今日は「天使の囁き記念日」だそうですよ。
ここでいう「天使の囁き」は
マイナス20℃以下になると空気中の水蒸気が
凍ってできる氷の結晶「ダイヤモンドダスト」のことだそうです。
1978(昭和53)年のこの日に
北海道幌加内町母子里(ほろかないちょうもしり)で
気象庁の公式記録の対象から外れていたため非公式ではありますが
国内最低気温のマイナス41.2℃を記録したことに由来しています。
ダイヤモンドダストは気象でいうと
細氷(さいひょう)となり、大気中の水蒸気が昇華してできた
ごく小さな氷晶(氷の結晶)が「降ること」だそうです。
よく似た現象に氷霧というのもあり
氷霧は小さな氷晶が大気中を浮遊する現象で
氷晶が降る細氷とは厳密には異なるのだそうです。
氷晶の大きさも、氷霧より細氷のほうが大きいのが特徴です。
天気の種類としても氷霧は霧に含まれるそうですが
細氷は降水現象なので雪に含まれます。
よって、空が晴れている場合でも
細氷すなわちダイヤモンドダストが観測されれば
そのときの天気は晴れではなく、雪として記録されるのだそうです。
なかなかややこしいですね…
細氷にしても氷霧にしても一度は見てみたいとも思いますが
寒いところには近づきたくないですねぇ
寒さで血管が縮んで詰まってしまいそうな気がするのです(苦笑)
さてさて
本日は「コニカⅡB」のカメラ修理を行っています。
「コニカⅡ」は1951年発売のカメラですが
「ⅡB」は「Ⅱ」からタイム露出を省略したモデルで
1955年発売です。タイム露出省略以外は
「Ⅱ」と同様でダブルヘリコイド式繰り出し機構を持ち
レンズはヘキサノン50mmF2.8です。
まだセルフコッキングは搭載されていませんが
レリーズボタンがボディ上部に装備され
フィルムを巻き上げていないと押すことができないようにロックされ
いわゆる意図しない多重露光を防ぐ構造になっています。
シャッターチャージはシャッターユニット側の
チャージレバーで行い
シャッターユニット側のレリーズレバーを直接操作すると
何度でも多重露光ができてしまいます。
レンジファインダー搭載でファインダー内二重像でピント合わせを行いますが
まだブライトフレームは装備されていません。
搭載されるシャッターユニットはコニラピッドSで
B・1s~1/500をカバーします。
お預かりしている「コニカⅡB」は外観は非常にキレイな状態で
保管状況も悪くなかったものと思われます。
レンズには若干のカビや細かい拭き傷こそあるものの
年代を考えると非常に良好な状態です。
乾燥した環境で保管されていたものと思われますが
やはり動かしていないこともあり油切れは進んでいて
スローシャッター時にはガバナが固着してしまい
シャッターが開いたままになってしまいます。
絞り羽根には若干の油滲みと粘りがあるようです。
ファインダーはクモリや汚れのため見えにくく
距離計二重像も大きな縦ズレが出てしまっています。
程度としては良いほうですが撮影に使うには
やはり一通りの整備が必要な状況です。
まだ取り掛かったばかりの段階ですが
これからシャッターユニットを分離して
シャッター周りから整備を行っていきます。
基本的にはシンプルな構造のカメラです。
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