月別アーカイブ: 2025年4月

キヤノンEFのカメラ修理

今日は「趣味の日」だそうですよ。
「し(4)ゅみ(3)」(趣味)と読む語呂合わせからだそうです。
私、個人的な主観であまり「趣味」という言葉が
好きではないのですが
時間が経つのを忘れるほどに夢中になれる
「好きなこと」があるのは素晴らしいですよね。
どのくらいその「好きなこと」に
時間や予算を割くことができるのかは人それぞれですが
どんな形であれ基本的には楽しんでやることが大事ですかね…
まぁ「好きなこと」もいろいろ追い込んでやっていると
楽しいことばかりじゃなくなってもくるのですが
またそれを乗り越えたときがさらに楽しかったり
達成感があったりするのですよねぇ…
やはり「好きなこと」に夢中になれる時間は大切ですね。

さてさて

本日は「キヤノンEF」のカメラ修理を行っています。
1973年発売のカメラです。
発売時期的には「キャノンFシリーズ」の一員とも
言えるカメラなのですが内部構造や機能的にも
他の「Fシリーズ」とは一線を画したカメラで
異端児的な存在です。
次期「Aシリーズ」への橋渡し的な役割を担ったカメラです。
まず当時のキヤノンとしては唯一の
「縦走り金属幕シャッター」を搭載しています。
それを基本的には機械制御で駆動し
1秒以下のスローシャッター時には
機械的なスローガバナーではなく
電子回路で制御します。
シャッタースピード優先オートも搭載しますが
これも指針連動式で基本的に機械仕掛けで制御します。
露出計動作に当然電源が必要なことと
1秒以下のスローシャッター時にのみ電子回路で制御を行います。
構造的にも「Fシリーズ」とは全く異なり
次世代「Aシリーズ」とも異なる構造を持っています。
レリーズボタンが巻上軸上に配置されているのも
キャノン機ではめずらしいですね。

お預かりしている「EF」はまずは電源が入りません。
そのため露出計が駆動できないのでオートは使用不可
1秒以下のスローシャッターも使用不可です。
ただこの状態でも構造上高速シャッターは使用可能です。
加えてファインダー内SS表示がSSダイヤルを動かしても全く連動しません。
ここは糸連動ですが糸が切れていなければ良いのですが…
高速シャッターは駆動はしていますが
精度は全く出ていません。これは金属幕上の汚れが原因かと思われます。

画像は一通り修理整備の終わった状態でのモノです。
動きが馴染むまでしばらく様子見をしていたのですが
安定して動作するようになっています。
電源は安定して入るようになりました。
電源とは全く別の問題でメーターとの連動部が大きくズレて
組付けられている状態で連動できていない状態でした。
露出計はそのため電源に関係なく正常に動作できていない状態でした。
もちろん連動部は正しく調整を行い現在は精度も問題なしです。
ファインダー内SS表示の連動糸も絡まって動かなくなっている状態でした。
連動糸が切れていたら…と心配していたのですが
それは杞憂に終わってなによりです。
もちろんこちらも現在は問題なく連動します。
SS表示の件も露出計連動異常の件も
おそらく落下等の大きなショックを受けたことが原因かと思われます。

「EF」は同時期の「Fシリーズ」とはデザインも全く異なりますし
もちろん次期「Aシリーズ」とも全く異なるカメラなので
キャノンとしてはちょっと異質なカメラです。
でもこの外観デザインはなかなか端正で魅力的ですね。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「五百円札発行記念日」だそうですよ。
1951(昭和26)年のこの日に
政治家・岩倉具視の肖像の500円札が
日本銀行より発行されたことに由来しています。
当時の1000円札と100円札の間を埋めるべく登場したお札ですね。
さすがにこの1951年発行のB号券は馴染みがないですが
1969(昭和44)年11月1日に発行されたC号券は
非常に懐かしいですね。全体的に青みのかかった
独特の色合いが強く印象に残っています。
1982(昭和57)年に500円硬貨が発行された後も
1985(昭和60)年までこの500円札の製造は続けられ
1994(平成6)年4月1日に支払いが停止されています。
停止から30年少々…もうそんなに経つのですね…

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
少々ヒサビサですが
非常に修理依頼数の多いカメラです。
元祖「小型軽量一眼レフ」といったところでしょうか
電子制御機が主流になってきてからは
「OM-1」に近い軽量一眼レフは他にも多く存在しますが
機械制御シャッター機でこのクラスの
小型軽量一眼レフとなると
この「OM-1」とOM-1登場(1972年)から4年後に登場した
「ペンタックスMX」くらいしか存在しません。
それだけの小型ボディなだけに内部構造にも
かなりの工夫が加えられており
それがために同時期の大柄な一眼レフと比べると
デリケートな部分も多くあります。
よち定期的に点検整備が必要なカメラだと思います。

お預かりしている「OM-1」は
MD対応の中期モデルです。
シャッターは一通りは動作しており
心配されるプリズム腐食はございませんが
全体的に動きが重く特に巻上は重く感じます。
OM-1独時のシャリシャリとした軽快な巻上は
大きな魅力でもあります。
巻上ギアの経年劣化等も考えられ
できる限りの整備とはなりますが
本来の巻上感覚に近づくように整備を行います。
加えてファインダーが全体的に
ぼんやり曇っています。
OM-1は接眼レンズのバルサム切れが多いカメラでもありますが
接眼レンズのバルサム切れによる曇りは残念ながら
当店では修理不可能となります。
今回はバルサム切れによる曇りも多少はありますが
主にプリズムの汚れかと思われるため
こちらもできる限りの清掃を行っていきます。

通常の同時期の一眼レフに比べても
意外と調整箇所も多く少々手間がかかるカメラです。
先述の通り独特の構造をしている部分も多いので
慎重に手順を踏みながら整備を行っていきます。

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