ミノルタX-7のカメラ修理

今日は「あんぱんの日」だそうですよ。
1875(明治8)年のこの日に
明治天皇が水戸家の下屋敷を訪れた際に
お花見のお茶菓子として木村屋(現:木村屋總本店)の
「あんパン」が出されたことが由来なのだそうです。
「あんぱん」美味しいですよねぇ…
甘いもの好きで糖尿病な私は(苦笑)
餡子入っていればなんでも好きなのですが
あんぱんと牛乳(またカステラと牛乳)の組み合わせは無敵ですね。
仕事が外回りだったころにコンビに立ち寄っては
良く食べてました…(だから糖尿病に…(笑))
今でも何か甘いモノ一つだけ…と思うと
あんぱんに手が伸びることが多いですね。
それか「どらやき」かなぁ
…と思ってたら偶然にも今日は「どらやきの日」でもあるのですね。
これは何か餡子の入ったものを買ってこなければ!
餡子といえばやはりお饅頭が王道なような気もしますが
こんなことを書いていると地元の「蜜屋饅頭」が
無性に食べたくなってきました…
お取り寄せもできるのですが
GWに呉帰ったら必ず買って帰ります!

さてさて

本日は「ミノルタX-7」のカメラ修理を行っています。
私たち世代には宮崎美子さんのあのCMでお馴染みのカメラです。
個人的には美子さんのCMはもちろんインパクトありましたが
それをパロディにした志村けんさんのギャグのほうが
さらに印象に残っているような気がします。
あれも現在の風潮だと
地上波ではもう放送できないのでしょうねぇ…CM自体もそうか…
それはともかくとしてX-7はCM効果もあり
ライバルの非常に多いエントリークラス一眼レフ市場で
相当ヒットしたカメラです。
コストが限られたクラスなのでプラスチッキーで安っぽい部分は
確かにありますがミノルタらしいファインダーのキレの良さと
使い心地のよさで非常に良いカメラだと思います。
ただ何度も言いますがあくまでエントリークラスのカメラなので
それほど耐久性は高くはありません。
登場から40年以上経過した現在、
現存する個体も各部の劣化は着実に進んでいて
不具合を抱えている個体も多いと思われます。

お預かりしている「X-7」は
撮影したフィルムのコマ間が安定しておらず
たまに大きなコマズレも起きているということで
お預かりしました。
まずは空シャッターでスプロケットの動きを見ていると
さほど問題のあるようには見えません。
それでは…と思い、テスト用の感光済みフィルムを装填して
コマ送りをチェックしようとしたら
フィルム装填するとそれまで軽やかだった巻上が何とも激重です。
いや、フィルム装填すれば多少は重くなるのは当たり前なのですが
そういうレベルじゃなくて
「このまま巻くとヤバいでしょ」と思うほどです。
裏ブタを開けた状態でも激重なので圧板関連ではありません。
次に当然ながら「巻き戻しクランクか?」と思ったのですが
巻き戻し側を単独で動かすと非常に軽やかで問題ありません。
どうやら巻上スプール側(スプロケットだけではなく)の
動きが非常に悪くフィルム装填するとさらに重さが増すようです。
コマズレする原因もこのあたりにありそうです。
汚れだったり油切れだったりだと思われますが
まずは巻上周り全般を清掃整備しながら
動作確認することから始めてみます。

80年代の電子制御機なのでフレキも多用されており
分解整備はなかなか大変なカメラです。
プリズム前面に貼ってあるモルトが原因で
プリズム腐食が起こるのがトラブルの定番ですが
今回の個体は樹脂部品の劣化等も含めてそのあたりの状態は良く
プリズムも問題ありませんでした。
ただ前面のモルトはかなり加水分解が進んでいて
このまま放置するとほぼ間違いなく
いずれはプリズム腐食に繋がると思われる状態だったので
そのあたりの予防策も施しておきます。
加えて接点の接触不良で露出計も不安定だったので
並行してそのあたりの整備も行います。
一通りやれることはやって仮組みしてみると
巻上はずいぶんスムーズになり
フィルム送りも問題なく進むようです。
ある程度時間もおきながらいろいろなパターンで
これからテストを行いますが
この感じなら大丈夫ではないかと思われます。

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