オリンパスペンSのカメラ修理

今日は「風呂敷の日」だそうですよ。
子供の頃には家に風呂敷や手ぬぐいが
当たり前にたくさんありましたが最近は見ることも少ないですね。
当時は家に風呂がなく毎日近所の銭湯へ行っていました。
私やじいさんは洗面器の中に
水がたまならいように穴の開いた入れ物(名前がわかりません)を入れ
さらにその中にシャンプー、石鹸、タオル、軽石を放り込んでいましたが
ばあさんはさらにそれをキレイに風呂敷で包んで持っていってましたね。。。
普段は風呂敷を使うのはそのくらいしか見なかった気もします。。。

あ、話が逸れまくりですがもうひとつ(笑)
私が小学生くらいの頃にはじいさんは長年勤めていた
会社を定年退職し、その後、地元では大きいほうの会社の
守衛さんとして働いていたのですが。。。
その日は日勤のはずなのに突然家に帰ってきました
そのときの様子が
ドリフのコントに出てくる泥棒のように大きな風呂敷包みを担いで
腰にはやかんがぶら下がっていて。。。何事かと思ったら
「腹立つけん、もう会社辞めてきた!」
子供心にかなりインパクトがありました(笑)

さてさて

今日は「オリンパスペンS」のカメラ修理を行っています。
ペンシリーズは種類も豊富でいろいろなものがありますが
ペンSは一番最初に発売されたペンの高級版として
1960年に発売されました。
露出計は搭載されずシャッター速度は1/8~1/250
搭載されるレンズは当初は3cmF2.8でしたが
1965年に2.8cmF3.5を搭載したものが追加で発売されました。
ペンの基本形として今でも非常に人気の高いモデルですね。

今回お預かりしたのは2.8cmF3.5を搭載するほうのモデルです。
ご依頼者様が随分昔から愛用されているカメラとのことですが
ここ最近、「ピントが甘くなったような気がする」とのことで
各部点検整備も合わせてご依頼いただきました。
レンズのピントが使っているうちにズレるとは
あまり考えにくいのですが
チェックしてみると。。。。
確かに。。。距離計8mの時点で無限遠が出ていて
距離計∞はオーバーインフです。
ピントリングはしっかり留めネジで固定されているのですが
なぜズレてしまったのでしょう。。。
もちろんきちんと再調整を行います。

ピント調整の前にまずはこれからシャッターユニットの
点検整備に取り掛かります。それからレンズ清掃を行い
レンズ周りを完了させてから最終的にピント調整を行います。

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キヤノンF-1のカメラ修理

今日は2月22日、にゃんにゃんにゃん、ということで
「ネコの日」だそうです。
当店の周りにも結構、ネコが自由気ままに闊歩しています。
写真撮ってみたいな。。。とはよく思うのですが
動きものの苦手な私にはかなりハードルが高いです(苦笑)

さてさて

本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
ここのところブログ登場回数も多くなってきた
キャノン初のプロ向け最高級機のF-1ですが
今回は通常の修理と少々異なる案件です。

以前、別のカメラで修理をご依頼されたお客様から
整備済のカメラが欲しいのだけど。。。と相談を受けました。

ご存知の方もいらっしゃるとは思うのですが
以前は整備済のカメラを店頭にそれなりに並べていました。
修理のスケジュールに余裕があるときに
部品取用で仕入れたものの部品取りにするには
程度が良いものの中から整備一式を行い
販売用としていたのです。
最近はなかなか修理のスケジュールに余裕が生まれないので
お店の棚はガラガラです(苦笑)

で、ご依頼者様のご希望とと当店の比較的程度の良さそうな在庫(未整備品)を
照らし合わせて今回のF-1を整備しお納めすることになったのです。

今回はレンズは含まれませんが
当店で販売中のものを組み合わせてみました。
やはりF-1は文句ナシにカッコ良いですね!

