オリンパスペンEEのカメラ修理

今日はすっきり晴れましたね!
何だか久しぶりの日差しのような気がします。
もう春・・・ではなくて初夏ですね。
とりあえずアイスの食べ過ぎに注意します(笑)

さてさて

今日は「オリンパスペンEE」のカメラ修理を行っています。
いわゆるペンEEシリーズの最初のモデルですね。
グレーの貼り革と小さなボディが何ともお洒落なモデルです。
現在でも人気の高いカメラだと思います。

この「EE」は後に出る「EES」と違って
ピントも固定焦点です。一定の距離にピントは固定しておいて
その被写界深度で手前から遠景までピントが合うように設定されています。
だからこの「EE」は巻き上げてシャッターを切るだけで撮れる
簡単なカメラです。

今回の個体は一見キレイで問題なさそうに見えるのですが。。。

とりあえず巻き上げてみます。。。あぁ。。。軽くていいですね。
シャッター切ってみます。軽快なシャッター音が響きます。
シャッター羽根の様子を見てみると。。。あら、シャッターが閉まりきっていません。
よく見てみると開くときはいいのですが閉じる動きが非常にゆっくりで
閉まりきる直前で止まってしまいました。
巻き上げるとそのタイミングでしっかり閉まります。

定番のシャッター羽根の固着ですね。

しかしながら、それよりもどうやら常に絞り全開で切れていますね。
さらにレンズ部分を塞いでも赤ベロも出ずに切れるので
シャッター周りは全体的に固着気味のようです。

IMG_7886

絞りが全開で常に切れる。。。の段階で予感はしていましたが
これもセレンは劣化により全く起電しないですね。
部品取り用のカメラから移植しなくてはいけません。。。

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