コニカSのカメラ修理

今日は「求婚の日」らしいですよ。
よし、じゃ私も今更ながら。。。って相手いないから。。。(笑)

さてさて

本日は「コニカS」のカメラ修理を行っています。
コニカのレンズ一体型レンジファインダー機は
1948年のコニカⅠからⅡ、Ⅲへと続き
1959年、直線的デザインに大きく路線変更した
コニカSシリーズにバトンタッチします。
その後、「オートSシリーズ」等にも派生していきます。
今回のコニカSはそのSシリーズの先陣を切ったモデルです。
セレン光電池による露出計を装備し
露出はマニュアル露出のみ。レンズはコニカⅢと同様に
ヘキサノン48mmF2を搭載します。

今回、お預かりしたコニカSは
レンズシャッター機の宿命ともいえるシャッター羽根の粘りがあり
レンズにはカビが見受けられます。
最も心配なセレンは比較的元気なようで
このまま使えそうです。ただしシャッタースピードリングの
抵抗の問題だと思われますが
露出計が少々不安定です。

写真では既に貼り革は剥がしてしまいましたが
濃いグレーの貼り革がなかなかオシャレです。
もっと現在に近いコンパクトカメラに比べると少々大柄ですが
後のオートSに比べるとコンパクトです。
マニュアルのみということは露出制御は撮影者の意図によって
自由ということですから逆に使い勝手はいいと思います。
個人的には非常に良いカメラだと思います。

これから本格的に分解を進めて各部点検整備一式を行います。

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ミノルタSR-3のカメラ修理

今日は「コラーゲンの日」らしいですよ。
モツ鍋、牛スジの入ったおでん、牡蠣の土手鍋
豚足、生ボタンエビのお鮨。。。
あげるとキリがないけどどれもコラーゲンたっぷりで
私の大好物ばかりです(笑)

さてさて

本日はミノルタSR-3のカメラ修理を行っています。
SR-3は1960年の発売開始で
ミノルタ初の一眼レフカメラSR-2の後継機種です。
SR-2の改良型ということになっていますが
どちらかといえば1960年タイプのSR-1に
1/1000を追加したものだと思われます。
どちらにせよ、少し丸みを帯びたデザインが
レトロ感たっぷりで個人的にも好きなカメラです。
ただし、SR-1~3はシャッター幕が硬化しているものを
よく見かけます。今回は何とか大丈夫そうですが
幕張替を行わないとシャッタースピードが全く出ない個体も
多く見かけます。

お預かりしたSR-3は
まずシャッターを切っても後幕が最後まできちんと
走りきってくれません。
そのため、当然ミラーアップしたままです。
このままではとても写真が撮れる状況ではありませんね。
シャッター幕軸の油切れが原因と思われますが
他にも巻上部、ミラー駆動部、あちらこちらに油切れの症状が出ています。

まずは各部の動きを見ながら現状をチェックしています。
スローガバナに固着はないですが
1/2まではいいのですが1秒がバルブ+1秒になってしまうようです。
これから本格的に分解に取り掛かり
各部点検整備一式を行っていきます。

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マミヤNC1000Sのカメラ修理

今日は「中華まんの日」であり
「ホットケーキの日」でもあるらしいです。
どちらも1902年のこの日に旭川で
日本の観測史上最低の気温-41℃が記録されたことにちなんで
「こんな寒い日は中華まん(ホットケーキ)を食べましょう」ということみたいですね。
いや、そんなに寒くなくてもどちらも喜んでいただきますよ(笑)

さてさて

本日は「マミヤNC1000S」のカメラ修理を行います。
まだ現状チェックのみで本格的にはこれから取り掛かるのですが。。。
まず、このNC1000S、ご存じない方も多いかもしれません。
比較的、短命に終わったモデルなので
現在、流通している台数もさほど多くないと思われます。

マミヤ初の電子制御シャッター搭載機で
シャッタースピード優先オートを装備します。
レンズマウントはマミヤCSマウント、
レンズ側はM42マウントのようにピンで絞り込みを行います。
しかし、このカメラはシャッター速度優先AEを持ちます。
そのため、通常の絞りこみピンが押されると
もう1本のピンが逆に飛び出してきて、これを利用して
オート時の正確な絞り制御を行います。なかなか変わった機構です。