もちろん、程度が比較的良いといっても
古いものですから外装にはそれなりにキズ・スレはございますし
油切れもかなり起きていて(高速シャッターは一部開かない)
通常の修理依頼と同じく各部点検整備一式をこれから行います。

お時間はかなりいただきますし
(現在の状況だと2ヶ月~3ヶ月程度)
機種もかなり限定されてしまいますが
整備済みのカメラが欲しいと思われている方は
今回、ご紹介したような方法もございますので
是非お気軽にご相談くださいませ。

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ミノルタオートコードのカメラ修理

今日は「地動説」を唱えたコペルニクスの誕生日だそうで
「天地の日」とのことです。
今でこそ地球が太陽の周りを自転しながら回っているのは
小学校で習うくらいの当たり前のことですが
何も情報や知識がなかったら
地球の周りを太陽が星が回ってる。。。ってやはり思いますよね(天動説)
同じように現代でもまだ当たり前だと思っている現象や理論が
これから大きく覆されることはまだあるのですかね。

さてさて

今日は。。。というか今日も「ミノルタオートコード」の
カメラ修理を行っています。昨日に続いて2日連続です。
もちろん同じカメラではなく全く別のご依頼者様のカメラですが
タイミングよく同じカメラの依頼を続けて受けることはよくあります。
ちょっと不思議ですよね。。。
本日、修理するオートコードは初期型のオートコードです。
昨日のオートコードLと違って露出計も付いていません。

ミノルタはこれ以前のミノルタフレックスやミノルタコードでも
優れた二眼レフを生産していましたが
やはりオートコードシリーズは他の国産二眼レフを含めても
かなりクオリティの高いカメラだと思います。
特徴的な振り子式ピントレバー、絞り・SSの集中表示
描写には定評のあるロッコールレンズ
他の二眼レフとは違いフィルムの平面性を保つため
上から下へフィルムを送る方式。。。
優れた部分がたくさん存在するカメラだと思います。
余談ですが私も祖父の形見で引き継いだ
初期型オートコードを持っていて今でも撮影に使います。
本当にいいカメラですよ。

お預かりしたオートコードはテイクレンズ、ビューレンズともに
カビ・汚れが見受けられることと
スローガバナが少々固着気味、絞り・シャッター羽根にも
少々油シミが見受けられます。
レンズシャッターの宿命ではありますが
シャッター羽根・絞り羽根は、しっかり清掃しないといけません。
今しがた、一通りの現状チェックを行ったので
これから本格的に分解整備を始めて
各部点検整備一式を行います。

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ミノルタオートコードLのカメラ修理

今日は「冥王星の日」ということですよ。
1930年のこの日に太陽系9番目の惑星である「冥王星」が発見されました。
2006年に惑星の定義が変更になり「準惑星」という位置づけになりました。
冥王星は地球の月よりもずっと小さく、地球からの見かけの明るさは
14等級以下。。。今から80年以上も前に
よくこんな小さな惑星を見つけられたものだと思います。

さてさて

本日は「ミノルタオートコードL」のカメラ修理を行います。
ミノルタオートコードはこのブログにもよく登場しますが
「L」は初めてですね。
しかしながら、オートコードLは初期型オートコードに
セレン光電池式の露出計が追加されたもので
露出計まわり以外は初期型オートコードと同一です。

写真では隠れていますが「AUTOCORD」と書かれた
銘板は跳ね上がりその後ろにセレン光電池が装着されています。
露出計は写真右側側面に付いています。
LV値を読み取ってSS・絞りを設定します。
露出計と本体側の連動はございません。

セレンは残念ながら劣化が進んでいるようで
現在の時点で実際のLV値より3段くらいオーバー目を指示してしまいます。
交換用のセレンが手に入らないため
露出計に関しては今回はこのままです。

