1975年(昭和50)のこの日(3/10)に
山陽新幹線、岡山-博多間が開業し
東海・山陽新幹線が全線開通しました。
当時、小学校に入る直前でしたが
新幹線がついに広島にもやってくる!ってことで
おぼろげながら覚えています。。。
開業してから少し後に
じいさんに連れられて新幹線見に行ったなぁ。。。
さてさて
本日は「ミノルタハイマチック7SⅡ」のカメラ修理を行っています。
「7SⅡ」、聴きなれないモデル名ですが
実はこのハイマチックは輸出専用モデルです。
1977年の発売ですが
国内ではフラッシュ搭載でプラスチックボディの
ハイマチックSが発売された時期です。
距離計を搭載したハイマチックは1972年発売の
ハイマチックFで国内は最後になってしまったのですが
この輸出専用機のハイマチック7SⅡは
距離計はもちろん搭載し、
レンズはロッコール40mmF1.7の大口径レンズ
露出計と連動したシャッタースピード優先AEも使え
さらに露出計は作動しないもののマニュアル露出も使えます。
それでいてボディサイズはハイマチックFより
少しだけ大きい程度。。。
今、見ると非常に魅力的なスペック満載なのですが
何故、輸出専用だったのですかねぇ。。。
当時はフラッシュ内蔵の気軽に撮れるカメラじゃないと
コンパクトは売れなかったのかもしれません。。。
もともとレアなカメラではありますが
さらにブラック塗装はあまり」見ることがないと思います。
国内販売されていればもう少し見る機会は多くなっていたかもしれません。。。
コンパクトなボディに大口径レンズ、SS優先AE。。。
どこかで聞いたようなコンセプトですよね。
ここにもたまに登場するコニカC35FDにそっくりなのですね。
シャッターユニットはどちらもコパル製で
そこが同じなのは当然としても、
巻上周り、露出計周り、分解するたびに思うのですが
内部までC35FDそっくりです。
C35FDをベースにレンズをロッコールに置き換え
マニュアル露出モードを追加したモデルではないかと思えます。
それでもこのコンパクトな大きさで大口径レンズで
さらにC35FDにはないマニュアル露出が使えるというのは
非常に魅力的ですね!
ご依頼者様も長らく探していて
ようやく手に入れたとのことで
本格的に使う前に各部点検整備一式のご依頼です。
一通り動作はするようですが
露出計・オートともにかなりアンダー目なことと
やはりあちこちに汚れ・油切れが目立ちます。
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
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