大きさはOM-1と同じくらいですかね。
高さは少しNC1000Sのほうがありますが十分コンパクトだと思います。
オーソドックスなスタイリングですが
バランスも良くカッコ良いと思います。

ご依頼者様がもともと使っていたカメラだそうですが
今度はお嬢様が受け継いで使うのだそうです。
家族に引き継がれていくカメラ。。。っていうのはフィルムカメラならではですね。
で、試し撮りをしたところ、オートがうまく働いていないのか
シャッターに問題があるのか真っ白な写真を量産したということで
当店に持ち込まれました。
まずは簡単にチェックしたところ、シャッター幕の動きがかなり悪く
後幕がきちんと走りきらないことがあるようです。
レンズ側の絞りも粘り気味です。
ズレはそれなりにあるものの露出計は生きているので
通常にストレスなくシャッターが動くようになれば
オートも含めて調整で何とかなるのでは。。。と予想します。

一通りの動作チェックが終わったので
これから本格的に分解整備に取り掛かります。

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イコフレックスⅡaのカメラ修理

今日は「電子メールの日」だそうですよ。
毎月23日はもともと「ふみの日」で
これはご存知の方が多いとは思いますが
1月23日は「E・ふみ」ということで「電子メール」なのだそうです。
もはや「電子メール」なんて呼び名も死語になりつつありますね。
「写メール」も既に使われないですよねぇ~
時の流れは思った以上に速いです(笑)

さてさて

本日は「イコフレックスⅡa」のカメラ修理を行っています。
ツァイス・イコンの二眼レフですね。
ローライフレックスのような重厚なタイプの二眼レフではなく
もっと気軽に持ち歩いて撮影できる感じの軽快な二眼レフです。
そうはいってもやはりドイツ製、それなりに重いですし
中身はかなりしっかりとした造りです。

外観だけでもやはり独特の雰囲気を持っています。
フィルム装填は1枚目のみ赤窓を使ってセットし
カウンターもセットしてやれば、それ以降はセルフコッキングです。
シャッターボタンがファインダー横の変わった場所にあることと
ファインダーフードを開かなければ
シャッターレリーズができない。。。なんてギミックもあります。

今回、お預かりした個体は
コマズレ・コマかぶりが起こる、ピントが甘いと思われる
巻上げノブがグラグラ、等々のトラブルを抱えています。
どれも分解してみなければ原因のはっきりしないものばかりですが
まずは巻上部周辺からチェックしていきたいと思います。
さらに引き続き各部点検整備一式を行います。

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ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「飛行船の日」だそうですよ。
飛行船も気球もそうですが下から見ていると
ゆっくり優雅に移動していく姿に癒されますね。
おそらく実際の空の上は風が強かったりで
下から見ているほどゆったりした状況ではないかもしれませんが。。。
たまに今でも見られる飛行船はたいてい宣伝用で
無人でラジコンで操作されているものだと思いますが
現在でも人を乗せるための飛行船なんてあるのですかね?
ちょっと乗ってみたい気が。。。(笑)

さてさて

本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
少々久しぶりのSPですね。
M42マウントを採用し現在でもペンタックス製のみならず
色々なM42マウントレンズを使えるため
とても人気のあるモデルです。

今回、お預かりしたのは非常にキレイなボディの黒のSPです。
こんなキレイな黒ボディ、めったにお目にかかれないな。。。というほどです。
あまりにキレイなので上カバーとか外す前に
ちょっと記念撮影してみました(笑)

もともとキレイだった上にきちんとどこかで清掃されているようですね。
モルトも少々傷んでいるところはありますが
比較的、近年に交換されているようです。

ただし、肝心のシャッターが1/1000では全く開かず
1/500でも1/3しか開きません。
シャッター幕の軸部分の動きが悪いものと思われます。
露出計も1段ほどアンダー目に出ています。

さすがに外観はピカピカでも寄る年波には勝てず。。。といったところでしょうか。。。。
でも、このカメラはきっちりメンテナンスすれば若さを取り戻せます。
これから本格的に分解整備に取り掛かり各部点検整備一式を行います。

