカメラは機種名でいうと
当店の場合は圧倒的にOM-1です。
元祖軽量コンパクト一眼レフといえるカメラかと思います。
それまでの一眼レフは大きく重く作動音も大きなものが多かったのですが
OM-1は内部機構にもいろいろな工夫を行い
同時代の他メーカより一回り小さく軽いボディとなっています。
エアダンパーを使用してミラー駆動音も小さく抑え
単に音が小さいだけではなく独特の上品な作動音も魅力の一つです。
巻上感覚も独特でシャリっとした滑らかな巻上も
非常に気持ちよいカメラです。
発売は1972年で当初は「M-1」として発売されますが
翌年には「OM-1」に改名されました。

お預かりしている「OM-1」はモータードライブ対応となった
中期ともいえる「MD」モデルです。
おそらくしばらくは使われていなかったものと思われます。
定番のプリズム腐食が起きていて
シャッターはとりあえずは動作するのですが
これも定番といえる巻上トラブルがたまに起きるようで
チャージ不良になってしまうようです。
今はいろいろ動かしているとなんとか復帰するという状態です。
露出計も精度はともかくとしても動作はしています。

プリズムは周子良品と交換で対応します。
いろいろな工夫を行ってこの時代としては
驚異的な小ささに作られているOM-1ですが
経年劣化の影響もあって
やはり華奢な部分やデリケートな部分が多くあります。
比較的トラブルの起きやすい箇所は
比較的決まっているのでそのあたりの対策も施しつつ
駆動部分は全て整備を行っていきます
本来の動きを取り戻したところで
各部の微調整を行ってシャッターの精度も出していきます。

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ミノルタニューSR-7のカメラ修理

今日は「国際ホッキョクグマの日」だそうですよ。
温暖化の影響を大きく受けている生物ですよね。
地球温暖化のため北極圏の海氷は年々小さくなり
そこに暮らしているホッキョクグマも
棲み家や餌を失いつつあるそうです。
これも温暖化の影響で小型化が進んでおり
1984年から2009年までの25年間で
オスの平均体重が45 kg、メスの平均体重が31 kg減少したそうです。
とはいえクマ科最大の種の一つです。
もちろん動物園でしか見たことはありませんが
身体の割に小さな頭部と長い首が印象に残りますね。
泳ぐために進化した形態のようです。
ヒグマより大きな個体が多いですが
ヒグマほど気性が荒くなく
生息域で一部ヒグマ(ハクイログマ)と重複しているところでは
獲物を巡って争うことがありますが
この場合ヒグマがたいてい勝利を収めるそうです。
どっちも人間からしたら恐ろしい動物に変わりはないですが…(苦笑)

さてさて

本日は「ミノルタニューSR-7」のカメラ修理を行っています。
1965年発売のカメラです。
それまでの「SR-7」と機能的には変わりませんが
中身は全くの別物です。
まずダイキャスト変更が行われていて小型化が進められています。
それでもこの時代ですからそれなりに大きいですが…
新ダイキャストは次世代のSR-Tシリーズにも使われるもので
それに伴い内部構造もSR-Tシリーズに近いものなっています。
そのためシャッター音も静かになり巻上も軽やかになっています。
従来のSR-7は当時のミノルタらしい…ともいえる
かなり独創的な造りで整備する方からすると
少々手間のかかるカメラだったので
その点でも「ニュー」になってかなり改善されていると思います。

お預かりしている「ニューSR-7」は
コンディションは悪くない方で
一通りの動作は行える状態です。
ただたはり動きの悪い分も散見され
高速シャッターは精度が出ていない状態で
露出計は精度の問題もありますが
少々動きが不安定な状態です。
本来の動きを取り戻すためには
全体的に整備が必要な状況です。

まだ取り掛かり始めの状態です。
先ほども書きましたが
中身もかなりSR-Tに近い構造です。
巻上レバー下にスローガバナーが配置されているのも
SR-T系と同じです。
これに開放測光とCLCを搭載すればそのままSR-T101になりそうです。
(まぁそれがそんな簡単ではないのですが…)
開放測光やそれに伴う絞り伝達機構等がないので
SR-Tほど連動糸は多くはありません。
シャッターダイヤル連動が糸なのは従来のSR-7も同様です。
プリズム抑えやファインダー枠のプリズム接地面に
コルクが使われていて腐食の心配は少ないです。
それでもファインダー周りには
それなりにモルトが使われているので
(これもSR-T系と同様)
そのあたりの交換も行っていきます。
これから分解を進めてまずは各駆動部の清掃と調整を行います。

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