月別アーカイブ: 2024年12月

ミノルタハイマチック11のカメラ修理

今日は「ビフィズス菌の日」だそうですよ。
日付の由来はフランスの小児科医のアンリ・ティシェ氏が
パリの生物学会で「ビフィズス菌」の発見を発表した日である
1899(明治32)年12月2日からだそうです。
善玉菌の代表と言われる「ビフィズス菌」入りの
食品を食べることでおなかを良い状態に保ち
健康を維持してもらうことが目的だそうです。
子供の頃にヤクルトミルミル配達してもらってましたねぇ…
甘さが抑えめで飲みやすいのです。
大人になってから飲む機会ないけど
今度買ってみようかな…
ビフィズス菌云々はともかくとしても
プレーンヨーグルトは積極的に
毎日食べるようにしています。腸内環境大事です!
ただ…ついつい蜂蜜かけすぎちゃうのですよねぇ…(苦笑
プレーンそのままじゃ食べにくいし…
蜂蜜美味しいからしかたないか…

さてさて

本日は「ミノルタハイマチック11」のカメラ修理を行っています。
1969年発売のカメラです。
「ハイマチック7」からの基本設計を受け継ぐカメラですが
「11」ではシャッターユニットがセイコーALAに変更になったこともあり
露出モードはシャッタースピード優先オートと
プログラムオートとなりマニュアル露出は搭載されなくなりました。
それ以外は基本的な構造は「7」や「9」に
かなり近いものがあります。
次のハイマチックの主力モデルは
小型化され電子化も一気に進んだ
「ハイマチックE」なので
前期のハイマチックらしい少し大柄なボディや
この時代らしい機械式レンズシャッター
数字で表されるモデル名はこの「11」で国内版は一区切りとなります。
個人的には「ハイマチック」といえば
「7」「9」「11」のイメージが強いですね。
レンズはハイマチックといえば
やはり大口径のロッコール45mmF1.7です。

お預かりしている「11」はまず露出計が電池を入れても動きません。
マニュアル露出の搭載がなくなってしまった「11」では
まずは露出計が動かないと話になりません。
ただ露出計本体やCDSには問題なさそうなので
配線の劣化やハンダ付け劣化等で接触不良が起きているものと思われます。
そして昨日のブログのコニカC35FDと同じパターンで
絞り羽根が固着したまま全く動きません。
シャッターはとりあえずは動作しています。
昨日も書きましたが指針挟み込み式でオート及び絞り制御する機構の場合
絞り羽根は非常に小さな力で駆動されます。
当然ながらなずかな羽根の汚れや油脂の付着で簡単に固着します。
経年の関係で油が滲み出してしまうのは未整備では防げませんが
羽根の状態は常にごくごく軽い力で
スムーズに動く状態にしておかなければいけません。

「7」や「9」と同じく
ボディの大きさに余裕のあることもあり
整備性は非常に良いカメラです。
まだ取り掛かり始めですが
露出計の配線やハンダ付けはこれからやり直して
まずは安定して露出計が動くようにしていきます。
並行してシャッターユニット側の整備も行い
シャッター羽根や絞り羽根が本来のスムーズさで
ストレスなく動くように羽根洗浄や整備調整を行っていきます。

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コニカ35FDのカメラ修理

今日は1日ということで
たくさんの記念日が制定されていますね。
そんな中に「カイロの日」が制定されています。
日付の由来は「カイロ」の需要が高くなる時期である
12月の最初の日だからだそうです。
カイロ(懐炉)は、日本生まれの日本独自の保温具です。
石を温めて布に包んで懐に入れた江戸時代の「温石(おんじゃく)」が
ルーツと言われています。
大正時代には、ベンジンの気化ガスと白金の触媒作用を使って
燃焼させる「ベンジンカイロ」が登場し一般的に使われていました。
その後、1978(昭和53)年に、袋から取り出して振るだけで
温かくなる使い捨てタイプのカイロ「ホカロン」が商品化されると
瞬く間に普及し、ベンジンカイロに取って代わりました。
昔ながらのハクキンカイロも持っていて
たまに使っていますがここ数年で一気に寒さに弱くなったので
ハクキンカイロ1個入れておくくらいでは
全く物足りないのですよねぇ…
で、使い捨てカイロを背骨に沿って背中に4枚貼ります。
(これがめちゃくちゃ効きます!)
あとは太ももの前側に1枚づつ貼って
とりあえず仕事中はこれでなんとか持ちこたえます(笑
さすがに今季はまだ使っていませんが
もう少し冷え込むとカイロ大活躍の時期がやってきます。
とりあえず使い捨てカイロ60枚は既に準備しています。
1月~2月はおそらくそれでも毎週のように買い足すと思います(笑
仕事場はエアコン入れても
下から冷えるのでカイロに頼ってしまうのですよね…

さてさて

本日は「コニカC35FD」のカメラ修理を行っています。
1973年発売のカメラです。
大ヒットモデル「コニカC35」をベースに
大口径レンズのヘキサノン38mmF1.8レンズを搭載し
シャッタースピード優先オート露出とした高級機です。
当然ながらレンジファインダーも搭載です。
この次の「C35」は世界初のフラッシュ内蔵カメラ
「C35EF」となってしまうので
当店で扱う「C35」はこの「FD」までとなります。
高級機となっても余計なシャッターロック等は介入しておらず
露出計が振り切っていても振れてなくても
とりあえずはシャッターを切ることができるのは
ベースの「C35」と同様です。
個人的には強引にシャッターを切りたい場面もあると思うので
露出計に依存したシャッターロックがないのは賛成です
(マニュアル露出が可能であれば
オート時ロックはあっていいと思うのですが)
シャッターユニットはコパル製で
B/1s~1/500をカバーします。

お預かりしている「C35FD」は露出計は動作してはいるものの
絞りが最少絞りで固着したまま全く変化しません。
SSをどこに設定しても明るかろうが暗かろうが
絞りは最少絞りで切れてしまいます。
絞り羽根が油分や汚れで固着してしまっているようです。
このタイプの指針挟み込み式のSS優先オート機では
オート時に絞り羽根を露出計と連動して動作させます。
このときの動作及び羽根の戻しを
非常に小さな力のバネで駆動しています。
そのため絞り羽根は非常に軽くスムーズに動く状態でないと
狙った絞りまで絞れなかったり
今回のように固着したままになってしまいます。
このタイプのカメラではシャッター羽根よりも
固着しやすい部分だと思います。
マニュアル露出がないので露出計の精度がある程度は出ていないと
まともな写真は撮れません。
露出計は何とか動作しているのですが過去に電池室に
かなりの腐食があったらしくその修復跡が
外見にも内部にも残っています。
多少そのあたりの処置で接触不良があるようで
露出計がかなり不安定な上に精度もよろしくありません。
そのあたりも並行して処置を行っていきます。

まだ取り掛かったばかりの状態です。
まずはこれからシャッターユニットを降ろして
シャッター羽根、絞り羽根の洗浄清掃を行います。
レンズを外したりしているうちに
絞り羽根が少し開いてきたのですが
やはりべっとりと油滲みが見えてきました。
駆動部も含めて徹底的に洗浄しないといけません。
レンズには過去のカビ跡等が若干残っていて
これはもう除去できませんが
それでも状態はかなり良いほうかと思います。
気持ちよく使えるように各部の整備を行っていきます。

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