リコーオートハーフE2のカメラ修理

今日は「都バスの日」ということらしいですよ。
1924年(大正13年)のこの日に
東京市営バスの営業が始まったそうです。
いわゆる首都圏に来てから、もう随分経ちますが
電車・地下鉄に比べるとバスに乗ることは少ないです。
呉にいた頃は逆にバスばかり乗っていましたが。。。
そういえば全国的に探すと
まだ「ボンネットバス」に乗れるところもいくつかあるのですね。
昔撮ったボンネットバスの写真もどこかにあるはずなのですが。。。
今度、探してみます!

さてさて

本日は「リコーオートハーフE2」のカメラ修理を行っています。
現在でも人気の高いハーフ判カメラです。
当店での修理実績も多いカメラです。
「E2」ということはオートハーフEにフラッシュ用のホットシューが
付いたモデルです。
モデル名に「2」が付くとホットシュー付き(EF2を除く)
「S」が付くとセルフタイマー付きですね。

今回、お預かりしているオートハーフE2は
最近まで普通に撮影に使っていたのに
突然シャッターが切れなくなったそうです。
オートハーフは基本的にはフィルムを装填しないと
シャッターが切れない仕組みですが
フィルム室スプロケットを左に回してやると
空シャッターが切れます。
今回も同様に空シャッターを切ると普通に動作します。
。。。ということは巻上に問題ありということですね。
もうちょっと詳しく動作検証してみると
ゼンマイは十分に巻かれているはずなのに
巻上げができない状況のようです。

まずは原因を探っていきます。
巻き止めのカム周りに問題があるのかな。。。と思ったのですが
手裏剣ギア(本当に手裏剣みたいなギアなのです)及び
それを止めるカムには問題がないようです。
ゼンマイ部のトラブルというのは少ないのですが
どうやらゼンマイ本体に問題があるようです。
ゼンマイの中枢部は通常、分解できない構造になっているので
場合によってはゼンマイ部分はユニットごと
交換しなくてはならないかもしれません。

これから動作検証を行いながら
ゼンマイ部のトラブルシューティングを進め
対処方法を考えていきます。

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