露出計に関しては少々残念ですが
全体的に非常にキレイな個体です。
特徴のひとつである振り子式のヘリコイドが少々重かったり
レンズ・ファインダーも少々汚れています。
レンズシャッターも現在は切れていますが
今後、粘り等を起こさないように処置を行います。
これから全体の各部点検整備を行い
今後、快適に撮影に使えるように整備していきます。

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オリンパス35UCのカメラ修理

今日は「天使のささやきの日」だそうですよ。
ここでいう「天使のささやき」とはダイヤモンドダストのことだそうです。
ダイヤモンドダストは残念ながら見たことはないですが
いつかは写真に撮ってみたいですね。
北海道まで行かなくても厳冬期の冬山で見られるかな。。。
でもそのほうが北海道に行くより大変かな。。。

さてさて

今日は「オリンパス35UC」のカメラ修理を行います。
35UC。。。あまり聞かないモデル名ですよね。
これは1969年に発売された「35SP」のマイナーチェンジ版なのですね。
発売はSP発売の4年後の1973年です。
異なるのは概観だけでスペックや使い方は35SPと全く同じです。
大口径42mmF1.7のズイコーレンズを搭載し
露出はプログラムオートあるいはマニュアル露出で撮影します。
そして露出計はオリンパス得意のスポット測光に切り替えることもできます。
この時代の大口径フルスペックのレンズ一体型カメラとしては
なかなかコンパクトに仕上がっていて
SPとともに人気があるのが頷けるカメラです。

ブラックシルバーツートンの上カバー部が
なかなか精悍でカッコ良いですよね!
このたびお預かりした35UCですが
まずは距離計に問題があります。
撮影最短距離~3mくらいまでは
二重像が全く動きません。
3m~無限遠までは何とか動くのですが無限遠がズレています。
さらに露出計は全く動かない状況です。
このUC(SPも)はスポット測光搭載のために
非常に変わったCDSを搭載しています。
露出計が動かないことの原因がCDSだとすると
非常に困ったことになりそうです。

。。。とここまで現状チェックを行ったところです。
これから本格的に分解整備に取り掛かります。

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ペンタックスMXのカメラ修理

今日は「天気図記念日」だそうですよ。
1883年(明治16年)のこの日に日本初の天気図が作成されたそうです。
登山にいく場合はもちろん
日頃の天気も天気予報で常に気にしていますが
天気図をきちんと作って天気予報をする。。。ということは
実は大変なことなのでしょうね。
山に登る関係で天気図のちゃんとした読み方を少しかじったことがあるのですが
そのうちきちんと勉強したいと思っています。

さてさて

本日は「ペンタックスMX」のカメラ修理を行っています。
。。。といっても実は作業は既に終わっていて
最終チェックを行っている段階です。
今回、同じご依頼者様から
シルバーとブラックのMXをそれぞれ1台ずつお預かりしました。
それぞれ、問題点がいくつかあり

・たまに巻上ロックが起こる
・たまにミラーアップしたままになってしまう
・写真の端が黒く写ってしまう。
・高速シャッター(1/2000・1/1000)が開いていない。
・シャッター速度が不安定あるいは露光ムラが見られる
・フィルムカウンターの戻り(ゼロ復帰)が悪い

等々なのですが。。。このブログでも何回かお話したように
これらの症状は全て何らかの理由で機械の動きがわるいために
起こる症状です。
では何故動きが悪くなるかというと油切れ、あるいは
古い油や汚れが部品の動きを邪魔してしまうためです。

今回、シャッター周りやミラー駆動部、巻上部等々の
点検清掃注油調整を行っているのですが
清掃して古い油を取り除き改めて注油を行うと
油がなじんで動きが安定するまでにある程度の時間を必要とします。
今回のMXも作業そのものは数日前に終わってはいますが
最終調整は時間を空けてから行います。

並べてみるとシルバーもブラックもカッコ良いですね。
両方揃えたくなる方の気持ちが良くわかります!

