ペンタックススーパーAのカメラ修理

今日は「かき氷の日」だそうですよ。
アイスもいいですが、かき氷もいいですねぇ
シロップたっぷりかけた上に練乳もたっぷりかけていただきたいです。
(かなり身体に悪そうですが。。。(苦笑))

さてさて

今日は「ペンタックススーパーA」のカメラ修理を行っています。
発売開始は1983年、マルチモードAE機として先に発売された
「ミノルタXD」や「キヤノンA-1」に遅れること約5年
満を持してペンタックスから登場したマルチモードAE機です。
シャッタースピード優先とプログラム自動露出を使用するためには
同時発売された「SMCペンタックスAレンズ」を装着しなくてはなりません。
ただし従来のKマウントレンズでもマニュアルや絞り優先AEで使用することが出来ます。

今回、お預かりしている個体は
たまに電源が入らない、というトラブルを抱えています。
電池室周り、接点に問題がありそうです。
まずは動きをひととおりチェックしてみると
中低速のシャッタースピードはまずまず良いのですが
高速シャッターは約0.5段早すぎる状況です。
それとの関連もありますが
オート露出は全体的に1段アンダーといった感じです。

今回はおそらく調整で修理・整備ができるような気配ですが
このあたりの電子制御、電磁レリーズ搭載カメラは
状況によっては交換部品がないために修理不能のものも多いです。

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まだ取り掛かったばかりですが
これからシャッターユニットの点検整備、ミラー駆動部の点検整備にかかります。
機械的に駆動している部分は
基本的にはME系と同じ造りをしています。

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ニコンFEのカメラの修理

昨日は黒田選手の「日米通算200勝達成」、本当に良かった!
おめでとうございます!
昨日、同時達成とはいきませんでしたが
次は新井さんの300号、今夜あたり頼みますよ~
カープが強いと毎晩、野球が本当に楽しみです(笑)

さてさて

今日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
FEもここでの登場率高いですね。
確かに適度な大きさで
露出計が指針式で見やすくて
いざとなれば絞り優先オートも使える。。。
さらに基本的には非常に堅牢で信頼性も高い
私も個人的に好きなカメラのひとつです。

今回、修理ご依頼の個体は
巻上げにトラブルを抱えています。
巻き上げるとしっかり奥まで巻き上げたはずなのに
チャージしきれていない感じです。
おそらくシャッターチャージはできていると思われますが
巻上げレバーは戻ってきても
巻上げ軸が戻ってこない感じですね。
何度か巻上げを試しているとたまに正常にチャージされます。

他、露出計が少々アンダー
オートは1段以上のアンダーになっています。
よくネガフィルムであればラチチュードが広いから
少々、精度が狂っていても大丈夫なんてお話もありますが
オーバー側に少々ズレているのは確かにある程度大丈夫ですが
アンダー側に1段ズレていると
出来上がりの写真に影響が出ると思います(暗い感じになってしまう)

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これから、まずは巻上げ軸周りの修理整備を行います。
その後、シャッターユニット、ミラー駆動部の点検整備
シャッタースピード・オート制御・露出計の調整を行っていきます。

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キヤノネットQL17G-Ⅲのカメラ修理

今日は7月23日ですね。
毎月23日はご存知の方も多いとは思いますが
郵政省が設定したいわゆる「ふみの日」です。(1975年制定)
その中でも文月(ふみづき)である7月23日が
本来の「ふみの日」(1979年制定)のようで
毎年記念切手も発行されているらしいですね。
手紙どころか文章を手書きすることすら少なくなりましたね
たまには誰かにラブレターでも出してみるか。。。(笑)

さてさて

今日は「キヤノネットQL17G-Ⅲ」のカメラ修理を行っています。
色々な歴代モデルが存在しているキヤノネットの中で
最も人気のあるモデルではないでしょうか
確かシャッタースピード優先オートにマニュアル露出設定もでき
レンズは明るい40mmF1.7
で、ここが一番大事なような気がしますが小型軽量!
人気があるのがうなづけるスペックですね。

今回の個体はそんな大人気のG-Ⅲの中でも
さらに人気のブラックモデルです。
外装に多少ダメージが見受けられますが
これはこれでカッコ良いともいえます。

肝心の動作状況ですが
ファインダーのクモリが多少酷く明るいところだと
白っぽく見えてしまいます。
さらにオートを司る露出計がかなり不安定です。
良く振るときだと-2段ほどオーバー目に出てしまいますが
何かのきっかけで+1段ほどにまで振れなくなり
しばらくそのままです。
どこかで電圧をロスしているものと思われます。

