今日は「ひな祭り」ですね!
とはいえ、兄弟にも親戚にも女の子がいない環境だったため
(うちの家系で生まれてくる子供は
私の知っている限り何故か全員男。。。)
最も縁遠い年中行事のような気もします。
雛人形なんて触ったこともないなぁ。。。
でも子供の頃に「菱餅」がすっごく美味しそうに見えて
「あれだけは食べてみたい!」と思っていたことはよく覚えています(笑)
さてさて
本日は「キヤノネットQL17」のカメラ修理を行っています。
初代キヤノネット(1961年発売)をベースに
巻上レバーを通常の上カバー部に移動し
受光素子をセレン光電池からCDSに変更したものが
1964年発売の「キヤノネットS」
さらにキヤノネットSのフィルム装填に
クイックローディング(QL)を採用したものが
今回の「キヤノネットQL17」になります。(1965年発売)
クイックローディングでのフィルム装填はやはり便利ですね。
まぁ慣れてしまうと普通のフィルム装填で
まず失敗することはないのですが。。。。
今回、お預かりしているキヤノネットは
かなりの長期間、電池を入れたまま放置してあったらしく
電池室周辺の腐食がなかなかすごいことになっています。
もちろん蓋側もボロボロなので
電池室は丸ごと交換するしかないと思われます。
もちろんこの状態では電池を入れても
全く露出計は動きません。
この電池室の裏でリード線がハンダ付けされているのですが
ハンダは朽ちて外れており
さらにリード線の中まで緑青が広がっています。
現在の電池はこの頃の電池に比べると
液漏れの可能性は低いですし
ガスによる腐食も少ないですが
それでも長い間使わない場合は電池は外しておくことをお勧めします。
電池室の処置を先に行ってしまいましたが
まずはレンズボードを外してシャッターユニットの整備からです。
かろうじてシャッターは作動しているものの
やはり羽根には粘りが見受けられ
本来の動きではないようです。
この後に出る「ニューキヤノネット」や「G-Ⅲ」に比べると
大柄なカメラですが、その分、内部の構造には
余裕が感じられます。
しっかりメンテナンスを行えば
SE45mmF1.7の大口径レンズを存分に堪能できるカメラです。
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