 

キヤノネットQL17G-Ⅲのカメラ修理

今日は「料理番組の日」だそうですよ。
そういえば、この仕事し始めてから自炊しなくなりました(苦笑)
ま、自炊って言っても全くたいしたもの作れないので
切ったり煮たり焼いたり簡単にしかできないのですが。。。(笑)

さてさて

今日は「キヤノネットQL17G-Ⅲ」のカメラ修理を行っています。
数日前にもG-Ⅲの修理をここで書きましたが
不思議なもので同じ機種が立て続けに修理に入ることがよくあります。
そうかと思えばしばらく入ることがなくて
同じ日に立て続けに2,3台入ることとかもあります。

G-Ⅲの詳しい紹介は先日も書いたのでここでは省きますが
前回のものもそうだったのですが
このカメラ、レンズの前玉のコーティング劣化によるクモリを多く見かけます。
コーティングが劣化してのクモリのため通常の清掃では
まったくクモリは取れません。
これからG-Ⅲの購入を検討されている方は注意するポイントだと思います。

他、露出計が2段アンダー、オートが1.5段アンダー
ファインダークモリ等々、トラブルも抱えていますので
各部点検整備一式にこれから取り掛かります。

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リコーフレックスモデルⅦのカメラ修理

今日は「のど自慢の日」だそうですよ。
NHKで放送しているあのおなじみの「NHKのど自慢」
の第一回の放送が1946年のこの日に放送されたそうです。
(当時はラジオ放送)
今でもやっているんですよねぇ~ちょっとびっくりです。
あぁ。。。とりあえずカラオケにでも行きたいですねぇ(笑)

さてさて

本日は「リコーフレックスモデルⅦ」のカメラ修理を行っています。
二眼レフとしては非常にシンプルな造りのカメラです。
セルフコッキングもなくシャッター速度は3速+Bのみですが
シンプルな上、使いやすく何と言っても軽いのです。
二眼レフってぶら下げて歩くとかなりその重量が気になりますが
このカメラは本当に気軽にぶら下げて歩けますね。

このタイプのリコーフレックス(いわゆるプレスボディのもの)を
整備するときに一番ネックになるのは
レンズのクモリだったりしますが
今回、お預かりしてる個体は多少の汚れこそあるものの
クモリはほぼ皆無で状態としては非常に良いと思います。
しかしながら、ご依頼者様もご指摘されていましたが
ヘリコイド(ピントリング)が非常に重いです。
全く回らないわけではないですが
ギアを直接手で回すこのカメラの場合、指が痛くなるほどです。

ここまではいとも簡単にバラバラになります。
カメラとしての機能はほぼ右下に写っている
レンズボード部に集約しており
セルフコッキングもカウンター機能もないので
ボディ側とは機械的連結もありません。
ボディ側はフィルム巻上機構のみ
あとはファインダー部ですが
さすがにファインダー下部にあるミラーはかなり曇っていましたので
新品の鏡を切り出して交換します。

まずはシャッターユニットを降ろして
ヘリコイド部の分解清掃、グリスの入替を行います。
その後、シャッターユニット整備、レンズ清掃、ファインダー清掃と
各部点検整備一式を行います。

 

ニコマートFTNのカメラ修理

今日は「118番の日」だそうですよ。
118番とは海上での事故や事件が起きたときにかける
緊急通報用電話番号です。海上保安本部に繋がります。
いわば「海の119番」って感じですね。今のところ縁はございませんが。。。
とりあえず山から119番することのないように気をつけます(汗)

さてさて

本日は「ニコマートFTN」のカメラ修理を行っています。
このカメラもブログ登場回数の多いモデルですね。
ニコンFと同じ時代の普及モデルですが
Fに負けず劣らず丈夫に造られているカメラです。