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キヤノネットのカメラ修理

今日は「春一番名附けの日」だそうですよ。
諸説あるらしいのですが
壱岐郷ノ浦の漁師の間で春の始めの
強風を「春一」と呼んでいたのが語源らしいです。
今から150年以上も前から使われていた言葉なのですね。
1950年代あたりから全国的に使われる言葉になったようです。

さてさて

本日は「キヤノネット」のカメラ修理を行っています。
キヤノネットというとG-Ⅲやニューキヤノネットが
修理に入ることが多いのですが
今回はちょっと久しぶりの初代キヤノネットです。
電池も必要なくシャッター優先AEで撮影できる非常に優れたカメラです。
このキヤノネットがキヤノン初の
レンズ固定型コンパクトカメラと言っていいと思うのですが
そのデビューは当時、相当インパクトがあったようです。
キヤノンの社員達が「自分達でも買うことのできるカメラを!」という
目標を掲げ開発したキヤノネットは
当時の最高レベルの性能を持ちながら非常に安価に発売されました。
発売直後、2週間分の在庫が数時間で売り切れてしまった等々
数々の伝説を持ち社会現象となったカメラでもあるのです。

前置きが少々長くなりました。。。
今回、お預かりのキヤノネットはまずシャッターが全く切れません。
おそらくシャッター羽根の固着だと思われます。
やはり心配なのはセレン光電池ですが
ファインダー内表示が全く動かなかったため
セレンはもうダメかな。。。と思っていたのですが
上カバーを外して直接露出計を見てみると
針はそこそこ振れています。
ファインダー内表示が固着しているようです。

巻上レバーも巻き戻しクランクもボディ底面にあるので
上カバー部は非常にスッキリしてシンプルです。
当時としてはダンピングを疑われるほど、安価で発売されたキヤノネットですが
外観、中身ともに安っぽさが全くありません。
整備していると工作精度の高さを感じる部分をあちこちで
見ることができます。
改めてキヤノンって本当にすごい会社だな。。。と感じます。

これから本格的に各部点検整備一式を行います。

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リコーオートハーフSE2のカメラ修理

今日は「名字の日」だそうですよ。
「名字の日」は実は9月19日にもあるのですが
まず1870年9月19日に
「貴族や武士だけじゃなくて平民も名字を名乗ってもいいよ~」となりますが
強制なくなかなか普及しませんでした。
で、1875年2月13日に
「みんな名字を名乗りなさい!」と名字を名乗ることを義務化したそうです。
今では名字があるのが当たり前ですが
昔は名前だけの人のほうが多かったわけですね。。。

さてさて

本日は「リコーオートハーフSE2」のカメラ修理を行っています。
SE2というのはオートハーフEをベースに
セルフタイマー(S)が付き、ホットシュー(2)が付いたという意味です。
大きさは全く変わらないので使い勝手はこのSE2が良いですね。

大きさの割りにずっしり重いオートハーフですが
その可愛らしいルックスで今でも非常に人気の高いモデルです。
前カバーのデザインバリエーションはとてつもない種類があるらしく
オートハーフコレクターの方もいらっしゃるほどです。

今回、お預かりしている個体は
セレンも何とか振れているし、シャッターも動作してはいるのですが
ほぼ全ての写真がピンボケになる。。。ということで
当店にやってきました。
ご依頼者様に写真を見せていただいたところ
手ブレ等ではなく全くどこにもピントが合っていない様子でした。
セレンは生きてはいるものの
改めて測定してみると
明るい屋外では相当アンダーになってしまっています。
室内くらいだと丁度良い感じですが、ここも調整が必要です。

分解に取り掛かって気がついたのですが
前玉を留めているネジが効いてなく
前玉が簡単に回転してしまう状況でした。
ここの回転位置でピントを決定しているので
おそらくこれが原因かと思われます。
自然に緩むことがあまり考えられない箇所なので
もしかしたら過去にレンズ清掃を試みて
適当な位置で組んでしまったのかもしれません。