以前もどこかで書いたような気もしますが
G-Ⅲは電圧変換タイプの電池アダプタを使うと
バッテリーチェックランプが点灯しなくなることが多いです。
今回も1.5V電池を使うことを想定して
本来の1.3Vではなく1.5Vでの露出計設定を行います。

IMG_8275

まずはこれからシャッターユニット部の点検整備を行います。
その後、レンズ清掃、露出計、オート制御、ファインダー。。。と
各部点検整備一式を行っていきます。

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キヤノンAE-1PROGRAMのカメラ修理

今日は「天ぷらの日」だそうですよ。
言われてみれば、ちゃんとした「天ぷら屋」さんなんて
もう何年も行ってないなぁ。。。
目の前で揚げてもらって熱々で食べるのがいいんですよね。
なんて書いていると無性に天ぷら屋さんに行きたくなってきた(笑)
でも天ぷらって下手すると鮨食べに行くよりお高いんですよね(汗)
さぁ、がんばって仕事するか。。。

さてさて

今日は「キヤノンAE-1PROGRAM」のカメラ修理を行っています。
世界初のマイコン搭載カメラ、「AE-1」の後継機で
よりスマートに快適に撮影できるカメラです。
機械的な部分はAE-1と共通部分も多いですが
電気回路的には全くの別物で
AE-1から一段と進化した感じです。
中身的なことにちょっとだけ触れると
AE-1では昔ながらの連動糸がまだ残っていましたが
このAE-1Pでついに連動糸もなくなりました。

今回の個体は、まず電源が入りません。
典型的な電子制御カメラであるAE-1(P)は
電源が入らないとシャッターは全く切れません。
巻き上げられたままの状態のようなので
とりあえず底カバー部分から
強制的に一度、シャッターを切ってみると
「ギャイン」と派手なシャッター鳴きと共にシャッターは切れました。
電池室周りかレリーズSWに問題がありそうです。

IMG_8272

凝った機械仕掛けで動く昔ながらのカメラも
もちろんいいですが
美しい基盤や抵抗、接点で覆われた電子制御のカメラも
眺めていて見飽きませんね。まぁ作業大変ですが。。。

IMG_8271

まずは電源が入らない原因を探ります。
その上でシャッター周り、オート制御周りの
点検整備を行っていきます。
制御しているのは電子機器ですが
実際に動作するシャッターユニットは昔ながらの
フォーカルプレーン布幕横走りのシャッターです。
その部分の点検整備は機械制御のカメラとあまり変わりません。

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コニカC35のカメラ修理

今日は「日本三景の日」ということですよ。
日本三景といえば広島出身の私としては
やはり「安芸の宮島」が一番に思い浮かびます。
厳島神社は世界遺産ですし見所に溢れています。
でも私にとって一番は「宮島水中花火大会」ですね。
今年は8月11日に行われるとのことです。

さてさて

今日は「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
このカメラも何度もここで紹介させていただいているカメラですね。
いわゆる「ジャーニーコニカ」で大ベストセラーとなったカメラです。
確かにコンパクトで使いやすくてよく写るのですよね。
一部のモデルを除きますが
きちんと距離計が付いているのが良いですね!

今回の個体はいわゆる「家に昔からあったカメラ」とのことです。
巻上げができなくシャッターも押せないとのことでしたが
どうやらフィルムが入っているようです。
巻き戻しクランクも動きません。
ダークバッグの中で取り出してみると
ほぼ巻き戻されていたのですが最後のフィルム端が折れて
スプールに引っかかっていました。

さて、これでシャッター切れるかな。。。と思いきや
「カシャン」と音はするのですが
シャッター羽根は全く動きません。
さらに電池を入れてみても露出計はピクリとも動きません。

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まずは下カバーを開けて電池室を外して見ると
予想通り黒リード線が腐食のため外れてしまっています。
これではメーターは動きません。
ちなみに上の写真の電池室の裏部分に
シャッター羽根を駆動させるプーリーがちょっと見えていますが
これがシャッターを切るとクルッと回転しなければならないのですが
シャッターを切ってもピクリとも動きません。
おそらく羽根ではなくプーリーの固着と思われます。

