キヤノンAE-1プログラムのカメラ修理

今日は「ベルトの日」らしいですよ
ベルトの留める位置が気になりますよねぇ…
まぁここのところ多少締めるほうに少しだけズレましたが
たいして変わってないなぁ
実は先月にいろいろ思うところもあって
結構本気で体重を減らしにかかっているのですが
まぁなかなか減りませんな(苦笑)
まずそれなりにハードに運動しても筋肉が全くつかなくなりました
すなわち代謝が全く上がりません…
一生懸命運動してもしんどいばかりで効果がほぼありません(汗)
これも年齢のせいなのですよねぇ
痩せるには食事療法しか効き目がないようです。
これがまた難しいのですよねぇ…なにしろ代謝が上がんないから…
ただ見た目とかそういうのじゃなくて
しっかり健康でいるためにも大きく減らしたいところなのですが…うーん…
…とか考えながらここのところあまり留め位置の変わらない
ベルトを今日も締めあげて仕事しています(笑

さてさて

本日は「キヤノンAE-1プログラム」のカメラ修理を行っています。
当店で修理・整備を扱うカメラとしては最も新しい部類のカメラとなります。
1981年発売のカメラです。
これより前に出たものでも修理不能なカメラも正直なところ
たくさんあるのですが
これより新しいものは残念ながらまずできません、
AE-1プログラムもかなり電子制御の進んだカメラで
その電子制御周りのトラブルが起こると修理不能なことも多々あるのですが
大部分は単純に接触不良だったり機械的な動作不良だったりする場合が多く
修理可能な場合も多くあります。

キヤノンAシリーズのカメラなので基本的には
最初に登場したAE-1が機械的なベースとなっています。
しかしながらAE-1が登場して5年後に登場した
AE-1プログラムになると電子制御部はもはや完全に別ものです。
この時代の電子制御技術の進歩はすごく速いです。
まず上カバーを開けてみて目に入るしの景色が
AE-1とAE-1Pでは全く異なる世界です。
ファインダー内の景色も全く変わりましたし
AE-1Pは単にAE-1にプログラムモードが追加された機種ではありません。
ありとあらゆるところが進歩した全く別のカメラといってもいいと思います。

でも機械的にはAE-1がベースなので
相変わらずシャッター鳴きとかは起こるのです(苦笑)

お預かりしているAE-1Pはご依頼者様が長年使用しているカメラです。
定期的に整備に出しているのだそうですが
やはり数年に1回くらいは何らかのトラブルもある
整備や修理に出されているのだそうですが
今回はこれまで出していた業者さんで
もうAE-1Pの整備は行っていないとのことで
当店にやってくることになりました。

まず電源が全く入りません。当然シャッターも切れません。
電源が入らないこと自体はSW部の接触不良で
比較的すぐに原因も判明してとりあえず応急処置で
電源は安定して入るようになったのですが…
シャッターは引き続き全く切れません。
マグネットの汚れか何かかと予想してしましたがそうでもないようです。
ファインダー内では露出計は正常に動作しているのですが
レリーズボタンを押しても何も反応がない状態です。
機械的に強引にシャッターを切ると問題なく切れるので
機械的な問題ではなくレリーズして最初のアクションが
起こせない状態のようです。
おそらくレリーズ周りの電気接点の接触不良か何かだと思われます。

現時点でははっきりとしたことは言えませんが
たぶん何とかなるのではないかと思われます。
簡単にチェックできる部分は確認できたので
これから本格的に分解を進めて原因を探っていきます。
この季節、この類の電子制御カメラを扱うときは
静電気に細心の注意を払います。
帯電した手でうっかり基板を触ろうもんなら
「パチ!」といった瞬間に全てが終わります。
小まめに静電気は逃がして作業を行っていきます。

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