今日は「さくらの日」だそうですよ。
「3×9(さくら)=27」の語呂合わせと
七十二候の一つ「桜始開」(さくらはじめてひらく)が
重なる時期であることからだそうです。
都内のソメイヨシノも開花宣言が出たと思ったら
ここ数日の暖かさで一気に開花が進みました。
昨夜、以前住んでいた中板橋の
石神井川沿いの桜もふらっと見に行ってみたのですが
もうかなり見ごろになってきていました。
本当は昼間の明るいうちに行って写真でも撮ってきたいのですが
なかなか予定が合いません…(苦笑)
しかしソメイヨシノって見ごろの時期って
本当に短いですよね。
だからこその儚さも魅力の一つなのでしょうね
さてさて
本日は「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
最近「C35」の修理が多いですね。
何度も書きますがお馴染みの「じゃーに~コニカ」です。
1968年発売のコンパクトカメラです。
このカメラが出るまでは「コンパクトカメラ」と言いつつも
まだまだ大柄で重いカメラが多かったのですが
「C35」が大ヒット商品となってからは
いわゆる「コンパクトカメラ」の小型化が一気に進みました。
同じようなスペックを持つカメラも
各メーカーから対抗馬として発売もされています。
「気軽に持ち歩ける大きさで撮影も簡単なカメラ」という分野を
切り開いたカメラだと思います。
お預かりしている「C35」はこのカメラでよくある
シャッターの粘りもほとんどなく
比較的シャッターは快調に動いています。
露出計も電池を入れれば元気に指針が跳ね上がります。
…いや…元気に跳ね上がり過ぎですね。
普通の明るさのところに向けると露出計指針は
上に振り切ったまま降りてくる気配はありません。
少し薄暗いところに向けても同様です。
「C35」の仕様電池は本来水銀電池(1.3V)で
現在の1.5V電池を入れると多少振り過ぎの傾向
(だいたい1.5段ほどアンダー目になる)のは
わかっていますがそういうレベルではなく
振り切り過ぎです。
試しにCDS受光部を完全に指で覆ってみると
多少は指針は下がってくるものの
それでも「F8・1/250」あたりを指しています。
明らかにおかしいです。
露出計振り過ぎの原因はCDSにあるようです。
劣化で抵抗値が変化してしまっていて
受光体に光が当たらない状態でも
抵抗値が低く電気を多く流してしまう状態になっています。
CdSを中古良品に交換した上で
調整で精度を確保していきます。
電池室はキレイだたのですが裏の端子は
緑青もあり劣化も進んでいて今にも断線しそうな状態です
こちらも配線交換を含めて整備を行います。
他、シャッターやレンズ清掃、距離計調整等々
一通りの整備も行っていきます。
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