ニコンFEのカメラ修理

今日はいわずとしれた
「広島平和記念日」ですね。
私も首都圏に来て18年になりますが
こっちだと8月6日が意外と普通の日で
何だか悲しくなったことを思い出します。
広島はこの日は静かに祈りをささげる日です。
近年、この日に広島にいることがないので
今はわかりませんが私がいた頃には
8月6日8時15分にはサイレンが鳴り響き
誰もが黙とうを捧げます。
最近、私、朝が遅くって
普段だと8時半くらいに起きるのですが
さすがに今日は8時には起きて
8時15分には西の空に向かって黙とうしました
私は呉出身で祖父母と一緒に暮らしていたこともあり
戦時中の話はやはりこの時期になると
いろいろと聞かされました
子供相手だから随分ソフトに話してくれたと思われますが
それでも子供心にショックな話も多かったです。
今はコロナ禍でこれはこれで大変ですが
私が生まれてから今日まで日本では戦争もなく
普通の日常が送られていることに
心から感謝したいと思います。

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
ニコマートELからの流れを汲む
絞り優先AE搭載電子制御シャッター機です。
機械的な部分は兄弟機とも言える
機械制御シャッター機の「FM」と共通部分も多いですが
シャッター制御部のみならず
露出計周りも全く異なります。
FEは絞り優先AE時に自動制御するシャッタースピードを
わかりやすく知らせなくてはならないため
2針式の露出計を採用しています。
これがAE時にはもちろんですが
マニュアル時にも非常に使いやすく
露出設定がどのくらい露出計の指示とズレているかも
一目でわかる秀逸なファインダー内表示をしてくれます。
絞り値も直読式でファインダー内に表示されるので
露出設定はファインダーから目を離さず行うことができます
この時代のカメラとしては非常に優れていると思います。
本当はこれが暗いところでも見えれば無敵なのですが
さすがにそれを求めると
液晶表示になる時代まで待たなくてはいけません。

電子制御機とはいえ
電子部品のトラブルは比較的少ないカメラです。
ただ、多くの電子制御機がそうであるように
電子部品レベルでのトラブルが起こると
修理不能になる場合も確かにございます。
今回お預かりしているFEは
まず電源が全く入りません。
バッテリーチェックすら点灯しません。
電池室周りのトラブルかと思われますが
いろいろ試しているとたまに電源がはいるようです。
ただ、その場合でもシャッタースピードも
露出計も非常に不安定で
シャッタスピードはマニュアルで一定に設定していても
切るたびに実際のスピードが変わります。
露出計もファインダー内で針が激しく踊っているような状態です。
電源周りもそうですがあちこちで接触不良が起きていると思われます。
もしかしたらシャッターダイヤル下の管制部が
破損しかかっている可能性もあるかと思います。
それでもこの様子であれば電子基板内自体は
問題ないのではないかと予想されます。
つまり修理は可能ということですね。

これから本格的に分解整備に取り掛かります。
最悪の場合、露出計及び管制部は
要交換となるかもしれませんが
安定して快適に使えるように
仕上げていきたいと思います。

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