ペンタックスSPFのカメラ修理

今日は「スイカの日」だそうですよ。
夏から秋にかけては美味しい果物が
次々と旬を迎えますがやはり真夏にスイカは
外せない一品ですよね。
先日、茨城のお客様から「こだますいか」を2玉いただきました。
スイカは切らない限り常温で比較的
保存が利くので毎日少しずつ非常に美味しくいただきました!
実はこだますいかって初めて食べたのですが
皮が少し薄めで全体的にもとても甘く
皮の際までしっかり甘いのですね!
自分でもまた是非買って食べてみようと思います。
ところで小さいスイカって色が黄色いイメージを昔は持っていたのですが
今では普通に赤いのですね。。。

さてさて

本日はペンタックスSPFのカメラ修理を行っています。
大ヒット作SPに開放測光機能を追加したモデルですね。
(開放測光が可能なのはSMCタクマーと組み合わせたときのみ)
機械的な部分はSPと共通項はかなり多いですが
露出計周りの構造は全くの別物です。
レンズから絞り情報を伝達しなくてはならないので
その辺りはSPと比べると段違いに複雑になっています。

そのセールスポイントでもある露出計が
お預かりしているSPFは全く動作しません。
露出計。。。というよりは電池室からの電源が
基板まで届いていないようです。
機械的部分はSPとほぼ同様と書きましたが
SPでは定番の「シャッターを切るとミラーアップしたまま降りてこない」という
症状が今回のSPFにも出ています。
特に低速シャッター時ですね。
何度も同じようなことを書きますが
今回もミラー駆動部がそんなに悪いわけではなく
シャッター幕(後幕)がきちんと走りきらないため
ミラーがダウンしないものと思われます。
幕速を測ってみても先幕に比べて
後幕のスピードが随分遅く
1/1000の場合だと走り始めはきちんと1/1000のスリットなのですが
走り終わりには1/250になってしまっています。
シャッター走行中にスリットが拡がっていくわけです。
走り始めと走り終わりで2段違うとさすがに写真にも影響が出ます。

SPと同様に心配されるプリズム腐食は
今回はなかったのですが
プリズムを降ろしてみると視野外ですが
一部割れと欠けが見つかりました。
今回は中古良品のプリズムと載せ替えを行います。

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