キヤノンFXのカメラ修理

今日は9月9日ということで「救急の日」だそうですよ。
自分はお世話になることはないと思ってても
いつ急病や事故や災害で病院に担ぎ込まれるかもわかりませんものね。
私は過去一度だけ救急車に乗せられて
早朝の病院で救急医療を受けたことがあります。
昨日も似たようなことを書きましたが
本当に今の私たちの環境は恵まれているなぁ。。。と痛感しました。

さてさて

本日は「キヤノンFX」のカメラ修理を行っています。
いわゆる「キヤノンFシリーズ」の最初のモデルですね。
短命に終わった「Rシリーズ」からレンズマウントを一新し
「キヤノンFLマウント」搭載の第一号機となったモデルです。
私、個人的に初期のキヤノンFシリーズのシャッター音が
大好きです。
後幕が閉まるときの「シュコン!」という
アタックの効いた音が何とも心地いいのですよねぇ

今回、ご依頼の個体も
もともと家で保管されていたものらしく
全体的な油切れや汚れはかなり見受けられます。
しかしながら前期Fシリーズではほぼ間違いなく見られる
プリズム腐食が発生していません。
プリズムのキレイなFXなんて久しぶりに見た気がします。
このFXもワンオーナー品ということで
とても大切に使われ保管されていたものと思われます。

。。。とはいえ経年劣化は当然ながらありまして
シャッターは高速側でかなりムラがあり
スローは固着気味。。。露出計は作動するものの不安定。。。
といった状況です。
もちろんきっちり整備してあげれば問題なく使えます。

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今回は一緒にご依頼されたFL50mmれんずも
整備清掃いたします。
絞り羽根が全く出てこない状態です。
油が羽根に回ってしまい固着しているものと思われます。

整備していていつも思いますが
この時代のカメラは造りが本当にいいですね。
基本的にオーバークオリティに作られていますから
今でもメンテナンスさせ行えば立派に動作します。

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