キヤノンEFのカメラ修理

1963年の今日、1月21日に
「キユーピー3分クッキング」がスタートしたそうです。
「キユーピー」の「ユ」も「ュ」ではなく「ユ」なのですね。
「キヤノン」の「ヤ」と一緒ですね。
ちょっと気になって調べてみると
他にも「富士フイルム」、「シヤチハタ」、「オンキヨー」、「ジヤトコ」等々
読みは小文字なのに大文字を使う企業が結構ありますね。

さてさて

昨日はニコンの「FE」でしたが
今日はキヤノンの「EF」です。
いわゆるキヤノンFシリーズの一員ですが
少々異端児的なポジションのカメラです。
この時期のキヤノン機としては
唯一の縦走り金属羽根シャッターを採用しています。
シャッターユニットはおなじみの「コパルスクエア」です。
ただし、EFは低速時のスローガバナを変更し
「スローガバナ+電子制御」で30秒までのシャッター速度を搭載し
さらに30秒までで「シャッター速度優先AE」が使えるようになっています。
後に出るハイブリッドシャッターに近い構造ですね。
発売開始は1973年です。

お預かりしているEFは先述した
電子制御の1秒以上のシャッター速度で
シャッターが開きっぱなしになって固まってしまいます。
EFではよく見受けられるトラブルです。
電子制御部が原因と考えてしまいがちですが
おそらく機械部分のスローガバナーが固着しているものと思われます。
純機械式の1/2までは勢いもあって何とかシャッターは切れるのですが
1秒以上で完全にシャッターが止まってから
スローガバナが駆動しようとすると動かないようです。
古い油や汚れで動きが悪くなっているということですね。

EFはその端正なスタイリングもあって
現在でも根強い人気のあるカメラです。
こうしてみてもカッコ良いですよね。
現状チェックがある程度完了したので
これから本格的に分解を始め
各部点検整備一式を行います。

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