ところで、このオートハーフの前カバーもちょっとめずらしいですよね。
星のデザインがなかなかポップでいい感じです。
では、これから本格的に各部点検整備一式に取り掛かります。

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キヤノンF-1のカメラ修理

今日は「建国記念日」ですね。
もともとは初代天皇である神武天皇が
即位された日を祝う日ということですね。
敗戦後、占領軍の意向で一時期廃止されたこともあったのですが
昭和41年から「建国記念日」として復活した祝日ということです。
ちなみに祝日は当店は基本的にお休みをいただいているのですが
今日は土曜日ということあり通常営業です。

さてさて

本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
最近、登場回数がなかなか多いですね。
キヤノンらしい洗練したデザインと
プロ向け高級一眼レフならではの堅牢さと性能を持ち合わせたカメラです。
私は祖父がニコンを使っていたこともあり
当時は基本的にニコンのカメラが好きだったのですが
このF-1だけは非常に憧れていた記憶があります。
今見ても文句ナシにカッコ良いですよね!

今回、お預かりしている個体は
古いカメラの定番である油切れがあちこちで起きているようで
1/2000は全くシャッターが開かない状況です。
1/1000、1/500もシャッター幕の走り終わりは
ほぼ閉じかけているので先幕の動きがかなり悪いと思われます。
露出計+バッテリーチェックは動きが非常に不安定で
F-1定番トラブルのシンクロ不良も見受けられます。

いつも上カバーを外した時点での写真が多いので
今回はファインダーから取り掛かりました。
F-1でプリズム腐食はあまり見られないのですが
ファインダーカバーを外すと座布団のようにモルトが貼られています。
今回もそうですが何も整備されていなければ
既にモルトはボロボロです。
このままではいずれはプリズム腐食の原因となる可能性は高いです。
ファインダー部のモルト張替え・清掃をまずは行い
その後、ボディ本体側の各部点検整備一式に取り掛かります。

オリンパスOM2000のカメラ修理

今日は2月10日とのことで
「ふとんの日」ということみたいです。
暖かくフワフワの布団で寝たいだけ寝る!これって幸せですよね~
最近、目覚ましを全く気にせずに寝る。。。なんてなかなかありませんが
たまにはそんな日があってもいいですよね!

さてさて

今日は「オリンパスOM2000」のカメラ修理を行っています。
このOM2000がOMシリーズとしては最後のボディとなりました。
実はこのカメラ、ニコンFM10等々と同様に
コシナが生産しているカメラです。
・・・とはいえ、オリンパスらしいのはこのOM2000にも
「スポット測光」を装備させていることですね。
ボディカラーもガンメタリックでなかなかカッコ良いです。
機械式シャッターで1/2000を備え、スポット測光搭載。。。。
なかなか興味をそそられるカメラです。

今回、お預かりのOM2000は
露出計も問題なく、シャッターも1/2000から1秒まで精度も出ています。
では、何が悪いのかというと
この系列のモデル、あるいはこの年代の一眼レフには多いのですが
写真にもマウントの奥に見えているミラーがずり落ちてきてしまうのです。
完全に外れてしまうことはまれですが
下にズレ落ちてきてレンズマウント部や他の部分に
ずり落ちてはみ出した部分が干渉するのです。
ミラー先端に留め部品が付いているカメラでは
まず起こらないのですが80年代以降に出たカメラの中には
単純に接着剤で留めてあるだけのものも多いのです。

実は写真は既に処置を行って正しい位置にミラーを戻した後の写真です。
今回はこの部分の限定修理です。
このミラーの部分や角度、厚みが接着剤の影響で変わると
ファインダー上でのピントが狂ってしまいますので
慎重さを求められる作業です。
接着剤が完全に固まるまで何日か待ってから
精度チェックを行う予定です。

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