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まずはシャッター周りから整備・修理を行っていきます。
その後、レンズ清掃、露出計周り、オート制御周りと
点検整備を行っていきます。

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ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「ビリヤードの日」だそうですよ。
高校生の頃はやたらビリヤード場に行ってたなぁ。。。
いわゆる「ナインボール」ですね。
「ハスラー」ブームだったし。。。
もうキューの持ち方も忘れちゃってるな(苦笑)

さてさて

今日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
少し前にもここで取り上げましたが
やはりSPは現存している台数も多く
適度な大きさで使いやすく
M42マウントということで色々なレンズを楽しめることから
修理依頼の多いカメラです。

今回の個体も前回と同じく高速でシャッターが開きません。
1/500だとかろうじて開いてはいますが
かなり露光ムラが出てしまう状況です。

それから露出計ですが。。。
通常のSPは電源が入っていない状態で真ん中より少し下に
針があるのが正しい状態です。
電源を入れるとファインダーの明るさに応じて
針が動くのですが。。。
このSPの場合、一度、針が下に下がりきってしまうと
なかなか上がってきません。

たとえば露出計をオンにして針が真ん中あたりにあるとします。
その状態でレンズそっと手でふさいでファインダーが真っ暗になるようにします。
(露出計の針は一番下まで下がります。)
そしてそっと手を離して再びファインダーを明るくします。
このとき、針は戻るはずなのですが、今回の場合は戻りません。
で、軽くカメラの頭を「トン」と叩いてやると
びっくりしたように針が真ん中に戻ります。

針が一番端までいったときにくっついてしまう現象です。
SPでもよく見かけますがOM-1やニコマートFT系でも多発します。

IMG_8223

露出計は一旦取り外してガイシの清掃を行ってから調整します。
他、シャッター幕軸の清掃・注油を行った上で
各部点検調整を行っていきます。

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ミノルタSR505のカメラ修理

今日は「漫画の日」だそうですよ。
もう最近、漫画もあまり読まなくなりましたねぇ。。。
以前はいわゆるネカフェに一晩中いて
漫画を読み漁ってたこともよくあったのですが。。。

さてさて

今日は「ミノルタSR505の」のカメラ修理を行っています。
ミノルタ最後の機械式シャッター一眼レフですね。
このモデルを最後にミノルタの一眼レフは電子制御シャッター搭載の
「Xシリーズ」に販売の主力が移り変わっていくわけです。
SR505は基本的にはSRT101が基本となっています。
SRT101 → SRTスーパー → SR505 と
細かい仕様変更をしながらより使いやすく変わっていくわけですが
そう考えるとこのSR505がミノルタメカニカル機の完成形ともいえますね。

今回の個体はご依頼者様が最近入手されたもので
本格的に使う前に一通りの点検整備を行ってほしいというご依頼です。
まずは露出計およびバッテリーチェックで
露出計の針が暴れまくります。
いくつか原因は考えられるのですが
今回はon/offスイッチ部の接触不良のようです。

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赤丸で囲った部分が裏蓋のSWによってon/offされるのですが
SRT系はここの接触不良はよく見受けられます。

他、シャッタースピードのムラ、モルト劣化、ファインダーのカビ等が
見受けられます。

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これからさらに分解を進めて
まずはシャッター周りから整備していきます。

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オリンパスペンEESのカメラ修理

今日は「虹の日」だそうですよ。
この季節ですから、ところによっては虹が見られるところもあるでしょうね。
何度か虹の写真は撮ったことがありますが
虹が出たときに周りの景色も含めて
写真に合う場所にいると良いのですが
なかなか実際はそうはいきませんね。
山に登ると7割以上の確率で雨になるほどの
雨男なのに山で虹に出会ったこともないなぁ。。。
(大抵が降りっぱなしで雨上がりに遭遇していない(苦笑))

さてさて

今日はオリンパスペンEESのカメラ修理を行っています。
ハーフサイズカメラの代名詞ともいえるペンですが
いろいろ種類は数多くあります。
でも多くの人がペンと聞いてイメージするのは
今回のEESのような形を思い浮かべる方が多いと思います。
特にEES及びEE、EE-2は貼り革がちょっと緑かかったグレーで
何ともお洒落ですね。

今回の個体は定番の赤ベロ固着に加えて
(赤ベロ→光量不足の場合にファインダー内に出てくる赤い舌のようなもの)
かなり明るいところでシャッターを切っても
ほぼ絞りが開放、という症状が出ています。
全く制御していないわけでもなさそうなのですが。。。

