今日は「LPレコードの日」だそうですよ。
LPレコードって言っても既にわからない方も多いですよね(汗)
それまでのSP盤(Standard Play)に対して
長時間再生が可能ということでLP盤(Long Play)と名付けられました。
いわゆる50分弱の再生時間で構成される
ポップスや歌謡曲の「アルバム」がLPレコードですね。
1分間に約33回転で回ります。
LPレコードの録音にちょうどいい46分のカセットテープも
私が中学校くらいの頃にはメジャーな存在でした。
LPレコードの直径は約30cm
これに合わせてジャケットやブックレットが作られるから
後のCDアルバムに比べてもボリューム感があるのですよねぇ
自宅には安物のプレーヤーと昔から持っているレコードや
大人になってから収集したレコードがありますが
ジャケット眺めているだけでも楽しくなってきます(笑)
さてさて
本日は「スーパーリコーフレックス」のカメラ修理を行っています。
このブログにも何度も登場している
いわゆるプレスボディのリコーフレックスですが
その種類は非常に多く例え同じモデル名のリコーフレックスでも
搭載されるシャッターユニット等が異なる場合もあります。
今回の「スーパーリコーフレックス」は
主に北米向けに作られた輸出専用モデルで
日本国内では販売されなかったモデルです。
ただ後の時代に大量に中古品が国内に入ってきたようで
意外と中古カメラ屋さんとかでも見かけるカメラです。
特徴的なのはいかにも北米向けなネームプレートのデザインかと思います。
基本的な構造は国内向けの同時期のリコーフレックスと大差ありません。
スーパーリコーフレックスも搭載されるシャッターユニットは何種類かあり
リケン製最高速1/200のもの、リケン製最高速1/300のもの
セイコーシャMXのものが存在します。
今回お預かりしているスーパーリコーフレックスは
リケンシャッター最高速1/300、セルフタイマー付きのものです。
前玉回転式のリコフレではお馴染みの
ギアリング固着が発生しています。
シャッターは何とか作動していますが粘りがあり
低速シャッター時にはうまくスローガバナと連動できず
そのまま高速シャッターで切れてしまうことが多々あります。
他、ファインダー、レンズ等の汚れはそれなりにあり
二眼レフでは定番のファインダーミラー曇りもひどく
ここは交換で対応いたします。
写真は一通りの整備が完了した段階でのものです。
ピントギアは指1本で軽々と回るほどスムーズになりました。
もちろんシャッターは快調に動作し
ファインダーの見え方も申し分ない状態です。
他のダイキャスト製の二眼レフに比べ
プレスボディのリコーフレックスは
その構造ゆえの軽量コンパクトさが最大の魅力です。
ブローニー判を使用する二眼レフは意外と大きいですからね。
それに加えてメッキ部品の多いリコーフレックスは
磨き上げると何ともレトロで高級感ある佇まいで
眺めているだけでも楽しくなってきますね。
機能的には非常にシンプルなカメラなので
取り扱いには慣れも必要ですが
それも含めて魅力的な1台だと思います。
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。