コニカC35のカメラ修理

今日は4月9日。。。だから
きっと「病気の日」とかありそうだなぁ。。。と思って調べたら
そんな記念日はありませんでした(苦笑)
シックではなくて「フォーク」ということで
「フォークソングの日」だそうです。
フォークソング全盛期は60年代だから
狭い意味でのフォークソングはあまり馴染みがないですね。
洋楽フォークはさておき、国内フォークソングは
どこまでがフォークでどこからがニューミュージック(死語?)なのか
当時からよくわからなかったなぁ。。。(笑)

さてさて

本日は「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
いわゆる「じゃーに~コニカ」ですね。
コンパクトで、操作が簡単で、写りが良い。と
三拍子揃ったカメラということで当時も大ヒットしました。
現在でも流通している数は多いですし
人気も非常にあるカメラです。

C35シリーズも十数年に渡って発売されたので
いろいろなモデルが存在します。
今回、お預かりしているのは「C35フラッシュマチック」で
比較的初期のモデルです。(1971年発売)
初代C35にフラッシュマチック機構が追加されたモデルです。

C35では定番のシャッター羽根の粘りが見られ
シャッターを切ってもゆっくりとしか羽根が動きません。
さらにシャッターを切ったあとも当分の間
シャッター羽根が少し開いたままになってしまいます。
これでは写真は全て真っ白になってしまいますね。
加えてこれも定番のトラブルですが
露出計が全く動作していません。
電池室裏端子の腐食だと思われますが
C35は露出計が動作していないと
オート時にF2.8・1/15で(要はシャッター全開で)切れます。
これも普通の明るさでは写真が全て真っ白になってしまいますね。

毎回、同じようなことを書きますが
C35のシャッター羽根の粘り(動作不良)は
他のレンズシャッター機によくある
羽根そのものの汚れや油シミによるものではなく
電池室裏側にあるシャッター羽根の動きを制御する
プーリー(羽根車)の動作不良が原因のことがほとんどです。
今回もその通りでした。
電池室裏端子の腐食はハンダ部分と一部リード線内部まで
拡がっていました。酷いものになるとレンズ前枠にある
CDSの端子まで緑青が拡がっている場合もあります。
今回は比較的軽症ですが電池室からのリード線は
2本とも張り替えます。
もちろん、他全体の各部点検整備一式を行います。

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