キヤノンF-1のカメラ修理

今日は3月8日ということで。。。
「ミツバチの日」、「みやげの日」、「サワークリームの日」
「さやえんどうの日」、「ビールサーバーの日」、「さばの日」。。。等々
語呂合わせに関する記念日が多い日ですね。
うーん、おみやげは何でも喜んでいただきます(笑)

さてさて

本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
それまで一眼レフの分野ではニコンに大きく
遅れを取っていたキヤノンが社運をかけて開発した
プロ向け最高級機ですね。
このカメラが発売されたことで現在にも続く
ニコン・キヤノン2強時代がスタートしたといっても良いと思います。
F-1ももちろん非常に堅牢にできていますが
個人的なイメージだと「とにかく頑強でシャープなニコン」と
「華やかでスタイリッシュなキヤノン」といった感じでしょうか。。。
でも当時のキヤノンのカッコ良さにはとにかく憧れました。
(私が中学生くらいの頃は実際はもう少し後の80年代前半)

お預かりしているF-1は
まずは露出計が動きません。どこかで断線しているようです。
シャッターは一通り動作はしていますが
高速側でかなりのズレがあるようです。
付属する「FD50mmF1.4s.s.c」は最小絞り(F16)が見た目でも
異様に小さく絞り込んでいて
シャッター速度の正確なボディで計測してみると
1.5段ほどアンダーになるようです。
少々余談になりますが旧FDレンズで
絞りが妙に小さいものはたまに見掛けます。
調整のためのツメが比較的触りやすいところにあるのですが
分解清掃をした際に触れてしまっているのじゃないかと思われます。
中古レンズをチェックする際は気をつけたほうが良いポイントだと思います。
いくらボディ側できちんとSSが出ていても
絞りが狂っているとせっかく慎重に決めた露出が台無しです。

何度見ても、F-1の低く構えたペンタ部は
本当にカッコ良いですね。
クルマで言うところの「スポーツカー」っぽい雰囲気があると思います。
あえてブラック1色にしたこともイメージ作りに大いに貢献したと思います。
今回のF-1はマイナーチェンジ後のいわゆる「F-1N」です。
巻上レバーの形状や巻上角が変更されています。
「s.s.c(スーパースペクトラコーティング)レンズ」が
やはり一番似合うのも初代F-1ですね!

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