キヤノンFPのカメラ修理

今日は2月14日…
「ふんどしの日」で「煮干しの日」で
「自動車保険の日」らしいですよ!
いや…いくらもはや自分に関係ないといっても
避けてはいけないですね
なんといっても「バレンタインデー」ですねぇ(笑
私は甘いものとにかく好きなので
普段からチョコレートを食べることは多いですが
バレンタイン絡みでいろいろお菓子情報が
自然と入ってきてちょっと困ったものです。
糖尿病持ちでもあるので
調子に乗って甘いモノ食べ過ぎると酷いことになってしまいます(苦笑)
先日、以前にブロードウェイのお店を覗いてみたときには
店頭にはなかった懐かしの不二家の「ハートチョコレート」が
バレンタイン商戦で最近、入荷してお店にあったので
ついついまとめて大人買いしてしまいました(笑
昔ながらの「ピーナッツ」は期待通りの味で
当然の美味しさでしたが
今回、初めて食べてみた「あまおう苺」ハートチョコレートが
これまたまったりとした濃厚な甘さでクセになりそうです…
いけんいけん…本当に食べ過ぎないように気をつけなくては…(苦笑)

さてさて

本日は「キヤノンFP」のカメラ修理を行っています。
1964年発売のカメラです。
いわゆる「キヤノンFシリーズ」の初期のカメラです。
「Fシリーズ及びFLマウント機」は
同じく1964年発売の「FX」が一号機なのですが
その「FX」から露出計を省略したものが「FP」となります。
この時代にはまだまだ「内蔵露出計は不要」と考えるユーザーも多く
(トラブルの元になる・単体露出計のほうが信頼できる等の理由)
その要望に応えてラインナップされたのが「FP」です。
確かに「FX」の内蔵露出計はまだTTLではなく
外光式の露出計だったので場合によっては
単体露出計のほうが使いやすいかとは思います。
今となっては50~60年前の内臓露出計は
細かいことをいえば精度的にも
なかなか厳しい場合もあるので
(CdS受光体の場合はしっかり整備調整すれば
大抵の場合LV15-LV10くらいの範囲であればちゃんとした精度は出ますが…)
それならばいっそのこと露出計が最初から内蔵されていないほうが
使っている気分的にも良いかもしれません。
そのあたりは考え方次第ともはや好みの問題ですかね…

というわけでシンプルな構成の「FP」なのですが
お預かりしてる個体はまず巻上が全くできません。
幕位置から判断するとリリース状態で
巻上ができなくてはいけないのですが
がっちり巻上ロックが掛かった状態で固着しています。
レリーズボタンも押し込まれた位置で固着しています。
先にレリーズボタンを元の位置にとりあえず強制的に
戻してみたのですが巻上がロックされたままなのは変わりません。
ミラーも上がったままでファインダー内の確認もできない状況です。
初期の「Fシリーズ」というと
プリズムの腐食している可能性がかなり高いのですが
今回のFPはわずかながら腐食が見られるものの
さほど視野の邪魔になるような大きなものは見られません。
かなり長い間放置されていると思われるのですが
ここは不幸中の幸いです。

まずは上下カバーを外してプリズムを確認して降ろしたのですが…
内部機構…とくにボディ底部の錆が酷い状況です。
これはあちこちが固着していても全くおかしくない状況です。
巻上ロックは巻上上部も関係していると思いますが
まずはここからできる限り分解して
とにかく錆を落として部品を磨いて
キチンと調整・再組立てしていかないと
細かい精度どころか普通に動作させることも難しそうです。
それでも普通に写真が撮れる状態には
精度も含めて復帰できるとは思います。
あわてずひとつひとつしっかりと清掃整備を行っていきます。

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