ある程度分解してみて
露出計の針を確認してみると
LV15の光をセレンにあてても通常の半分くらいしか
針が振れません。明らかにセレン光電池の劣化のようです。
セレンを使ったカメラには避けて通れない問題ですね。
少々、余談ですが
元々セレン光電池は半永久的に起電する、と当時謳われていたそうです。
ただし、それはある程度、きちんと使われていた場合の話のようで
真っ暗な中に仕舞いこんで長期間、起電させていないと
劣化が進むようです。一度、劣化するともう元には戻りません。
日本中のあらゆる押入れや物置に眠っている
セレンを使ったカメラを全て明るいところに出してあげたい気持ちになりますね。

IMG_8221

まずは先にシャッターユニット部及び周辺の整備から行います。
固着が発生しやすい箇所がいくつか存在するので
予防も含めて整備してきます。
セレンは起電力のある中古部品と交換で対応します。

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ペンタックスK2のカメラ修理

トップページにもありますが
明日(7月15日)は臨時休業日といたします。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。

今日は「ひまわりの日」だそうですよ。
でも由来は花のひまわりではなく
日本初の静止気象衛星「ひまわり1号」が
1977年に打ち上げられた記念日ということです。
全く関係ないですが。。。
。。。1977年と聞いて即「カルメン’77」って思ってしまった(笑)

さてさて

今日は「ペンタックスK2」のカメラ修理を行っています。
K2はブログ初登場ですね。
ペンタックスがそれまで使用していたM42マウントと決別し
新規バヨネットマウントであるKマウントを採用した際の
最初のシリーズがいわゆる「K」シリーズです。
その中で「K2」はシリーズ中、唯一、完全新設計された
シリーズ中のトップモデルです。
ファインダー内の表示を見ても一気に時代に追いついた感がありますね。

今回、お預かりしている個体は実は動作は良好なのです。
電子制御シャッターであるため、動作が不安定になると修理不可能な
場合もあるK2ですが、今回の個体は露出計も問題ナシ
オートは若干アンダー目に制御するもののネガであれば問題ないレベル
マニュアル時シャッタースピードもほぼ問題ナシ。。。

ただ、ASA感度設定リングがほとんど動きません。
正確にいうと低感度側には重いながらも何とか動くのですが
ASA200より高感度側にはびくとも動きません。

ちなみに今回のように完全に動かないのは
何か内部に問題がある可能性が高いですが
全体的に重いのはK2でよく見かけるトラブルです。
さらに付け加えると
K2のASA設定、露出補正ダイヤルの操作は少々独特です。
まずASA感度リングは感度設定レバーを押したままでないと
回らないようになっています。
加えて露出補正リングが「1x」になっていないと
感度設定レバーは押せません。
中古等で入手されて初めてK2を操作する場合は
操作方法に気をつけてください。
無理な操作はトラブルの元になります。

IMG_8218

今回は一部部品にわずかな変形があるようです。
まずは変形を修正して対応し、それでも改善しないお場合は
中古部品交換で対応します。

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ミノルタSR-3のカメラ修理

今日は「オカルト記念日」だそうですよ。
映画「エクソシスト」にちなんだ記念日のようです。
個人的には洋物のオカルト・ホラー映画よりも
邦画ホラーが好きだったりします。
特に「呪怨」シリーズは初期のVシネ版がすごく気に入って
DVD買って夜中に一人でよく見ていました。

さてさて

今日は「ミノルタSR-3」のカメラ修理を行っています。
個人的にちょっと好きなカメラです。
レトロ感と使い心地が何ともいえない良さがあるのですね。
もちろん私用で撮影するために1台持っています。
対応するオートロッコールの時代を感じさせる写りもいいのですよね。

今回の個体は、とにかく巻上げが重いのです。
SR-3はシャッター幕が劣化している個体も多いので
幕が原因かと思いましたが
意外と幕の劣化はあまり進んでいないようです。
。。。となると巻上げ軸の油切れが原因かと思われますが。。。
今の状態では、とてもではないですが
気持ちよく撮影。。。というわけにはいかない状態です。
他、シャッタースピードの狂いも随分出ていることと
モルト劣化、ファインダー各部にカビ、等々、定番の症状が見受けられます。

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これからミラーボックスの分離、巻上げ部点検整備
シャッター周りの点検整備の順で取り掛かっていきます。

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