今日は「道具(10・9)の日」らしいですよ。
私のところで修理しているカメラそのものも「撮影の道具」ですが
作業机の周りにはさまざまな修理のための道具がおいてあります。
ハンダごて、精密ドライバー、カニメ用のカイラキ、テスター。。。
どれも使いっぱなしでは傷んでいく一方なので
定期的に手入れを必要とします。
撮影の道具のカメラだって定期的に手入れ(メンテナンス)は必要です。
お手持ちの古いフィルムカメラの手入れは是非当店で!
(最後は宣伝になってしまった(笑))
さてさて
本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
登場回数の非常に多いFEですが
きちんと手入れのされている個体は
古い電子制御カメラとはいえ非常に動作は安定したカメラです。
基盤そのものも非常に丈夫です。
電子制御シャッター機というと
電子基盤不良、あるいは交換用電子部品がないため
修理不能。。。なんてイメージがあるとは思いますが
FEの場合は基盤あるいは電子部品そのものがNGということが
かなり少ないカメラです。
今回、お預かりの個体は
ずっと眠っていた個体ではなく
ある程度、使われ続けてきた個体とのこと。
一見、普通に動作しているように見えるのですが。。。
ご依頼者様によると「たまに巻き上げられない。。。」とのこと。
何度かシャッターを切ってみると
何度かに一度はチャージしきらずに巻上レバーが戻ってしまう感じです。
よく動きを観察してみると
実はシャッターそのものはチャージできているのですが
ミラーチャージができていない様子です。
ミラー駆動部のロックがうまくかかっていないことが原因と思われます。
ミラーボックス周りの清掃・注油が必要です。
他、モルト劣化、高速シャッター(1/1000)不良、等も見受けられますので
これから分解を進めて各部点検整備一式を行います。
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