今回のニコマートFTNはご依頼者様が
当時、新品で購入して以来、ずっと使い続けられているカメラとのことです。
すごいですよね!とても丁寧に扱われていたことがよくわかります。
今回は「たまにレリーズしてもシャッターが切れないことがある」とのことです。
チェックしてみると確かにゆっくりシャッターボタンを押していくと
10回に1回くらい、全く切れないときがあります。
何度押しなおしてもダメですが
巻上ロックは解除されるので再度巻き上げると
何事もなかったようにシャッターは切れます。
症状が出るたびにフィルムを1枚、無駄にしてしまうことになります。
チャージそのものは問題なさそうなので
シャッターユニット部のレリーズ部分の動作不良と思われます。

シャッターユニット部の点検整備修理はもちろん
他、各部点検整備をこれから行います。

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キヤノン2S改のカメラ修理

今日は「禁酒の日」だそうですよ。。。
うーん。。。無理!(笑)
お酒を飲まない日が1日、2日あったって平気ですが
美味しい食事は美味しいお酒があってこそ!ですよねぇ~
お刺身や焼き魚に日本酒がついてこなかったら美味しさ半減だし
焼肉だってビールないと悲しいですよねぇ~

さてさて

今日は「キヤノン2S改」のカメラ修理を行っています。
キヤノンお得意のバルナックタイプのカメラですね。
モデル名が刻印されていないため
外観だけでは非常に判別つきづらいです。
このタイプのカメラの本家はもちろんライカですが
キヤノンだって負けてないと思います。
一眼式のファインダーにⅡB以降のモデルでは
キヤノンお得意の変倍ファインダー
この変倍ファインダーがとても便利なんですよね。
たとえ標準レンズしか使わなかったとしても
ピントの確認等のためにいざとなれば拡大できるのは助かります。
特に135mm使用時には一眼式であることも相まって
非常に使いやすい優れたファインダーだと思います。

今回、お預かりしているのは
シャッタースピードが倍数系列の最速1/500であること
X接点があること。。。等々から「2S改」だと思われます。
名前こそ「2S」ですがこのモデルは当時の最高機「4sb改」から
1/1000を省略したモデルです。
つまり最高速以外は4sb改とほぼ同等です。

1955年の発売から60年以上が経過した現在。。。
さすがに気持ちよく使うには整備が欠かせません。
今回の個体はシャッターこそ何とか切れているものの
スローは固着気味で何と言ってもシャッター幕が硬化してしまっています。
破れやピンホールがあるわけではございませんが
これではとても正しいシャッタースピードは出ないです。

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まずはこの状態にしないとシャッタースピードのチェックもできません。
しかしながらこの2S改、油切れや経年劣化はあるものの
保存状態は非常に良かったようで
一緒に付いてきた50mmレンズやファインダー内に
クモリやカビがほぼありません。それだけでも非常に貴重ですね。
これから分解を進めて幕交換に取り掛かります。

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キヤノネットQL17G-Ⅲのカメラ修理

1月15日。。。といえば。。。
やはり「成人の日!」と未だに思ってしまいますね。
全然関係のない話ですが今日は「ウィキペディアの日」だそうです。
毎日のようにお世話になっていますね。ウィキペディア。。。
全てが正しい情報でないこともあるので参考程度ですが
それでも大抵のことを調べるのにウィキさえチェックすれば終わってしまいます。
便利ですよねぇ~

さてさて

本日は「キヤノネットQL17G-Ⅲ」のカメラ修理を行っています。
いわゆるキヤノネットシリーズの最終モデルでもあるG-Ⅲ
今でも人気の高いカメラですよね。
コンパクトで大口径のレンズを搭載し距離計もしっかり装備され
コンパクトとはいえ侮れない性能を持ったカメラです。

今回、お預かりの個体は随分長い間ケースに入れられて
眠っていたようです。
フィルム室のモルトはボロボロになり
レンズやファインダーにカビがかなり発生しています。
シャッターそのものは動作しているのと
この手のカメラに多い電池室の腐食こそないものの
露出計及びオートは随分アンダー側に振れてしまっています。
セルフタイマーは普通に動作しますが
スローガバナは油切れのため若干固着気味です。

IMG_9273

なににせよ、普通に使うためには
全体をリフレッシュする必要がありますね。
もちろん外装もできる限りキレイにいたします。
まずはシャッターユニット周りから分解整備に取り掛かります。

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