ペンタックスMEスーパーのカメラ修理

今日は「お好み焼きの日」だそうですよ。
「お好みソース」でお馴染みの
オタフクソース株式会社が制定しています。
個人的には子供の頃から非常になじみ深い
オタフクソースですが
こちらだとやはりそれほどでもないですよね…(笑
日付は、お好み焼きを鉄板やホットプレートで焼く音
「ジュージュー」を「1010」と読む語呂合わせからだそうです。
お好み焼きは広島・呉に帰った時はやはり必ず1度は食べますし
こちらでもお好み焼きのお店はありますので
たまに友人と食べに行ったりします。
やはり慣れ親しんだ味なので
無性に食べたくなる時が定期的に訪れるのですよねぇ
子供の頃は持ち帰りで食べることが多く
焼きあがったお好み焼きを二つに折りたたんで(呉特有だそうです)
緑色の紙に包んでもらって持って帰っていました。
その頃食べたお好み焼きの味は今の主流のモノよりも
もっともっさりしていたイメージです。
年月とともにお好み焼きの味も少し変わっていると思います。
今どきのは昔の近所で安く売っていた庶民的なものより
数段美味しいし食べやすいです。
まぁその代わり昔の感覚より随分お高いですが…(苦笑)

さてさて

本日は「ペンタックスMEスーパー」のカメラ修理を行っています。
「ペンタックスMシリーズ」中
スペック的には最も優れたカメラかと思われます。
ほぼ全ての「Mシリーズ」のベースとなっているのは
絞り優先オート専用機の「ME」ですが
この「ME」をベースに最高速1/2000のシャッターを搭載し
従来の絞り優先オートに加えマニュアル露出も搭載したカメラです。
これで「ME」では難しかった微妙な露出調整も
難なく行えるカメラになりました。
1979年末に発売されたカメラです。
元々マニュアル露出の設定のない「ME」にマニュアル可能にするために
モードダイヤルをSSダイヤルとするのではなく
マニュアル時にSS設定に
ボタン式(アップ・ダウンの2ボタン)を採用しています。
個人的にはやはりダイヤルのほうが使いやすいとは思いますが
その辺は慣れもあるかとは思います。
このSS設定の方式は後の「Aシリーズ」にも受け継がれますし
中判の「645」にも採用されています。
加えてファインダースクリーンには
新開発の「クリアーブライトマットスクリーン」が採用され
ファインダー像が明るくなりピントのキレも向上し
快適なピント合わせを行うことができます。

お預かりしてる「MEスーパー」はミラーアップしたままで
巻上もレリーズもできない状態です。
「ME系」お約束のミラー駆動部ゴムブッシュの溶解による
動作不良かと思われます。
加えてモードダイヤルが「L」ポジションで固着したまま
全く動かない状態です。
「L」でダイヤル自体がロックされる機構はないので
クリックボールが何かおかしな状態で噛みこんだものと思われます。
あまり力任せで回そうとすると何か壊れそうなので
無理はせず分解して中身をチェックしたいと思います。
ミラーアップしたままなのでシャッターやオート・露出計の
電気的部分がどうかは現時点では全く分からないのですが
まずは普通にシャッターが切れる状態にして
チェックを行っていきます。

ミラー駆動部の問題はいつものパターンで
ドロドロの粘着質になりかけたゴムブッシュを取り出して
代用品に交換していきます。
電池室周りの腐食等がないので
まずは大丈夫と予想してはいましたが
ミラーが快適に動くようになれば電子制御シャッターも
調整は必要なものの大きな問題もなく動き始めました。
ダイヤルの固着はクリックボールに薄くグリスを塗って
組みなおしスムーズに動くようになりました。
電子制御シャッター機ですが基盤の一部が
ソケット式なこともあり
整備性は非常に良好なカメラです。
個人的にはもっと評価されていてもいいカメラだと思っています。
ただMシリーズ共通の問題で内部モルトがやたらと多いのは
ちょっとよろしくはないですね(苦笑)

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