オリンパスOM-2nのカメラ修理

今日は「日本人宇宙飛行記念日」だそうですよ。
1990年のこの日、TBSの秋山豊寛記者を乗せたソユーズが打ち上げられ
日本人初の宇宙飛行に成功したのですね。
宇宙飛行はさておき、この季節は空気も澄んで星のとてもキレイな季節です。
たまには街灯のない真っ暗な中で静かに星を見上げたいですね。
あ、もちろん防寒対策はしっかりと!

さてさて

本日は「オリンパスOM-2n」のカメラ修理を行っています。
OM-1をベースに「TTLダイレクト測光」を搭載した
電子制御シャッターのモデルです。
フィルム面に反射した光を測定しシャッターを切っている間も
(ミラーアップしている間)測光しシャッターを制御できるという
当時としては画期的な技術でした。
そのためOM-2(n)をマウント側から覗くと
ミラーボックス内に内側を向いたCDS(受光体)が2つ見えますね。

今回、お預かりしているOM-2nは
電源もきちんと入り、マニュアル・オート共に
シャッターは切れているのですが
1/1000は1/3しか開かず
高速シャッターはかなりの露光ムラが見受けられます。
それに関連してオートもかなりズレてしまっているようです。
原因は単純にシャッター軸周りの汚れによる
動作不良と見られますが
今回のように機械的なトラブルであれば何とか対処できるものの
OM-2(n)は電気的トラブルが本来多く
その場合はほとんどの場合、修理不能となってしまいます。

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ところで今回のOM-2nはファインダーから見る限り
汚れ・ゴミ等はあるもののプリズム腐食もなく視野は良好な状態でした。
しかしながら上カバーを開けてみると
プリズム接眼部に貼ってあるモルトはボロボロに劣化し
プリズム塗装面を少し侵食している状態でした。
もう少し侵食が進むと銀蒸着面が剥離し
いわゆる典型的なプリズム腐食となってしまうところでした。
OM-1、2を昔から持っていてこれまで未整備の方は
たとえ今は問題なさそうでも
是非、一度整備することをお勧めします。

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