今日は「サツマイモの日」だそうですよ。
今朝はまた一段と季節が進んだ感じで空気が冷えていますし
焼き芋も美味しい季節になってきましたね。
糖度の高い、あまーいサツマイモが食べたくなってきました。。。(笑)
とりあえず今夜は芋焼酎で晩酌かな。。。
さてさて
今日は「ミノルタSR505」のカメラ修理を行っています。
同時発売された「SR101」と並んで
ミノルタとしては最後の機械制御シャッター搭載一眼レフとなりますね。
発売は1975年。
既に1973年には「X-1」翌74年には「XE」が発売されていて
電子制御のXシリーズに主流は移り変わろうとしている時期だったと思われます。
基本設計は1966年発売の「SRT101」がベースになっており
非常に熟成を重ねてきたモデルとも言えると思います。
お預かりしている「SR505」は、これがまた非常にキレイな個体
シルバーの輝きも眩しいくらいの美品です。
ただしメンテナンスされている様子ではなく
モルト類はどこも全滅で劣化したモルトがファインダーに
かなり入り込んでいるような状況ですが
保管状態そのものは悪くはないようでカビやサビは見当たりません。
今日はまだ現状をチェックしただけで
作業はこれから取り掛かります。
チェックした現状をもう少し付け加えると。。。
巻上げしてみてすぐに感覚でわかったのですが
明らかに油切れの兆候が見受けられます。
測定機でシャッタースピードを測ってみると
1/1000設定時に幕の走り始めこそ
(実際に撮影した写真で見ると写真右側)
ほぼ1/1000で合っているのですが
写真中心部で1/700、幕の走り終わり(写真でいう左側)には
1/500しか出ていない状況です。
全体が平均的に1/750しか出ていない。。。というのであれば
あまり写真に大きくは影響しませんが
写真の右端と左端で1段違うと、被写体によっては
右と左で明らかに色の濃さが変わってしまいます。
今回は1/500、1/250、とシャッターが遅くなるにしたがって
左右差は小さくなっていき、1/125だと全く気にならないレベルです。
参考までに幕速をチェックしてみると
どうやら後幕の動きが悪いようで
先幕に置いていかれる感じのようです。(スリットが進むにつれて開いていく)
スローガバナの調子は良く低速シャッターは安定しています。
こういうときにはむやみに幕のテンションを触るのは厳禁で
まずは古い油や汚れなどで動きが悪くなっている幕軸を清掃します。
場合によってはそれだけでテンションはほぼ最初の設定のままで
正しいシャッタースピードに落ち着くことも多いです。
あくまでも不調の元を正してから微調整を行うということが基本です。
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